
メタルジグは岸でも船でも使える万能ルアー!リーダーとの結び方や使い方は?
Share
アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグとは?

撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグとは鉛や鉄などの金属素材でできたルアーのことでソルトルアーゲームでも代表格とされるほどで、釣り人の間ではジグと略称されることも多いです。
竿の操作でアクションをさせる必要がありますが、圧倒的な飛距離やフォールスピードを誇り、あらゆるアクションとも相性が良いです。テクニック次第ではいろいろな魚に対してアプローチができ、抜群の釣果を得られる 万能なルアーともいえます。
メタルジグを使った釣り
ショアジギング

撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグを用いて陸っぱりから青物などを狙うショアジギングはソルトショアフィッシングでも人気の釣りのひとつです。サーフなどの広大なフィールドで行うため飛距離が出せて広範囲を探れるメタルジグは効果的なルアーといえます。
ショアジギングでは他にライトショアジギングやスーパーライトショアジギングなどがあり、ショアジギングでは60~100gまで、ライトショアジギングでは30~50gまで、スーパーライトショアジギングでは15~30gまでのメタルジグをそれぞれ扱います。
オフショアジギング

出典:写真AC
船でメタルジグを使用して魚を狙う方法がオフショアジギングで、初心者でもブリやカンパチなど大型の魚を釣れる人気の釣りとなっています。青物や大型の根魚、シーバス、フラットフィッシュなど実に多くの魚種を手軽に狙える点もこの釣りの大きな魅力です。
オフショアジギングでは他にライトジギングやスーパーライトジギングなどがあり、オフショアジギングでは100~250gまで、ライトジギングでは40~150gまで、スーパーライトジギングでは60g以下のメタルジグをそれぞれ扱います。
メタルジグで狙える魚

出典:写真AC
メタルジグを使ったジギングやショアジギングでは青物、シーバス、ヒラメ、マゴチ、ロックフィッシュ、タチウオ、シイラなどが、ライトゲームでもアジ、メバル、メッキ、カマス、クロダイなど実に多様な魚種を狙うことができます。
メタルジグはサイズに大きく幅があるので、状況に合わせてサイズ変更を行うことであらゆる魚を釣ることができるのです。
メタルジグの選び方
メタルジグを選び方として、重さ、カラー、重心の3項目に注意しましょう。
重さ

撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグは数g~数百gと重さにかなり幅があります。狙う魚、釣りをするフィールドにあわせてメタルジグの重さを選びましょう。上でも述べたように目安としてジギングなら100g以上、ショアジギングなら30~80g、ライトショアジギングなら20~50g、ライトゲームなら10g以下といった感じです。
例えば底が岩場のシャローエリアで50gのメタルジグを使おうものならすぐに根がかりしてロストしてしまいます。使うフィールドの水深にあわせたセレクトが重要です。
カラー

撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグのカラーはイワシなどの小魚に似せたブルー系のカラーや、ゴールド、グリーン、ピンクなどがよく使用されます。特にこのカラーでないと釣れない!ということはありませんが、釣りをしているときにそのフィールドでの主なベイトに似せたカラーを使うのが一番効率的です。
あとはフラッシング効果のあるキラキラ系のメタルジグは魚に対するアピール力が強いのでこれも効果的です。
重心
フロントバランス

撮影:FISH PARADISE!編集部
重心がボディ前方にあるもので、特徴としてはラインとの接続部であるヘッド部分に重心があるため、フォール時間も各バランス中もっとも長くなり、 喰わせの間を演出しやすい点やアクションに対しての動きも出やすく操作性も高い点が挙げられます。
レスポンスの高いアクションで魚を誘い出したい時やフォールアクションで喰わせたい場合などに使いやすいバランスとなっています。
センターバランス

撮影:FISH PARADISE!編集部
重心がボディの中心にあるもので、特徴としては飛距離やフォールも安定しており、それぞれのアクションに対してのレスポンスも良く オールラウンドな使用が可能な点が魅力といえます。
状況が分かりにくい場合などのパイロットルアーとして流れや魚の有無をサーチするなど、その日の釣りを組み立てる基準にもでき、あらゆる魚種にもバーサタイルに対応できるバランスとなっています。
リアバランス

撮影:FISH PARADISE!編集部
重心がボディ後方にあるもので、特徴としては他のバランスに比べ 飛距離が出せる点がアドバンテージといえます。また、リトリーブアクションでも安定したウォブリングを起こしやすいです。遠くのボイルやナブラを狙い撃ちたい場合やリトリーブアクションで反応が良い場合などが使いどころです。
素材
鉛

撮影:FISH PARADISE!編集部
鉛素材はもっとも多いメタルジグの素材となっており、最大の長所は安価な点が挙げられます。各メーカーからリリースされており種類も豊富で、比重もバランスよくあらゆる状況でもオールラウンドに使用できます。まず一投目は鉛素材のジグで様子をみる釣り人も多いです。
タングステン

