
キス釣り超入門!釣果をあげるコツやベストな時間帯は?
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キスとはスズキ目キス科に属する魚の総称で、日本にはシロギス、アオギス、モトギス、ホシギス、アトクギスの5種が生息しています。釣りの対象となるのはシロギスが一般的で、ファミリーフィッシングで手軽に狙えるほか、トーナメントが開催されるほどの人気魚です。
砂底を群れで移動し、ゴカイや甲殻類などの底性動物を捕食します。スマートな体型と白く輝く体色から「海の女王」とも呼ばれ、古くから親しまれている魚でもあります。
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キス釣りは6月~9月頃が最盛期です。この時期はキスが産卵期を迎え岸に寄るため、数釣りを楽しむことができます。いわゆるピンギスと呼ばれる小型のキスをたくさん釣ることができます。一方冬では数は少ないものの、 30cmを超える大型が釣れる可能性が高まります。
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マズメ時が狙い目!
釣り人にとってゴールデンタイムともいえるマズメ時はキス釣りでも有効な時間帯です。光量が変化する時間帯は餌を積極的に捕食する時間帯であるため、キスのアタリも多く得られる絶好のチャンスといって間違いありません。釣果を伸ばす上では外せないポイントといえます。
夜でもキスは釣れる?
基本的にキスは日中活動し、夜は砂に潜って寝るため昼よりは釣れにくくなりますが、夜でも狙えないことはありません。個体によっては砂に潜らずじっとしているキスもいます。ただし、昼間よりも釣果を得ることは難しいことを頭に入れておきましょう。
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キス釣りのポイントは、砂浜や砂地のある漁港などがメインです。一面砂地だけの場所より、適度に藻場や岩場がある場所の方がキスが居着きやすいです。
また、キスは底が山状に連なっている カケアガリにたまっていることが多いです。カケアガリは波により海岸線と平行に連なりますが、漁港では船道の下にも形成されますので、そのような場所を中心に狙ってみてください。
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キスを岸から狙う方法としてはちょい投げや投げ釣りがあり、それぞれに適したロッドが各メーカーからリリースされています。手軽なちょい投げようのロッドから専用の投げ釣りロッドなど釣り方に合わせて最適なロッドを選ぶことが釣果を伸ばすポイントといって間違いありません。
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キス釣り用のリールとラインも正しいものを選ぶことでより快適にキス釣りを楽しむことができるため、併せて選ぶとよいでしょう。
ダイワ サーフキャスターちから糸
耐摩耗性素材を配合した強度も十分な点はもちろん、ソフトフィニッシュにより糸グセがつきにくく扱いやすい力糸となっています。重量のあるオモリを扱うキス釣りでは必須となるラインです。
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キス釣りには竿やリールの他にあると快適に釣りを楽しめる道具やキスを持ち帰る上で必要な道具などがあります。これらも揃えておくとよりキス釣りを楽しむことができます。
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オモリと天秤が一体となっている天秤オモリや誘導天秤、ジェット天秤があり、これらの仕掛けを用いることでキス釣りを楽しむことができます。ちょい投げの仕掛けは10号以下、投げ釣りで飛距離を稼ぐ場合は20~30号を使用することがおすすめです。
第一精工 キング天秤3P 20号
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キス釣りにはハリスと呼ばれる道糸と針を繋ぐ別のラインが必要です。ハリスの号数は0.8~1.5号がおすすめで、道糸と同じ太さを選ぶとよいでしょう。針は2~3本針を使用し号数は7~10号程度を使用しましょう。
天秤にセットするだけで使える市販品も多く発売されているため、はじめはそれらを使ってもよいです。
ハヤブサ 投げキス天秤式 早掛キス 2本鈎
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キス釣りに使うエサはジャリメ(石ゴカイ)もしくはアオイソメが一般的です。これらのエサを針にチョン掛けまたは通し刺しします。アタリがない時はエサを少し大きめにつけキスへのアピールを大きくします。アタリが頻繁にある時は針がかりを良くし、エサを節約するために小さめに付けます。
またエサの鮮度も重要で、鮮度の悪いエサには食いつきも悪くなります。直射日光が当たる場所にエサを放置せずにクーラーボックスやエサ箱などに入れて保管しましょう。適度にエサを付け替えることも重要です。
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キス釣りにもいくつか狙うポイントやコツがあります。うまく取り入れることで釣果を伸ばすことができます。
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キス釣りは岸から以外にも船やボートからのオフショアフィッシングとしても楽しむことができます。
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キス釣りはルアーでも狙って楽しむことができ、ルアーで狙う場合はゲーム性も高い点が魅力といえます。
仕掛けは天秤型のオモリと投げ釣り用の仕掛け針を使用します。セットで市販品も売られているため、ルアーでのキス釣り初心者の方は迷った場合はこれらがおすすめです。
ルアーはアジングなどで使う小型のワームや、イソメを模した匂い付きのパワーイソメなどが使いやすいです。
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キス釣りが人気なのは手軽に釣ることができる以外に、その味の良さも大きな要因となっています。特にキスの天ぷらは絶品で、キスと言えば天ぷら!という方も多いのではないでしょうか。
他にも、釣った時にきちんと締めれば刺身でも食べられますし、大型のものは干物にしても美味しく頂けます。淡白な白身は様々な調理法に合うため、いろいろ挑戦してみてはいかがでしょうか。
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キス釣りは誰でも簡単に始められるものの、サイズや効率性を突き詰めれば非常に奥の深い釣りです。キスの習性、状況にあった道具の組み合わせを知ることにより、どこまでも釣果を伸ばすことができます。
釣り入門としてキス釣りを始める方が多いと思いますが、その奥深い世界に足を踏み入れキス釣りを極めるのも面白いかもしれませんよ!
キスの特徴や生態

