
水槽セットでアクアリウムを始めよう!サイズ別でおすすめをピックアップ!
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アクア初心者は水槽セットが安くて便利!

これからアクアリウムを始めたいとお思いの方は、何はともあれ機材を揃えなければなりません。そんな時に便利なのが水槽セットです。
水槽セットとは、文字通り水槽をはじめ、アクアリウムとして運用するための周辺機器がセットになった商品です。フィルターなどの機材は、水槽サイズ(運用する水量)によって適当な物を選ばなければなりませんが、その点が初心者の方にとってアクアリウムの敷居を上げる一因になっています。
水槽セットでは最初から適切な物が同梱されており、価格についても個別に揃えるより安価になっているので、機材を全く持っていない初心者にはお得です。
セット内容は商品によって異なりますが、中にはそれさえ購入すれば、後は生体を入手するだけでアクアリウムを始められるほど充実している物もあるため、初心者の方はぜひ水槽セットの購入を検討するのも良いでしょう。
/水槽セットの選び方
水槽セットと一口に言っても、セット内容は商品によって様々です。そのため、ご自身が飼育したいと思っている生体に合った物を購入する必要があります。ここでは、水槽セットの選び方を解説していきます。
水槽のサイズはどれくらいか

適切な水槽サイズは、飼育したいと思っている生体の種類と数によって変わってきます。言うまでもなく、大きな生体を飼育する時や小型種でも多数を飼育したい時は、その分だけ大きな水槽を用意しなければなりません。
例えば、メダカやネオンテトラなど成魚の体長が4~5cmほどの小型種の場合、水質維持の観点から安全に飼育できる個体数の目安として、 体長1cmに対して水1Lという指標があります。
また、金魚などの中型種の場合は、さらに水量に余裕をもって飼育した方が無難です。金魚の場合の目安としては、 体長5cmの個体1匹につき水10Lというものがあります。
これらの指標を適応した、水槽サイズに対して安全なラインは次に示す個体数となります。
水槽サイズ | 小型種 | 金魚 |
30cm規格水槽(水量約13L) | 4匹前後 | 1匹 |
45cm規格水槽(水量約32L) | 8匹前後 | 3匹 |
60cm規格水槽(水量約65L) | 16匹前後 | 6匹 |
90cm規格水槽(水量約182L) | 46匹前後 | 18匹 |
ただし、これはあくまでも目安なので、アクアリウムに慣れて水環境の維持ができるようになれば、これ以上の個体数の飼育も可能です。いずれにせよ、水量が少ないと排泄物などから発生する汚染物質の影響が大きくなるので、過密飼育にならないよう水槽サイズと個体数には注意してください。
フィルターの種類はどうか

アクアリウムの水環境の維持に欠かせないフィルター。そんなフィルターにも様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
そのため、ご自身が作り上げたいと思っているアクアリウムに合った種類がセットになっている物を購入すると、その後の運用がスムーズです。水槽セットに同梱されているフィルターの種類としては、主に外掛け式や上部式、外部式があり、他には水槽と一体になっている物もあります。
一般的に、水槽一体型の物や外掛け式については、ろ過能力はそれなりですが手軽に運用できるため、あまり水を汚さない小型種の飼育に向いています。上部式や外部式は高いろ過能力を備えているため、中型種以上の飼育や小型種中心でも混泳水槽に適しています。
他にも、鑑賞性やメンテナンス性なども形式によって異なってくるので、ご自身が重視する要素を決定し、その要素を満たしてくれるフィルターがセットになった商品を購入すると良いでしょう。
/照明器具の性能はどうか

アクアリウムに照明器具は欠かせません。自然下では日の出と日没があるため、生き物たちはその明暗を手掛かりに生物時計を整えて規則的な生活を送ることができます。しかし、通常アクアリウムを運用する屋内では、日当たりの良し悪しや屋内照明などの影響で生物時計が狂いやすくなります。
生物時計が狂ってしまうと健康にも影響が出る場合もあるため、水槽セットにはアクアリウム専用の照明が同梱されている物が多いです。
さて、その照明にも種類があります。いくつか分類の仕方があるのですが、大別すると水草用とそれ以外に分けられます。水草は、十分な光合成を行えないと生育できない種類が多いため、水草用の照明は光合成に必要な光の波長が強化されていたり、より明るく点灯できるようになっているなど、設計が異なります。
つまり、水草をメインにした水槽を運用したいのに、水草用の照明を導入しないでいると失敗する確率が上昇してしまいます。逆に、魚など生体がメインの場合は、日中なのか夜なのかが分かれば良いので、そこまで照明に気を付ける必要はありません。
これらのことから、水槽セットを選ぶ際には、同梱されている照明がどのような物なのかもチェックしておきましょう。
水槽用ヒーターの有無はどうか

