
ジギングリールの選び方とおすすめ26選!スピニング・ベイトの各メリットは?
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アイキャッチ画像出典:ダイワ
ジギングってどんな釣り?

出典:写真AC
ジギングとは主にメタルジグを使った釣りのことです。ジギングの種類としては、船から行うオフショアジギングやスロージギング、ショア(岸)から行うショアジギング、ライトショアジギング、ショアスローなどがあります。これらは使用するジグの重さやアクションの仕方などによって区別されます。ジギングはルアーフィッシングの中でも大物が釣れる可能性が高く、近年人気の釣法です。狙える魚はイナダ、サバ、ソウダガツオなどの小型青物、ブリ、ヒラマサ、カンパチなどの大型青物、シーバス、サワラ、ヒラメ、マゴチ、根魚、タチウオ、シイラ、マグロなど実に多彩です。
ジギングリールのスペック(番手・糸巻き量・ドラグ力)の選び方

出典:FISH PARADISE!編集部
ジギングで使うリールはどのようなスペックのものが良いでしょうか。種類ごとに目安をご紹介します。
ライトショアジギングリールの目安
ライトショアジギングでは30~40g程度のジグを良く使います。ジギングとしては、軽めの部類なのでリールもそこまで強いものでなくても大丈夫です。3000~4000番の番手が使いやすいでしょう。詳しいスペックについては以下の記事を参照してください。
ショアジギングリールの目安
ショアジギングではライトショアジギングよりもやや強めのリールが良く、3500~5000番くらいが良く使われます。ジグも80~100gほどの重めのものをキャストするのでそれなりのパワーが必要になります。ヒラマサやマグロなどの大物を狙う場合は6000~8000番程度を使うこともあります。
ショアヘビージギングリール(スピニング)のスペック目安
ジギングでは扱うジグも100g以上と重く、ヒットする魚も大型が多いので、より巻き力のあり頑丈な大型スピニングリールが適しています。ダイワなら6000番前後、シマノなら10000番前後のものが良いでしょう。ドラグも最大10kgほどあると無難です。オフショアの場合水深のあるポイントを攻めることもあるので、PE3号で300mほどのラインキャパがあれば安心です。
ショアヘビージギングリール(ベイト)のスペック目安
ベイトリールもスピニング同様、重いジグを扱いやすいよう巻き力・剛性共に優れた大き目の番手のものが良いです。ダイワなら10~35番、シマノなら100~300番程度が使えます。ラインキャパもスピニングと同じくPE2号または3号を300mほど巻けるものが必要になります。
オフショアジギングリール(スピニング)のスペック目安
オフショアジギングの場合は、大きい番手のリールが必要になってきます。ダイワであれば3500〜6500番手、さらに大型の魚であれば8000~20000番手なども使用します。シマノの場合も4000〜8000番手、大型魚であれば10000〜30000番手が該当します。PE3〜4号が200〜300m程度負けるもので、ドラグ力も10kg以上のものも選びます。
オフショアジギングリール(ベイト)のスペック目安
オフショアのベイトジギングリールもスピニングリール同様、ドラグ力が大きく、糸巻き量が多いものを選びましょう。ライトターゲットか大物狙いかによって大きく変わりますが、特にベイトリールの場合は、糸巻き量が2号-300mや3号-400mなどのスペックを選ぶことになります。リールの剛性も強いものを選びましょう。
ジギングリールのギアタイプ(型番)にも注目

