
ワカサギ釣りの基本や釣果UPのコツ!沢山釣って美味しく食べよう!
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ワカサギってどんな魚?

ワカサギはキュウリウオ科の淡水魚で、背は淡青色、腹は銀白色、背びれの後ろにあぶらびれがあるのが特徴です。また、体長は最大15cmほどで細長く、冬に凍った湖などの氷上に穴を開けて釣る釣り方が有名です。
味はさっぱりとしていながら旨味も強く、とても美味しい魚です。特に天ぷらが人気で、他に佃煮などでも美味しくいただけます。
ワカサギ釣りの時期

ワカサギ釣りの最盛期は冬で、晩秋〜冬まで釣れますが、 2月〜3月は脂も乗っていて美味なワカサギが釣れます。春になると産卵のため河口へ移動したりしますが、年中を湖で過ごす個体は一年を通して釣れたりもします。
しかし、ワカサギの寿命は主に1年程度で、やはりワカサギ釣りをするなら繁殖期である冬の時期が一番です。
/ワカサギの釣り方
ワカサギの釣り方は氷上で狙う方法がもっとも有名な釣り方ですが、その他にもいくつか違った釣り方があります。ワカサギ釣りは初心者の方やファミリーでも快適に楽しめ、手軽に始められることができます。
氷上穴釣り

ワカサギ釣りにおいてもっともポピュラーな釣り方で、氷上に穴を開けて釣る冬の代名詞とも呼べる釣りです。釣り場によっては釣具やテントなども貸し出してくれるため、費用も思ったほど掛からず手軽に楽しめます。
ただし、やはり屋外での釣りであることから、普段以上に防寒対策は必須です。
ドーム船

ドーム船とはワカサギ釣り専用の穴を船内で開けている船で、湖上などに停泊してワカサギを狙うことができます。最大の特徴はなんといっても快適さで、暖かい船内で快適にワカサギ釣りを楽しむことができます。
初心者の方はもちろんファミリーでも楽しみやすいドーム船ですが、人気の船はハイシーズンにすぐ予約が埋まってしまうなどがあるため事前に予約が必要な場合もあります。
ドーム桟橋

ワカサギ釣りでドーム船以外にも暖かく快適に釣りを楽しめる方法としてドーム桟橋もあります。桟橋にビニールハウス等のドーム状のシェルターを設置した場所で、氷上よりも暖かく快適にワカサギ釣りを楽しめます。
ただし、氷上穴釣りや後述するボート釣りと違い、そのポイントから動けなくなる点は注意が必要です。
ボート