撮影:FISH PARADISE!編集部
鉛素材や他の素材よりも高比重な素材であるタングステン素材は、全てのメタルジグ素材の中でもっとも重いため、フォールスピードが速い点が長所として挙げられます。
それ以外にも比重が重いため、他の素材よりも同重量でワンサイズ落とすことができ、 飛距離を出しやすく、喰わせ性能が強い点も大きな武器といえます。ただ、タングステンは高価な素材のため値段も高いものが多いです。
スズ・鉄
鉛よりも軽い比重でフォールスピードもややゆっくりとなりやすいです。よりじっくりと魚にメタルジグをアピールさせたい場合には有効な素材といえます。また、ジャークアクションなどでもラインスラッグが出やすいため、よりワイドな動きを演出しやすいです。
アルミ
メタルジグに使用されている素材の中ではもっとも軽い比重となっています。もちろんフォールスピードもゆっくりとなっており、鉛よりも倍以上の時間が掛かる場合があるため使いどころを見極める必要がありますが、この素材にしか反応しない日もあるなどハマると強いのがアルミ素材です。
メタルジグの用途別おすすめ10選
様々なタイプ、種類が発売されているメタルジグを選ぶときの目安として用途別に編集部おすすめのものを紹介します。
ショアジギング用
ショアジギングではおよそ20~80g程度のメタルジグを使います。夏~秋に人気の釣りで、様々な種類のメタルジグが販売されています。
メジャークラフト ジグパラショート
飛距離も出しやすくあらゆるアクションとも相性の良い使い勝手のよいメタルジグです。ショートタイプのため初心者の方でも使いやすく、リーズナブルな価格も嬉しいジグとなっています。
ダイワ サムライジグ
キャスティングにおいて重要な飛距離を重視したボディと、その恩恵により安定したスイム姿勢が得られた基本性能の高いメタルジグとなっています。ラインナップも豊富で選びやすい点も魅力といえます。
シマノ コルトスナイパー アオモノキャッチャー
軽いアクションでもキビキビ動きジャークアクションも魅力的なモデルとなっています。フォール時の小刻みな動きで魚へのアピールも十分なテクニカルモデルといえます。
カルティバ 撃投ジグエアロ
ショアジギングでは重要な要素となる圧倒的飛距離が武器のメタルジグです。独自素材であるタフボーンによって高い耐久性も兼ね備えています。
ヤマリア ムーチョ・ルチア
リトリーブアクションのみでも十分に魚にアピールできる初心者の方にも使いやすいメタルジグとなっています。コンパクトなボディは飛距離も抜群で、喰わせ性能も十分な扱いやすいモデルです。
オフショアジギング用
オフショアではおよそ100g以上の重いメタルジグを使用し、真下に落としてしゃくりとフォールで誘っていきます。
メジャークラフト ジグパラ バーチカル
ワンピッチジャークやじゃかじゃか巻きなどあらゆるオフショアジギングのアクションもやりやすい安定した使い心地のメタルジグとなっています。フォール時の安定した姿勢で魚への誘いも抜群な基本性能の高いコスパに優れたモデルです。
ダイワ ソルティガ TGベイト
もはやエサとも言われるほど喰わせ性能の高い、高比重タングステン素材のメタルジグです。ワンサイズダウンしたボディにより飛距離とフォールスピードは十分となっており、このジグにしか反応しない状況もあるなどひとつは持っておきたい定番ルアーといえます。
シマノ オシア スティンガーバタフライ ペブルスティック
軽いジャークアクションでもしっかりとスライドし、止めの姿勢も安定してキープしながらフォール姿勢も安定したアピールも抜群なモデルとなっています。設計されたスリットによってボディの適度な水抜けを起こしスローからハイピッチでもバーサタイルに対応できます。
ジャッカル バンブルズジグ
左右非対称のシェイプにより、ジャークアクション後の絶妙なローリングとスライドフォールするアピール力が高いメタルジグとなっています。計算された設計ボディによって軽い力でもきれいにスライド&フォールアクションを演出できる扱いやすいメタルジグです。
スミス CBマサムネ
センターバランス設計でスロージギング対応の水切れのよい多彩なアクションが魅力的なメタルジグです。スロージギングに特化した設計となっており、熟練者の方はもちろん、スロージギングを始める方にもおすすめのモデルとなっています。
メタルジグの付け方(結び方)

撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグとリーダーの接続方法は基本的にOリングと呼ばれる溶接された継ぎ目のないリングと、スプリットリングの組み合わせで接続する方法がもっとも一般的となっています。
その他にはスイベルや直接メタルジグのアイにリーダーを結び付ける方法もありますが、Oリングを入れたほうがジグの自由度も高まりアクションも自然になります。
リーダーとリングのノットは完全結びやダブルクリンチノットなどが強度もあり比較的簡単に結べます。スナップに関しては破断してしまう恐れや、ジグの動きを妨げる場合もあるなどジギングではおすすめできません。
メタルジグの使い方