出典:写真AC
ジギングリールを選ぶ上で、ギアタイプ(型番)も重要な要素になります。
基本はハイギア(HG)が無難
ハイギアは巻き取り量が多いため、水深のあるポイントで手返し良く釣りをする時に重宝します。また、ジグを巻いてアクションさせる時にはハイギアリールの方が長い距離を素早く泳がせられるという利点もあります。ジギングでは青物など遊泳力の高い魚を狙うことが多いので、ジグを魚の素早い動きに合わせるという意味でもハイギアリールを使うのが一般的です。
エクストラハイギア(XG)は高速ジャークに向いている
エクストラハイギアはハイギアよりも更に巻き取り量が多いリールのことです。高速でジグをジャークさせることができるので、ジギングの中でも真下に落としてロッド操作でアクションさせるよりも、ジグをキャストして巻いて誘うような釣りに有効です。シイラやマグロなどのキャスティングゲーム用としても兼用できます。
巻き取り力重視ならパワーギア(PG)を選択
パワーギアはHGやXGと比較して巻き取り量こそ少ないものの、リールの巻き上げ力が強く、巻きが軽いのが特徴です。マグロなどの超大物やヒラマサや大型根魚(クエ、アラ等)などの強烈なつっこみをする魚を狙う場合はパワーギアタイプのリールが活躍する場面が多いです。ただ、巻きスピードが遅くなるので、魚にジグを見切られやすいというデメリットもあります。
ジリングリールでスピニングを使うメリット・デメリット
ジギングでスピニングリールを使うことによるメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
スピニングリールのメリットとしては、ライントラブルの少なさがあります。特に初心者の場合、スピニングリールの方が扱いやすく、トラブルが少ないのでおすすめです。また、ベイトリールに比べ巻き取り量が多くとれるというのも、ジギングにおいてはメリットとなります。ライン放出がスムーズなので、ジグを素早く沈めることもできます。
デメリット
スピニングリールのデメリットとしては、糸ふけが出やすく着底を即座に感知しにくいという点があります。これでは手返しが悪くなってしまいますし、最悪根がかりしてジグをロストしてしまうことも。また、スピニングはラインローラーを介してラインを巻き取るため、力の強い魚がかかるとラインローラーへの負担が大きくなり、ゆがんだり破損してしまう恐れもあります。
ジギングリールでベイトを使うメリット・デメリット