熱帯魚を飼育したい場合は、水槽用ヒーターが必須です。なぜなら、日本の気候ではヒーターを使用しなければ、熱帯魚にとって適した水温の維持が通年では困難だからです。そのため、熱帯魚を飼育したい時は、ヒーターが付属している水槽セットを購入したほうが良いのですが、現在流通している水槽セットにヒーター付きの物はあまり見られません。
アクアリウムではヒーターは消耗品扱いで、物にもよりますがそれほど高価ではないので、水槽セットとは別で購入するようにしましょう。その際、必ず水槽サイズに対応した物を選ぶことが重要です。
また、貝などを混泳させたい時は、むき出しでは火傷の危険性もあることから、ヒーターカバーの有無もチェックしておきましょう。
ちなみに、メダカといった多くの日本産淡水魚や金魚、アカヒレなどの温帯魚は水温変化への適応力が高いため、水槽の設置場所を工夫すればヒーター無しでも飼育が可能です。ただ、それらの種類も水温が5℃前後を下回ってくるような環境では、必要に応じてヒーターを入れてあげてください。
調整剤や餌などの消耗品はついているか

アクリウムを運用するためには、幾つかの消耗品も必要です。詳しくは飼育する生体の種類によって異なってきますが、共通して必要になる物として カルキ抜き剤をはじめとした水質調整剤や餌が挙げられます。
水槽セットの中にはこれらの消耗品も付属している物もあり、そういった商品の方が何かと便利です。特に、消耗品についてもどれを選べば良いのか、判断に迷うことも多いと思われる初心者の方にはおすすめです。
カルキ抜き剤の必要性に疑問を持つ方も居るかもしれませんが、日本の水道水には通常、消毒のためのカルキ(塩素)が添加されています。このカルキが主に水生生物のエラを傷つけてしまうので、カルキ抜き剤で中和し、無毒化する必要があります。
カルキを除去する方法は他にもありますが、他の方法は時間や手間がかかるため、まずはカルキ抜き剤を使用することをおすすめします。
/おすすめの水槽セットをサイズ別に厳選!
現在では、水槽セットも様々な商品が販売されています。ここでは、初心者の方でも使いやすいおすすめの水槽セットをサイズ別にご紹介します。
おすすめの小型(30cm前後)水槽セット
ジェックス(GEX) ラクテリア ブラック
フィルターとLEDライトが水槽と一体になっていて、排水モーターが付属している商品です。運用できる水量が約10L程度なので、小型種の飼育に向いています。主要な周辺機器が内蔵されているためスッキリとした見た目で、お部屋のインテリアとして映えます。
レバーを捻るだけで排水される機構があるため水換えも容易で、フィルターのろ材交換もワンタッチとメンテナンス性も考慮されています。
テトラ (Tetra) テトラ 静かなメダカ飼育セット SF-17KF
一辺17cmのキューブ水槽で、運用できる水量は約5Lです。コンパクト故に水量が少ないため、商品名の通りメダカなどの小型種を少数飼育するための水槽です。セット内容としては水槽の他に、専用フタ・外掛け式フィルター・餌ならびに水質調整剤のサンプル・メダカの飼い方ガイドが付いています。
メダカ飼育に必要な物があらかた揃っており、後は必要に応じてエアレーションなどを追加すれば良いので、メダカの飼育を始めたいとお思いの方におすすめの水槽セットです。
コトブキ工芸(kotobuki)ビュース ホワイト
フィルター一体型の水槽で、側面と底面にフィルター部があります。これらのフィルターによって、水量約10Lの小型水槽ながら水質が安定しやすくなっており、小型魚を数匹飼育するには十分なろ過性能を発揮してくれます。
側面フィルターは水中ポンプ式で静音性が高いため、音もあまり気になりません。また、程よい水流が発生するので死水域が発生しづらく、この点も水質の安定化に一役買ってくれます。
見た目もスタイリッシュなので、おしゃれなインテリア水槽を手軽に始められます。
おすすめの45cm水槽セット
ジェックス(GEX) 45cm水槽セット グラステリア スリム450水槽 6点セット
幅が45cmある水槽なのですが、スリムタイプで運用できる水量が約17Lと少なめであるため、小型魚向けの水槽です。
セット内容は、外掛け式フィルター・ガラスフタ・フタ受けホルダー・クッションマット・カルキ抜き剤・水質調整剤の6点です。この水槽のように規格サイズから外れる物は、合うマットを見つけることが難しい場合があるので、最初から付属していると便利です。
