
ミッキーマウスプラティの飼育方法!混泳や気をつける病気は?
Share
アイキャッチ画像出典:写真AC
ミッキーマウスプラティってどんな魚?

出典:写真AC
尾ビレに、まるでミッキーマウスのような模様がある熱帯魚がミッキーマウスプラティです。メダカの一種・プラティの品種として人気が高いミッキーマウスプラティの飼育方法や、その特徴、注意点などを解説していきます。
特徴
ミッキーマウスプラティはカダヤシ目カダヤシ科の属する淡水魚です。大きな特徴は、尾ビレ付近に、まるでミッキーマウスのような3つの斑点が入っている点。体色は鮮やかなイエローからオレンジで、水槽に入れると華やかになるため、アクアリストから人気の熱帯魚です。
分布
ミッキーマウスプラティは元々、メキシコ周辺の河川に分布していました。ミッキーマウスプラティは観賞魚として古くから人気が高く、プラティに品種改良を重ねて作出されました。原種のプラティは、ミッキーマウスプラティほどカラフルではなく、比較的地味な魚です。
寿命
ミッキーマウスプラティは水槽飼育下では2~3年ほど生きることができ、小型魚としての標準的な寿命といえます。アクアリストとして、しっかりと寿命を全うさせてあげたいですね。
流通量と相場
ミッキーマウスプラティは卵胎生メダカの一種で、繁殖が容易なことからも、かなりの流通量があります。そのため、販売価格もさほど高くなく、1匹あたり150~400円程度が相場となっています。
ミッキーマウスプラティの飼育方法
基本的にミッキーマウスプラティは丈夫で、初心者でも飼いやすい熱帯魚です。
水温・水質
ミッキーマウスプラティの飼育に適した水温は24~28℃程度です。水質については、本来、プラティが分布している周辺の水質は弱アルカリ性の硬水ですが、適応能力が高いため、そこまで神経質になる必要はありません。最近では東南アジアで養殖された個体も多いので、だいたい中性付近を保つようにすれば問題ないでしょう。
水槽サイズ・フィルター
ミッキーマウスプラティは成長しても5cm程度と小さい魚のため、さほど大きな水槽である必要はありません。単独飼育なら、20cm水槽でも十分です。ペアで飼育するケースが多いですが、それでも2組4匹程度なら30cm水槽で大丈夫でしょう。食欲が旺盛なので水が汚れやすく、フィルターは濾過能力の高い一般的な外掛けフィルターが良いでしょう。他種との混泳水槽であれば、60cm水槽が扱いやすくおすすめです。
コトブキ工芸 kotobuki クリスタルキューブ300(30×30×30cm)
テトラ 外掛け式フィルター オートワンタッチフィルター AT−30
底床材
ミッキーマウスプラティは基本的に底床材を必要としませんが、バクテリアを定着させる意味でも底床材は敷いてあげると良いでしょう。水質が弱酸性にやや傾きますが、水草を育成するためにソイルなどを利用しても、飼育に問題はありません。
ミッキーマウスプラティの餌
ミッキーマウスプラティは、植物性の餌を好む傾向はありますが、基本的には何でもよく食べてくれます。熱帯魚用のフレークや冷凍赤虫、メダカの餌まで、何でも食べてくれるので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。栄養バランスを考え、複数の種類をローテーションで与えるようにしてください。
ミッキーマウスプラティの混泳
ミッキーマウスプラティは非常に性格が温和で、単独でも混泳でも問題なく飼育可能です。
同種での混泳
ミッキーマウスプラティは縄張りを主張することもありませんので、同種での混泳はまったく問題ありません。また、プラティの近縁種(レッドプラティやブループラティ、イエローサンセット・プラティなど)との混泳も問題なく可能です。ただし、注意したいのは同種だけでなく、近縁種との混泳でも交配が可能で、しかも卵胎生のため増えすぎてしまうといった問題が生じることがあります。近縁種との繁殖の場合、雑種の仔が生まれることになるため、純血で飼育したい場合は避けたほうが良いかもしれません。
他種との混泳
ミッキーマウスプラティ自体がおとなしく、温和な性格のため、同じようなサイズで似たような温和な他種との混泳は可能です。たとえば、グッピーやバルーンモーリー、ブラックモーリー、アカヒレ、コリドラス、カージナルテトラやネオンテトラなどは相性がいいようです。逆に、ミッキーマウスプラティよりも大きなサイズの魚や、攻撃的な性格の魚との相性は良くありません。特にシクリッド科(アノマロクロミス・トーマシーなど)は、おすすめできません。
ミッキーマウスプラティの繁殖
ミッキーマウスプラティは卵胎生メダカの一種で、いわゆる仔魚を生むタイプの熱帯魚です。雄と雌の区別もつきやすく、特に雌はお腹のあたりがポコッと丸くなっているため、初心者でもすぐに区別することができます。このため、ペアで飼育する場合も購入時に見分けやすいため、ほとんど間違うことがありません。
繁殖も非常に簡単で、何も気を遣わなくても、勝手に繁殖して水槽に稚魚がいるといったこともあります。そのため、放っておくと増えすぎてしまうと同時に、2代目同士が交配して奇形が生まれてしまうといったことも起こりますので、繁殖するなら計画的に行うことが重要になります。
ミッキーマウスプラティの病気
ミッキーマウスプラティは基本的に丈夫な魚なので、あまり病気にかかるといった心配はありませんが、それでも生き物なのでまれに罹患することもあります。特に、水温の低下には敏感で、白点病などになるリスクが高くなるのでヒーターなどで水温管理は注意深く行うようにしましょう。また、水質が酸性に大きく傾いてしまうと、やはり病気になりやすいので気をつけてください。
病気になったかどうかを判断するには、餌の食べる量をチェックするとよいでしょう。ミッキーマウスプラティは食欲旺盛な魚なので、食欲がない場合は何かの病気を疑うようにしてください。
優雅に泳ぐミッキーマウス柄の熱帯魚に癒やされる

出典:写真AC
いかがだったでしょうか。初心者にも飼育しやすく、しかも繁殖が容易なミッキーマウスプラティは、アクアリウムデビューの魚としてはうってつけです。優雅でけなげに泳ぐ姿は非常に愛らしく、しかも人に懐くため、飼育していて楽しいはずです。比較的入手しやすい価格なので、これから熱帯魚飼育を始めようと考えている方なら、ミッキーマウスプラティを購入してみてはいかがでしょうか?