
サクラマスの生態や名前の由来は?おすすめ料理4選もチェック!
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分類 | サケ目サケ科 |
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和名 | サクラマス |
学名 | Oncorhynchus masou masou |
分布 | 太平洋側では神奈川県以北、日本海側では九州以北の日本各地、カムチャツカ半島南部 |
特徴 | うろこが剥がれたときに背中や、尾びれの上縁付近などに黒点がある、上顎骨が眼の下付近でやや曲がる |
サクラマスの名前の由来

サクラマスはヤマメの降海型

サクラマスの生態

オスのサクラマスは珍しい?
サクラマスは、メスは全てが降海するのですがオスは希です。この傾向は南方ほど顕著で、自然分布域の南限地域ではオスのほぼ全てが河川に残留することが分かっています。一方、北方に行くほど降海するオスの割合が増加し、北限のカムチャッカ半島では大部分のオスが降海するという報告があります。 この違いは、繁殖の有利不利に関係していると考えられていますが、北方と南方ではサクラマスを取り巻く環境に、具体的にどのような差異があるのかは未だ研究段階です。サクラマスは養殖も盛んに行われている
サクラマスは食味が良いために、日本各地で食材として伝統的に利用されてきました。しかし、近年ではサクラマスが減少傾向にあり、保護ならびに養殖が盛んに行われています。 養殖は各地で取り組まれており、沿岸部で行う形式や陸上で大型水槽を用いる形式など、現在でも高効率化を目指して様々な試みがなされています。サクラマスのおすすめ料理
サクラマスは食味が良いので色々な調理法で楽しまれています。ここでは、サクラマスのおすすめ料理をご紹介します。サクラマスといえば鱒寿司が有名
サクラマスを使った料理と言えば、富山県名物の「ますのすし」、つまり鱒寿司が有名です。酢締めにしたサクラマスの身を酢飯に乗せた押し寿司で、駅弁にもなっており絶大な人気を誇ります。「押し型」があればご家庭でも作れますが、天然物は寄生虫のリスクがあるので、生食できる養殖物の使用をおすすめします。サクラマスの刺身
新鮮なサクラマスは刺身でも美味しく食べられます。その身は、サーモンによく似て甘味や旨味が豊富で美味ですが、天然物は寄生虫の危険があるため、冷凍した後に解凍してから刺身にします。しかし、家庭用の冷凍庫の温度では寄生虫が死なない可能性があるので、刺身で食べたい時は、やはり養殖物を利用した方が良いでしょう。サクラマスの塩焼き
他のサケ科の魚と同様に塩焼きもおすすめです。鱗や内臓の処理をしたサクラマスを二枚におろし、食べやすいサイズに切り分けて塩をふって焼きます。身の方から焼いて後から皮目の方を焼き、皮がパリッとするまで火を通すと、サケ科に独特の風味を皮目の香ばしさが引き立ててくれて非常に美味しく仕上がります。サクラマスの唐揚げ
唐揚げも相性が良い調理法の1つに数えられます。唐揚げにする場合は、下ごしらえしたサクラマスの身を一口大に切り、塩コショウをふったり生姜醤油に漬けるなどして下味を付けます。そして、その身に片栗粉をまぶして油で揚げれば完成です。ホクホクとした身とサクサクの衣の歯触りが良く、箸が進みます。サクラマスのルアー釣り(河川・海)
サクラマスは沿岸部で狙える大型魚であることから釣魚として人気です。ここでは、サクラマスのルアー釣りについてご紹介します。河川でのタックルと釣り方
河川でサクラマスを狙う場合、ロッドは8ft前後のサクラマス用ルアーロッドがおすすめです。ラインはPEラインの1.0~1.2号を、ショックリーダーにはナイロンの16~20lbを使用します。リールはスピニングリールの3000番程度が使いやすいです。 ルアーの種類については、スプーンやバイブレーション、ミノーが一般的に用いられています。中層を狙う時はミノー、低層はスプーン、広範囲に探りたい時はバイブレーションなど、場面によって使い分けると良いでしょう。 サクラマスはヤマメと同種であるがゆえに警戒心が強く、アプローチには要注意です。キャストは正面に行い、ルアーが下流に流れていくのに合わせてリトリーブします。ルアーが流れに乗って曲線を描くように手元に戻ってくるイメージでリトリーブすると、サクラマスにルアーをよく見せることができて食い付いてきます。なお、サクラマスの河川釣りができる場所は限られています。ルールをしっかりと守って釣りを楽しみましょう。海でのタックルと釣り方
海釣りの場合、飛距離が釣果を左右することが珍しくないので、河川よりも長いロッドがおすすめです。具体的には10ft前後の物が良く、40gほどのルアーを投げることになるため、キャスティング性も重要です。ラインは河川と同様PEラインの1.0~1.2号を、ショックリーダーにはナイロン20lb前後とやや太めの物を用いると良いでしょう。 リールはスピニングリールの3000~4000番が推奨されますが、リトリーブ時やキャスティング時のことを考慮してロッドとの重量バランスに注意してください。ルアーは、ジグミノーやメタルジグ、スプーンなどの使用が一般的です。 釣り方としては、基本はファーストリトリーブで誘います。ただ、海釣りの場合、スローリトリーブの方が好感触を得られる日も珍しくないため、様々なパターンのルアーを用意しておくことをおすすめします。釣魚に食材に大人気!ヤマメの降海型サクラマス!