コトブキ工芸(kotobuki)アクアリスト450M 観賞魚 5点
水槽の他に、LED照明・上部式フィルター・餌サンプル・カルキ抜き剤およびバクテリア剤・飼育の手引きの5点がセットになった商品です。45cmクラスの水槽では大きめに作られていて約35Lの水を運用できるため、複数種類の小型魚の混泳や、金魚をはじめとした体長20cm程度になる中型種の飼育も可能です。
付属の餌サンプルは金魚用の物なので、金魚飼育のスターターセットにおすすめです。また、LED照明は高輝度設計で水草の生育にも使用できるため、水草水槽を始めたい場合にも便利なセットです。
/おすすめの60cm水槽セット
コトブキ工芸(kotobuki)プログレ600 8点LEDライト 60cm水槽セット
60cm水槽に、高輝度LEDライト・上部式フィルター・バックスクリーン・ガラスブタ・水温計・カルキ抜き剤・ヒーター・飼育の手引きの8点がセットになった商品です。アクアリウムを始めるための基本的な器具類が揃った、大変便利な水槽セットです。
このクラスの水槽になると、中型種までの観賞魚ならほとんどが飼育可能です。また、ヒーターと水温計も付属しているため、熱帯魚の飼育もすぐに始められます。
ジェックス(GEX) グラステリア600 6点セット 外部フィルター付
外部式フィルター・ガラスブタ2枚・クッションマット・餌・カルキ抜き剤がセットになっています。水槽はフレームレスのガラス製なので、スッキリとした見た目で水景が良く映えます。さらに、付属の外部式フィルターは、水槽の周辺スペースを圧迫しないように設置することも可能であるため、よりインテリア性の高いアクアリウムに仕上げられます。
やや高さがある60cm水槽で約65Lの水量が入るので、中型までの観賞魚なら大部分の種類を飼育可能です。
チャーム(charm) 60cm水槽セット サンゴ簡易育成カスタム 海水アクアリウム用品(水槽・LEDライト&他6点)プロ推奨セット
商品名の通り、サンゴの飼育を主眼に置いた水槽セットで、水生生物の取り扱いにおいても高い評価を得ているチャームオリジナル商品です。水槽の他に、LEDライト・外部式フィルター・プロテインスキマー・バックスクリーン・バクテリア剤・添加剤・海水魚用の餌がセットになっています。
比較的飼育が容易なソフトコーラルと呼ばれるサンゴに加え、少数の小型海水魚やエビなどのクリーナー生体を一緒に飼育することが可能です。マリンアクアリウム入門にはうってつけの構成になっています。
おすすめの90cm水槽セット
コトブキ工芸(kotobuki)レグラスフラット F-900S/B フィルターセットBig
スタイリッシュなフレームレス水槽のセットです。接合部には黒色のシリコンが使用されているため汚れが目立たず、綺麗な水景を維持できるので高いインテリア性を発揮します。幅90cmの水槽ですがスリムタイプで、運用できる水量は60cm規格水槽と大差ない約60Lなので、中型種や小型種の混泳水槽向きです。
水槽の他には、外掛け式フィルター・ガラスブタ・フタ受け・ウレタンマット・カルキ抜き剤および水質調整剤のサンプルが付属しています。
コトブキ工芸(kotobuki) プログレ900 5点 LEDライトセット
約157Lの水を運用できる90cm水槽に、LEDライト・上部式フィルター・ガラスブタ・ろ材がセットになった商品です。このクラスの水槽になると体長45cm前後になる種類の飼育もできますし、小型~中型種メインでも、レイアウトにこだわった本格的なアクアリウムを作ることが可能です。
ただ、水量の増加に伴い重量も増加するので、しっかりとした水槽台を用意するなど設置場所に注意してください。
お得で便利な水槽セットでアクアリウムを始めよう!

アクリウムを始めるためには機材を揃えなければなりませんが、そんな時に便利なのが水槽セットです。水槽セットには、アクアリウムに必要になる基本的な周辺機器が付属しており、個別に揃えるよりも手間がかかりませんし、価格の面でもお得です。
水槽セットは商品によってセット内容が異なります。そのため、ご自身が飼育したい生体に必要な機材をチェックするとともに、その機材に要求される能力があるかどうかも調べておくと良いでしょう。