
尾ぐされ病の原因や症状、治療法、予防法は?早期発見・早期治療が重要!
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アイキャッチ画像出典:写真AC
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カラムナリス菌という細菌の感染により尾ぐされ病は発病します。尾ぐされ病は水質の悪化で魚が体調を崩すとかかりやすく、魚のつつき合いによる体の傷や、ストレスも感染するリスクになります。ベタなどヒレが長い魚は、ヒレが傷つきやすく、その傷に菌が付着しやすくなり発病しやすくなることもあります。尾ぐされ病は、急な水温低下でも感染することがあります。そのため、水換えやヒーターの不具合には注意が必要です。
尾ぐされ病の原因

尾ぐされ病の症状
カラムナリス菌の感染により発病する尾ぐされ病の初期症状は、ヒレの先端や縁が白濁し、その周囲が赤くなります。病気が進行するにつれ症状は悪化し、白濁はヒレの先端から魚体の中心側へ広がります。 ヒレは徐々にカラムナリス菌が分泌する強力なタンパク質分解酵素により、先端部から組織が少しずつ壊死し、裂け始めます。さらに重症化すると、ヒレが溶解してしまい、病気の魚は衰弱して死んでしまいます。このカラムナリス菌は魚のヒレのほかにエラや口の周りにも感染し、エラぐされ病などの原因ともなっており、感染部位により症状がそれぞれ異なってきます。尾ぐされ病の治療法
尾ぐされ病は、感染後すぐに魚が死んでしまうことはない病気ですが、油断しているとほかの魚にも伝染してしまいますので、早期発見、早期治療を行いましょう。塩浴
尾ぐされ病の初期段階であればある程度の効果が期待できます。治療を行う魚は隔離用の水槽へ移しましょう。塩には殺菌作用があり、寄生虫や病原菌の殺菌効果が期待できます。使用する塩は一般に売られている食塩でかまいませんが、化学調味料が含まれている塩は避けたほうが良いでしょう。塩浴の塩分濃度は0.5パーセントに合わせます。水1リットルに対し、塩5グラムが目安です。初期であれば、1週間くらい塩浴を続けることで、魚の体調が回復する場合もあります。薬浴
抗菌薬による薬浴で治療を行います。治療を行う魚は隔離用の水槽に移してください。水草の入っている水槽で薬浴を行うと水草が枯れてしまう恐れがありますので、かならず治療用の水槽を準備しましょう。治療法は、水槽の半分程度の量の水を取替え、市販されている薬剤で魚を薬浴させます。この際、食塩を水1リットルに対して5g(0.5%)入れると効果がアップします。使用する薬剤はグリーンFゴールド顆粒やエルバージュエースがおすすめです。容量は、その薬剤にしめされた用法容量通りに投与します。重症魚は治療困難な場合が多いので、初期のうちに病気を発見して治療することを心がけてください。
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