ボートで湖上でのワカサギ釣りを楽しむ方法も人気となっています。最大の魅力は好きなポイントを自分で探れる点で、魚探などを利用すればさらに積極的にワカサギを狙っていくことも可能です。
湖に氷が張らない地域の釣り場や秋口などにボート釣りが行われます。ただ、転覆や転落などの水上事故のリスクは高くなるためライフジャケットなどの安全面はしっかりと準備しておく必要があります。
/ワカサギ釣りのメジャースポット
ワカサギは比較的広い地域に生息しており、全国にたくさんの釣り場ががあります。ワカサギ釣り初心者は、設備などが整っているメジャースポットからトライしてみると良いでしょう。
関東近郊のワカサギ釣り場
関東でもワカサギ釣りを楽しめるポイントは多く、 山中湖や河口湖などは有名です。その他にも 相模湖や芦ノ湖、桧原湖なども人気のワカサギ釣りスポットとなっています。
ただ、関東では氷を張らないポイントもあり基本的にはボート釣りやドーム桟橋での釣りがほとんどとなります。ワカサギ釣りの代名詞でもある氷上での穴釣りを楽しみたい場合は、別のエリアを選ぶ必要があります。
関西近郊のワカサギ釣り場
意外と知られていないのが関西近郊のワカサギ釣りスポットです。バスフィッシングでも有名な湖ですが冬の時期にはワカサギ釣りの人気スポットともなります。 津風呂湖や布目ダム、余呉湖などは有名なワカサギ釣りスポットで、ボートや桟橋からワカサギを狙う方法がメインとなります。
北上のワカサギ釣りよりも気温がある面がメリットですが、それでも防寒対策はきっちりとしていく必要があります。
北海道のワカサギ釣り場
北海道でのワカサギ釣りは非常にスポットも多く、ワカサギ釣りの本場ともいえるためほぼ全域で楽しむことができます。札幌や函館にはじまり知床や網走、十勝といった観光名所近郊でもワカサギ釣りを楽しめるため、観光と合わせて楽しむなどファミリー旅行のイベントとして楽しむ方も多いです。
最大の魅力はワカサギ釣りの代名詞ともいえる氷上での穴釣りを楽しめる点で、普段ではなかなか味わえない非日常感を得られる点も魅力です。
/ワカサギ釣りのタックル
ワカサギ釣りには専用のタックルが必要となります。ロッドやリールも専用のものが数多くリリースされており、手軽に楽しめるリーズナブルなものから性能も良いタックルもあります。
ワカサギ釣りのロッド(釣り竿)
ワカサギ釣りのロッドは特殊で非常に短いものから穂先のみのロッドもあります。氷上の穴釣りやドーム船などのワカサギ釣りでは穂先のみ20~30cm程度のものを選ぶことが多く、繊細なアタリを感知するために柔らかく粘りのあるロッドがよく使われます。
ボートや桟橋で使用するロッドはグリップもある4フィート程度の短い穴釣りロッドが使いやすいとされていますが、ワカサギ釣りはキャストしないため長さはほとんど必要ありません。
手巻き用ロッド
ワカサギ釣りには手巻き用のロッドがあり、グリップ一体型のものから穂先のみで別売りのグリップを取り付けて使用するものなどがあります。手巻き用ロッドは自分で巻いて釣り上げる楽しさをダイレクトで味わえる点が魅力といえます。
穴釣り用のショートロッドでも代用可能ですが、感度や操作性などは専用のワカサギ用ロッドの方が扱いやすいため、初心者の方ほどワカサギ専用のロッドで始めることをおすすめします。
電動用ロッド
ワカサギ釣りのリールには電動リールがあり、このリールに直接ロッドを差し込んで使用するタイプもあります。電動用のロッドは基本的に穂先のみで販売されているため、電動リールとセットで購入すると間違えることも少なくなります。
電動での操作となるため細かな誘いなどもしやすく便利ですが、手巻き用ロッドに比べるとやや高価なのがネックです。
/ワカサギ釣りのリール
ワカサギ釣りのリールには手巻きリールと電動リールの2種類があり、どちらもそれぞれ長所と短所があります。特徴を理解しておくと自分に向いているものを選びやすくなります。
手巻きリール
手巻きリールは釣り人にも馴染みのあるベイトリールの使用がほとんどです。ワカサギ釣りで扱うラインは非常に細いため専用手巻きリールがあります。手巻きリールの長所はダイレクトにアタリを感じて巻き取る楽しさにあり、熟練者の方ほど手巻きでの感度にこだわる方もいます。
反面、ライントラブルも起こりやすい点など初心者の方には敷居が高い面もあるため、手軽に楽しむ面では電動リールがおすすめとなります。
電動リール
ワカサギ釣りの専用リールともいえる電動リールは初心者の方やはじめて釣りをする方にもおすすめできる手軽さと簡単さでワカサギ釣りをストレスフリーに楽しむことが可能です。電動リールは巻き速度なども自動で調整してくれるものまであり、釣果を左右する面でも重要になってきます。
ただ、費用面は手巻きリールより高く、電池などランニングコストもかかる点はデメリットといえます。他には故障なども手巻きリールより起こりやすいため、しっかりとメンテナンスを行うことも必要です。
ワカサギ釣りのライン
ワカサギ釣りには、主にナイロンラインかPEを使います。感度を重視する釣りですので扱いは少し難しいですがPEをおすすめします。またワカサギ用としてラインも販売してますので専用コーナーで選んでみましょう。
ワカサギ釣りには感度が必要となるため低伸度で感度が高いラインがおすすめですが、初心者の方はライントラブルが少なく扱いやすいナイロンラインもおすすめです。PEラインは0.1~0.4号までで0.2号あたりがトラブルも少なく初心者の方も扱いやすくなっています。
ナイロンラインは0.4~0.6号あたりが基本となります。