出典:FISH PARADISE!編集部
ジギングではベイトリールを使うことも多いですが、メリット・デメリットはどのようなものがあるでしょうか。
メリット
ベイトリールはスピニングに比べて巻き力があるので、重いジグもより扱いやすくなります。大物がかかったときのやり取りもスピニングよりも有利な場合が多いです。また、ジグのフォール中の糸ふけが出にくいので着底を感じやすく、根がかりのリスクも軽減できます。親指一本でクラッチを操作するだけでラインの放出・巻取りが切り替えられるため、実釣中の操作が楽になるというメリットもあります。
デメリット
ベイトリールのデメリットとしては、バックラッシュを起こしやすく、キャスティングには向いていないという点です。ジグを真下にフォールさせる場合も、着底後クラッチを戻さなかったり、潮の流れでジグのフォールスピードが落ちた時などはバックラッシュする恐れがあります。親指をスプールに軽くかけて、ラインの放出スピードを調節しながらジグをフォールさせると良いでしょう。
ダイワのおすすめジギングリール13選
大手メーカーのダイワから、ジギングにおすすめのリールをいくつかご紹介します。ここでご紹介するリールは全て、オフショアのジギングリールになります。ショアジギングに応用できる機種も一部ありますが、ショアジギングのリールについて詳しく知りたい方は、リンク先の記事をご確認ください。
スピニングのジギングリール7選
BG 4000H
リーズナブルな価格でジギング初心者に人気があるジギングリール。コンパクトながら十分な糸巻き量を確保できるため、中型程度のカツオやブリ、サワラなどにも対応できます。
ダイワ ヴァデル 4000H
最大ドラグ力は8kgを装備しており、大きめの魚もしっかりと主導権を握って戦うことができます。ハンドルも握りやすい大型グリップでストレスありません。
ダイワ ブラスト LT5000D-CXH
巻き取り長105cmで最大ドラグ力は余裕の12kg。ベールも巻くだけでオートリターンしてくれるので、素早くリーリングに切替することができます。
ダイワ キャタリナ 5000H
メインシャフトにマグシールド、ラインローラー部分にはマグシールドボールベアリングを搭載。ATDで滑らかなドラグが魅力的な本格派ジギングリールです。
ダイワ ソルティガBJ 3500SH
ボディはとても軽量ですが、モノコックボディにより非常に堅牢な作りとなっています。パワーライトハンドルノブLを標準搭載し、操作性は抜群です。ライトめのジギングには広く応用できるジギングリールです。
ダイワ 20 ソルティガ 8000-H
ブリ・ヒラマサのジギングに最適なダイワの最新ハイエンドジギングリール。耐久性・パワー・回転性能・操作性の全てを徹底追及した釣り人憧れのリールです。ジギングだけではなくオフショアキャスティングにも応用できるので意外とお得かもしれません。
ダイワ 20ソルティガ 14000-XH
キハダマグロやGTを狙う方に人気のモデル。ロングキャストABSや高剛性アルミエアローターなどダイワの最新テクノロジーがふんだんに盛り込まれており、数少ない貴重な大物とのファイトでも安心して使用できます。
ベイトのジギングリール6選
ヴァデルBJ 100SH
メタルボディ採用のベイジギングに最適な低価格ジギングリール。ドラグ力は5kgと低めなので、小〜中型クラスの青物などにおすすめです。
ブラストBJ TW 150SHL
アルミフレーム採用で中型青物のほか、タチウオジギングなどにもぴったりのジギングリールです。
ダイワ キャタリナIC 100SH
ICカウンター搭載で正確にタナを把握することができる便利なジギングリール。液晶部分にはLEDバックライトも付いていて、周りの明るさに左右されず、しっかりとタナを確認することができます。
キャタリナ TW 100PL-RM
TWSとマグフォースZにより投げられるという特性を持たせたジギングリール。ライトジギングのちょい投げなどにも使える優れものです。
キャタリナ 15H-SJ
剛性と使いやすさを併せ持った人気ジギングベイトリールで、スプールの交換も可能です。大径スタードラグとロングクラッチバーで楽々ドラグ・クラッチ操作が可能です。
ダイワ ソルティガBJ 200SH
耐久性を特に強化したジギングリールで、防水タイプのATDによりハードな使用でも滑らかなドラグシステムが長く持続します。ベイジギングを本格的にやる方なら持っておいてほしいリールです。
シマノのおすすめジギングリール10選
ダイワと並ぶ大手のシマノからもジギングリールが数多く発売されています。
スピニングのジギングリール5選
シマノ スフェロスSW 4000XG
心臓部にはHAGANEギアを、ボディ部にはアルミニウム製のHAGANEボディを採用し、タフさをアップさせたあジギングリールです。ドラグワッシャーにはカーボン製を用いるなど、細部にもこだわりが詰まっています。
シマノ バイオマスターSW 8000HG
長らくモデルチェンジしていませんが、それだけ信頼を得ている定番のジギングリールです。価格も安価で、大きな番手をこの価格で購入できるのは釣り人にとっても嬉しいですね。
ストラディックSW 5000XG
ライトなジギングにぴったりの高コスパジギングリール。最大ドラグは11kgとスペックもしっかりと本格派で、防水性も申し分ありません。
シマノ ツインパワーSW 8000HG
HAGANEギア、HAGANEボディ、Xシールド、Xプロテクトなどシマノの技術が随所に組み込まれた人気ジギングリール。大型のブリやヒラマサにもしっかり対応できるスペックを兼ね揃えています。
シマノ ステラSW 6000XG
ジギングにもキャスティングにも使用できるシマノのハイエンドリール。エクストラハイギアで素早く糸ふけを解消します。
ベイトのジギングリール5選
トリウム 1500HG
シマノの低価格ジギングベイトリールながら、オシアジガーの性能を受け継ぐエントリーモデルとなっています。Sコンパクトボディは初心者でも扱いやすくGOOD。
グラップラープレミアム 150XG
マイクロモジュールギアを採用することで、非常に滑らかな巻きごこちを再現。新機構のフォールレバーによりフォールの速度を細かく調整でき、カウンターで正確なタナを把握することができます。
オシアコンクエスト リミテッド 300PG
エキサイティングドラグサウンドで魚とのやり取りを耳で感じることができます。軽量かつ高剛性なハンドルはしっかりと魚を手元に寄せてきてくれます。
シマノ オシアカルカッタ 201HG
中型青物やタチウオジギングなどにおすすめのジギングリール。ドラグ力は5kgであるため、ライトなジギングに適したリールです。
シマノ オシアジガー 1501HG
オシガジガーにフォールレバーを搭載したFカスタムモデルで、指一本でフォール速度の微調整ができる優れもの。根魚や中深海ジギングなどにも最適です。
その他メーカーのおすすめジギングリール3選
ダイワ、シマノの他に各メーカーからもジギングリールが発売されています。
ペン バトルⅡ 5000
低価格なジギングリールで、剛性の高さは流石のペンリール。大型魚でもしっかりとリーリングして寄せることができます。
プロックス バルトム Jライト L200H
ライトなジギングに広く使える高コスパジギングリール。大型ラウンドEVAノブやアルミマシンカットなどを盛り込んでいるリールはこの価格帯では他にないかもしれません。
スタジオオーシャンマーク ブルーヘブン BH L50 PW/L-LB
最大ドラグ10kgを搭載し、アンギュラコンタクトベアリングを採用。玄人向きの本格ベイトジギングリールです。
自分のスタイルにあったジギングリール選びを

出典:写真AC
ひと口にジギングリールといっても、狙う魚や使うジグの重さによりリールタイプや番手、型番など様々な要素を考慮して選ぶ必要があります。そこを疎かにして適当なリールを使うと、疲れやすくなったり、魚に力負けしてしまい、最悪リールが壊されてしまうことも。是非、自分のスタイルに合った1台を選んで、ジギングを快適に楽しんでください。