キス釣りの時期(シーズン)・時間帯
続いてはキス釣りに適した時期や時間帯についてみていきましょう。時期(シーズン)

時間帯

キス釣りのポイント(場所)

キス釣りに適した竿(ロッド)

ちょい投げ
ちょい投げは手軽に楽しめる釣り方でロッドも2~3.5mほどのキス釣りでは扱いやすい短めのロッドを扱うため、初心者の方でも楽しみやすいです。専用のロッドでなくともライトな投げ竿やルアーロッドなどで代用することが可能で、初心者の方でも安価なショートロッドで楽しむことができます。 ダイワ リバティクラブ ショートスイング 10-270 独自技術であるブレーディングXを搭載したブランクによりパワーロスを防ぎ、初心者の方でも扱いやすいリーズナブルな竿です。ちょい投げにも最適なキャパで携帯性に優れた仕舞寸法も魅力となっています。投げ釣り
サーフなどの大場所でのキス狙いは投げ釣りが最適でロッドも4~5m程度の長いロッドを使用します。飛距離が出しやすく広範囲を探る上でもロッドの長さは重視したいポイントとなるでしょう。 ただし、長い分扱いにくくなるため、初心者の方は4m前後のある程度バランスのとれた長さを選ぶとやりやすいです。 シマノ ホリデースピン (振出) 405DXT 長さを感じさせない軽量さながら適度な反発力でキャストも気持ちよく可能となっています。特殊加工されたグリップも持ちやすいため、操作性も十分な点も初心者の方はもちろん、熟練者にもぴったりの竿といえるでしょう。キス釣りのリールとライン