出典:写真AC
メタルジグを使う上で基本となるアクションを5つ紹介します。
ただ巻き
ロッドでのアクションは加えずひたすらただメタルジグを巻いていきます。アピールが弱く釣れるのか不安になると思われるかもしれませんが、ただ巻きでもメタルジグはしっかり泳ぐため、魚へのアピール力も問題ありません。
巻く速度を速めたり遅めたりすることで変化もつけられます。何より疲れにくいという長所があるので、長時間の釣りにも耐えられます。
ワンピッチジャーク
おそらくメタルジグの中で 一番ポピュラーなアクションではないでしょうか。基本的な動作はロッドを1回しゃくってメタルジグをジャークさせ、ロッドを倒して出た糸ふけをリールを1回転巻いて回収する、これをリズミカルに繰り返していくイメージです。
リズミカルに行うというのが重要で、リズムが乱れてしまうとメタルジグが不規則な動きになり、魚の反応も悪くなってしまいます。動作自体は単純なものなので、練習を繰り返して感覚をつかみましょう。
ジャカジャカ巻き
ジャカジャカ巻きは、ロッドを小刻みに上下させながら高速でリトリーブしていくアクションです。メタルジグが非常にせわしなく動くので、 活性の高い魚に効果を発揮します。ワンピッチジャークと違いリールの巻き数などを気にしなくてよいため、初心者にもやりやすいアクションになっています。
リフト&フォール
リフト&フォールはロッドをしゃくってメタルジグを浮かせたあとに、カウントダウンしてフォールさせます。フォールさせるときにも、ラインをたるませたフリーフォールやラインを張ってカーブフォールさせるなどのバリエーションがあります。
しゃくる回数も1回だけでなく連続で3回など、色々と工夫のできるアクションです。
ロングフォールジャーク
ロングフォールジャークはブリなどの青物に効果的とされ、主にオフショアのジギングで用いられるアクションです。ロッドの穂先を下に向けた状態から、一気に真上までロッドをあおります。
その後はメタルジグのフォールスピードにあわせてラインを張った状態で竿先を下げるか、フリーフォールさせていきます。フォールで魚にアピールしていくスタイルのアクションです。
メタルジグを自分好みにチューン!
メタルジグは自分好みにチューンナップできる点も楽しみの一つといえます。手軽にできるものから、多少凝ったチューン方法もあるため、自分の好みに合わせてカスタムしてみるのもよいかもしれません。
アシストフック

撮影:FISH PARADISE!編集部
アシストフックはシングルやダブルなど対象魚種やフィールドによっても変わってきます。また、フロントかリアもしくは両方の場合もあり、フックの長さやアシストフックの紐の長さも変えるなど奥が深い部分もあります。
既製品でも十分にカスタマイズ可能ですが、熟練者の方ではアシストフックを自作する方も多いです。
ブレード

撮影:FISH PARADISE!編集部
ブレードチューンもメタルジグのチューンナップにおいて有名なカスタマイズ方法といえます。ブレードを使用することでフラッシング効果が高まる点や水中の波動が強まるなど、いずれもアピール力を強化できる点がメリットとなっています。
ブレードの形や大きさ、色などメタルジグに合ったブレードをチョイスすることも重要な点です。
ウレタンコーティング
メタルジグはハードに使用することも多く塗装が剥げてきたり、損傷が激しくなりやすいルアーでもあります。そこでウレタンコーティングを行うことによって強度アップや塗装が剥げにくくなるなど長く使用できるようになります。方法もドブ付けなど簡単にできる点も手軽でやりやすいとされています。
メタルジグの収納におすすめのケース

撮影:FISH PARADISE!編集部
メタルジグを釣り場に持っていく際にあると便利なものがケースです。専用のものからルアーフィッシング用のものを流用してもよいです。
ショアジギング用
ショアジギングで使用するメタルジグは比較的軽量なものやそれほど大きくないものが多いため、他のルアーフィッシングを行っている釣り人の方はルアーケースを流用してもよいでしょう。ただ、メタルジグは重いものが多いため、耐久性の面からある程度強度のあるケースを選んだ方がよいです。また、仕切りが付いた リバーシブルタイプのものはフックも絡みにくくオススメです。
メイホウ リバーシブル100
オフショアジギング用
オフショアジギングで使用するメタルジグはサイズや重量も大きいものが多く、扱うケースも大きくなります。また、大きさやサイズもバラバラになりやすいため、ハードケースなどよりも ジグバッグやジグロールバックなどある程度形状が変えやすいケースの方が使い勝手はよいです。
ジークラック ジグロールバッグ2
メタルジグを自作しよう

出典:写真AC
メタルジグは金属の塊なので、ルアーの中でも比較的簡単に自作することができます。鋳型を作ったり、鉛を溶かしたりとやや難しい工程をはさみますが、自分で作ったルアーで魚を釣りたい方は是非メタルジグを自作してみると良いと思います。
多くの方がメタルジグを自作し、ネットでその作り方を解説してくださっています。
メタルジグで五目釣り!

出典:写真AC
メタルジグは季節や地域を問わずオフショアや漁港、サーフ、河口部など様々なフィールドで使えます。そのときの海況や魚の活性などにも左右されますが、メタルジグひとつあればソルトルアーをカバーできるといっても過言ではありません。
ルアーの中でも比較的簡単に自作もできるメタルジグ。色々なタイプを使いこなして、まだ見ぬ魚に挑戦してみましょう!