/ワカサギ釣りの仕掛け・餌
ワカサギ釣りでは仕掛けや餌を使ってワカサギを狙います。仕掛けもそれほど難しくなく手軽に準備することが可能なため、必要な種類や重さを把握しておくとよいです。
仕掛け
ワカサギ釣りで使用する針は非常に小さく自分で用意するには初心者の方には少々ハードルが高いです。そこでおすすめは釣り具店などに売っているワカサギ釣りの専用仕掛けです。
ワカサギ釣りの仕掛けは通常の釣りよりも針の本数が多く、多いものでは10本付いたものもありますが、初心者の方は使いやすい5本程度のものから始めるとやりやすいでしょう。
オモリ
ワカサギ釣りで扱うオモリは0.5~2号程度がおすすめですが、あまりに重いオモリはアタリもわかりづらいため、初心者の方は0.5から1号あたりが使いやすいです。
オモリの形状は棒型と丸型の2種類があり、中層などを探りやすい棒型と底を取りやすい丸形など状況に合わせてオモリの種類を選ぶことで釣果を大きく伸ばすポイントです。
餌
ワカサギの餌は種類が多く、餌で釣果も変わってきます。代表的なものは以下の4種類です。
赤虫
蚊の幼虫(ボウフラ)で、小物釣りの定番の餌です。
サシ(白サシ、紅サシ、チーズサシ)
ハエの幼虫です。白がそのままのものが白サシ、紅が赤く色付けたものが紅サシ、チーズを与えて匂いを強くしたものがチーズサシと呼ばれています。ワカサギ釣りでは最もよく使われる餌です。
ラビットウォーム
うさぎの糞を食べる虫で、サシよりも小さいのが特徴です。
ワカサギ釣り専用ワーム
虫が苦手な子供や女性におすすめで、匂いを染み込ませてあり集魚力もあるのが特徴です。
ワカサギ釣りに必要・あると便利な道具
ワカサギ釣りには必須ともいえる道具やあると便利で釣りが捗る道具などが多くあります。きちんと準備しておくことで快適にワカサギ釣りを楽しむことができます。
防寒着
ワカサギ釣りは冬の寒い時期に行うため、防寒日は必須ともいえます。特に氷上での穴釣りではタックル以上に費用を掛けてもよいほど重要な装備です。防寒対策がきちんとされていないと釣りに集中できないばかりか体調を崩してしまうなど散々な目に合う場合もあるため、十分な保温性能のあるものを選びましょう。
ワカサギ釣りはそれほど大きく体を動かす必要はないため、釣り用でない防寒着でもOKですがある程度動きやすい素材が使いやすいです。また、透湿防水のように外気は通しにくく、湿気は排出できるタイプのものがおすすめです。
ワカサギ用針外し
ワカサギ用の針外しは通常のプライヤーとは違ってタックルボックスやバッカンなどに固定して使用するものが一般的です。フォークのような形をしており、その隙間にワカサギと針を通して引っ張って針を外す手返し重視のものとなっています。
ただ、針の刺さり方によってはワカサギにダメージが大きい場合もあるため、その際は手で外す必要があります。用意しておくと圧倒的に手返しがよくなるため便利な道具です。
ハサミ
釣りを行う上でハサミは必須ともいえる道具でワカサギ釣りも例外ではありません。ラインや餌のカットなどに重宝します。水に濡れても錆びにくいコンパクトなタイプのものがおすすめで、釣り用のハサミはPEラインなどの糸もカットしやすい専用のものもあり、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
百円ショップなどの安価なハサミでも使えますが、錆びやすくコスパの面では釣り用のものを買う方が結果的に長く使えるためおすすめです。
バケツ・クーラーボックス
釣ったワカサギは水を張ったバケツにキープし、帰る時にジップロックなどに入れて封をし、氷を入れたクーラーボックスにしまって持ち帰ります。ワカサギは小魚なので荷物をコンパクトにする意味でも、クーラーボックスは5〜10L程度の小型のもので十分です。
テント
ワカサギ釣りの氷上での穴釣りにはあると便利なテントは用意しておきたい道具といえます。寒さとの闘いともなる過酷な氷上釣りもテントがあればドーム船やドーム桟橋のように快適に行うことも可能です。
氷上釣りでのワカサギ釣りを満喫したい方は購入を検討してみることも良いかもしれません。
/ワカサギ釣りのコツ
ワカサギ釣りの釣り方の基本と釣果アップのコツをご紹介します。
ただ待つのではなく、誘いを入れてあげる
ワカサギは群れで生息し、餌を探して回遊をしています。そんなワカサギたちに餌を見つけてもらうためにも、適度なタイミングで竿をしゃくって誘いを入れてあげましょう。
また、様々な層を泳いでいますので、広い層を探ってあげるとその時々のワカサギがいる層を見つけやすくなります。
魚の活性に合わせて効果的な餌選択を
餌によっても釣果は変わります。活性が良い時は手返しよくいける赤虫などがよいとされ、活性が低い時はサシを使うことで体液を出して、サシの匂いで魚を寄せるのがいいでしょう。
食いのいい餌はその時の状況によって常に変化していきます。できれば、複数の餌を持っていると色々な状況に対応できるのでおすすめです。
餌のつけ方も工夫する
餌のつけ方もワカサギ釣りでは重要です。基本的にはチョン掛けですが、食いが渋い時やなかなか乗らない時などは、餌を針に綺麗に刺し、余った部分はハサミなどでカットしてみましょう。
ワカサギ釣りは冬のレジャーに最適!

冬に最盛期を迎えるワカサギ釣りは、子供から大人まで楽しめるレジャーフィッシングとして手軽に始められます。
ワカサギ釣りはテントやドームで釣りをしますが、あまり動かない釣りですので、しっかりと防寒対策は忘れずに。シーズンがきたら、ぜひ友人や家族とワカサギ釣りにチャレンジしてみてください。