ちょい投げ
リール
キス釣りではキャスト飛距離が求められる場合が多いため、スピニングリールが基本となります。番手はちょい投げの場合は1500~2500番のリールを選ぶと扱いやすいです。キスを狙いにいく場所の規模にも合わせて番手を選ぶと快適にキス釣りを楽しむことができます。 ダイワ ワールドスピン 2500 リーズナブルな価格ながらABSによる糸絡みを抑制しスムーズなキャストが可能で、価格以上の性能が嬉しいモデルとなっています。専用の糸も付いているため、購入してすぐに釣りを楽しめる点も魅力といえます。ライン
仕掛けを遠くに飛ばせるほど有利なキス釣りは飛距離を重視するためPEラインを使用することも多いですが、初心者の方はライントラブルの少ないナイロンラインがおすすめです。PEラインでは0.8~2号を、ナイロンラインは2~4号をそれぞれ200m巻けば十分使えます。 デュエル カーボナイロンライン 3号 CN500 500m フロロカーボンとナイロンの良い点を組み合わせたハイブリッドなラインで、フロロの高感度と耐久性にナイロンのしなやかさとライントラブル抑制を合わせた初心者の方にもおすすめなラインです。投げ釣り
リール
投げ釣りの場合はスピニングリールの中でも専用の投げ釣り用リールがあるため、このモデルを選ぶことでより飛距離を伸ばすことが可能となります。ライン放出がスムーズになる工夫やキス釣りではドラグが必要ないため、あえてドラグなしの軽量化を図ったものまであります。 シマノ SA アクティブサーフ 標準仕様 エントリーモデルで価格も安いながら、アルミスプールで軽量なためキャスト時の飛距離もアップしやすく、投げ釣り専用としても十分な性能を誇ります。キス釣りは初めてという初心者の方でも扱いやすい投げ釣り用リールとなっています。ライン
飛距離がものをいう投げ釣りにおいてはPEラインの使用をおすすめします。ナイロンラインの方がトラブルは少なくコスパも高いですが、感度や飛距離の面においてはPEラインに軍配が上がります。0.8~2号の太さを200m巻くとよいでしょう。 また、道糸のほかにオモリがキャスト時に切れないため先端には力糸が必要です。力糸の太さは道糸と同じ太さを選ぶようにしましょう。 デュエル ハードコア X4 投げ 強さとコシのある扱いやすいPEラインです。低伸度のため高感度でキスのアタリも感じやすい点が魅力といえます。25m毎にマーキングがされており、距離の視認性が高いためキスのアタリがあった場合でも距離を測りやすい点も便利です。キス釣りに必要なその他の道具

竿受け
ちょい投げ釣りでキスを狙う場合竿受けがあることで快適にキス釣りを楽しむことが可能です。条件はいくつかありますが、竿受けを使用することで効率よく手軽に釣果を得ることができます。 ライズウェイ UAS-001 アルミ ONE TOUCH 三脚2段 アルミ製のため軽量で耐久性も十分な竿受けです。足の伸縮はしやすくシンプルながら重宝する竿受けとなっています。持ち運びもしやすい点も魅力といって間違いありません。クーラー
キスの最盛期は夏であるため、釣った魚をそのままにしておくと鮮度落ちが速くなります。バケツで生かしておいたとしてもすぐに水温が上がって弱ってしまうため、キープする場合は釣れたらすぐにクーラーボックスに入れて鮮度を保ちましょう。また、エサの鮮度を保つためにも役立ちます。 キャプテンスタッグ シエロ クーラーボックス14 M-8175 発泡スチロール素材のため保冷力も十分ながら軽量で持ち運びにも便利なちょうどいいサイズのクーラーボックスです。価格もリーズナブルな点が嬉しいポイントといえます。魚だけでなく飲み物やちょっとした軽食も保存できるため重宝します。エサ箱
キス釣りではエサの鮮度も重要です。使う分のエサはエサ箱に入れて直射日光に当たらないようにし、エサの鮮度を保ちましょう。 メイホウ ベイトボックス99 耐衝撃性コーポリマー素材のため耐久性も十分なボックスとなっています。適度に高い密閉性で運ぶ最中に中の餌がこぼれる心配もありません。使いやすいコンパクトさと価格の安さも魅力といえるでしょう。針外し
仕掛けを長い時間放置しておくとキスに針を飲まれることがあります。針外しがあると飲まれた場合でも素早く針を外すことができます。
ダイワ クイック針外し ステンレス製フックのため錆に強く、魚の口にも入れやすい細径となっています。握りやすいグリップで素早く針を外す上では重宝する道具といって間違いありません。メゴチバサミ
キス釣りではキス以外にも様々な魚が釣れます。ぬめりが強くエラに棘のあるメゴチや毒棘のあるアカエイなどが釣れた場合はメゴチバサミを使うと安全に針を外すことができます。 スノーピーク メゴチバサミ ステンレス製で錆に強く耐久性も十分なメゴチバサミです。安心の日本製ながら価格もリーズナブルでキスもしっかりと掴むことができます。キス釣りの仕掛けとエサ
投げ釣り・ちょい投げでは飛距離を出すため遊動天秤やジェット天秤を用い、2~3本針の仕掛けを組みます。キス釣りの仕掛けは市販のものが数多く販売されているので、それを利用すると手軽です。天秤

針

キス釣りのエサ

キスの釣り方(コツ)

海底に変化のある場所を重点的に探ろう
地形の変化がある場所にはベイトとなる餌も溜まりやすくキスがつきやすいです。 カケアガリや船道、根回りなどは特に狙うべきポイントです。 波のうねりや白波の出方などで見分けることや船道、カケアガリなどは目印となるポールや地形の変化があるため釣りをする前にチェックしておくとよいでしょう。適度に誘いを入れるのが肝心
キス釣りは基本的に底をとってから適度に誘いを入れて食わせることが効果的です。適度な速度で巻き取ることでうまくキスのアタリをとっていけます。 基本的に底をズル引きして誘いを入れていきますが、あまり早すぎると仕掛けが浮き上がってしまいキスが喰いやすいタナから外れてしまうため注意が必要です。多点掛けで一網打尽!
キスは数釣りが楽しめる点も魅力で、一投でいかに多く釣れるかもこだわりたい点でもあります。一投で数多くのキスを狙っていく方法として最適なのが多点掛けです。 針を数十本仕掛けにして狙う方法で一度に数匹から数十匹釣り上げることも夢ではないため、魚影が豊富な場所などは多点掛けで一網打尽を狙うこともよいでしょう。キス釣りは船やボートでも楽しめる!

タックル
船からのキス釣りは2m程度のロッドでスピニングリールの2000番手クラスを使用します。ライトゲームタックルでも代用可能です。ラインはPEライン0.8~1号程度で150m程度巻いておくとよいです。仕掛け・エサ
ボート・船釣りでは遠投の必要はないため、誘いを入れやすく、またアタリを取りやすい片天秤か胴突き仕掛けを使用します。根がかりが頻発するポイントでは、道糸に中通しオモリを通した1本針仕掛けでも良いでしょう。釣り方
ボート・船釣りでは、仕掛けを上下させて オモリで海底をたたき砂を舞いあげるとキスに効果的にアピールすることができます。ただし活性の低い時には逆効果なので、アタリがない時は仕掛けを止めてじっくりアタリを待ちましょう。 船の機動性を活かして様々なポイントに仕掛けを落としていくのも釣果を伸ばす秘訣です。キスはルアーでも釣れる!?

タックル
ルアーでのキス釣りは30g程度まで投げられるロッドであれば特に問題ありません。スピニングリールは2000~3000番手がおすすめで、ラインはPEライン0.8号前後がよいでしょう。釣り方
ルアーでのキス釣りも、基本通り底を取ってから適度なリーリングスピードで底をズルズル引いてくる方法で誘い出します。この時のリーリングスピードも速すぎるとキスのアタリを得にくいため、1秒間に2回転程度のスピードで巻いてくるとちょうどよい速度となります。 アタリがあった場合は急にロッドをあおって掛けるのではなくロッドを大きくさびくようにアワセましょう。 キスは警戒心が高いため急なアワセでは群れを散らしてその後の釣果が下がる場合もあるため注意が必要です。キスを釣ったら美味しく食べよう!

キス釣りは奥が深い!
