
スロージギングのタックルやジグの選び方!大型青物や高級根魚をゲット!
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スロージギングとは?

スロージギングは明石地方で生まれたとされるジギングのスタイルです。
主にメタルジグをひらひらとフォールさせてボトムまで落とし込み、通常のジギングのように激しくシャクるアクションを必要とせず、スローなアクションでヒラメ、イシナギ、ホウボウ等の根魚、ヒラマサ、ワラサ、イナダ等の回遊魚などを狙うジギングになります。
激しくシャクる必要が無いので初心者にも手軽に始められます。
スロージギングで釣れる魚

スロージギングでは、ブリ、ヒラマサ、カンパチと言った大型青物の他、クエ、マハタなどのハタ類を含む大型根魚、マダイ、ヒラメなど、基本的にジギングで釣れる魚と同じですが、より低層の魚が釣れやすくなります。ホウボウやマトウダイなどの高級魚も嬉しい外道として釣れることがあります。
/スロージギングのロッド

スロージギングロッドを選ぶ際は、テーパー(竿の曲がり)と弾性(反発力)によって分類されます。テーパーは竿の調子で、ファーストテーパーはティップ(穂先)レギュラーテーパーはベリー(竿の穂先より中間)スローテーパーはバッド(竿の中間)から曲がることを指します。
弾性は竿が曲がった状態から元に戻ろうとする復元力のことです。スロージギングロッドは 高反発(高弾性)かつスローテーパーのものが適しており、各メーカーからも専用ロッドが数多くリリースされています。
シマノ グラップラー タイプスローJ B68-3
グラップラー タイプスローJ B68-3は世界基準のオフショアスタンダードロッドでシマノの最新テクノロジーであるスパイラルX、ハイパワーXが搭載されたスロージギングモデルになります。
適合ジグウェイトはMAX260gで適合ラインはPE2.5号、水深100mまでを狙うエリアで威力を発揮するミディアムクラスのロッドになります。水深250m程度までを狙う中深海スロージギングでも使うことができます。
ダイワ キャタリナSJ 60B-3
ダイワのキャタリナSJ 60B-3はダイワのミドルクラスのスロージギングロッドで中型の青物や根魚、中深海のタラやアカムツなど幅広く対応できるスタンダードモデルになります。
スロージギングに適した高反発かつ高感度のHVFナノプラスブランクをX45で補強、ブレることなくジャークが可能で不意の大物にもしっかりと対応できるモデルです。ジグはMAX260g、PEラインは2.5号まで対応しています。
スロージギングのリール

スロージギングでは剛性の高い ベイトリールが適しています。剛性とはリールの耐久性や強靭さを表す言葉でスロージギング等のビッグゲームでは剛性の高いリールが必要不可欠です。
ベイトリールが適している理由としては他に、フォール中にアタリを取ることが多い点や、ジグの着底を素早く感じ取り、根掛かりを防ぐことにあります。
また水深の深いレンジを手返し良く攻める時にはハイギアタイプ、比較的水深の浅いレンジでじっくり誘う時はローギアタイプなどシチュエーションに合わせて使い分ける事がポイントです。
シマノ トリウム1500HG
シマノのトリウム1500HGはコストパフォーマンスを追求した高性能エントリーモデルで、ガッチリ握り込めるSコンパクトボディと剛性感のあるHAGANEボディを採用。
ジギングに集中しやすいスプールロック機構や、クラッチオートリターン機構を搭載しています。1500HGはシリーズの中でも最もコンパクトなモデルになり、スロージギングの入門モデルとしておすすめです。
シマノ オシアジガー1500HG
オシアジガー1500HGはシマノがリリースするベイトリールの中でも代表的なジギング用ベイトリールで、高い剛性のHAGANEや滑らかかつ軽やかな巻き感とパワーをもつマイクロモジュールギア&インフィニティドライブを搭載。
高い剛性を持ちながらパーミングしやすいコンパクトボディが特徴です。ギア比は6.4で最大ドラグ力(kg)は7kg、自重405gとスロージギング用リールとしておすすめのモデルになります。
ダイワ キャタリナ15H-SJ
ダイワのキャタリナ15H-SJはタフさ&パワーを備えた「実釣第一主義ジギングベイト」をコンセプトに開発されたモデルで、高負荷にも耐えうるパワフルな巻上げ性能に加え滑らかな回転性能、ドラグ性能を備えたオフショアジギングリールになります。
ギア比は6.4、最大ドラグ力(kg)は8kg、自重485gでオシアジガー同様、スロージギングリールとしておすすめのモデルになります。
/電動リールという選択肢も
スロージギングに電動リールを使うメリットは、重いサイズのジグを水深のあるポイントへ送り込み、手返し良く攻めることが出来る点です。デメリットは、バッテリーが必要なことや、コストが高くなってしまう点です。
スロージギングに適した電動リールは小型でパワーの強いモデルになります。近年では各メーカーから小型の電動リールやバッテリーがリリースされていますので、持ち運びが便利で耐久性のあるタイプをおすすめします。
ダイワ シーボーグ200J-SJ
ダイワのシーボーグ200J-SJは電動スロージギングに求められる機能を搭載し、ターゲットとなる中深海のアカムツ、クロムツ、高級根魚などを快適に攻略する スロージギング専用設計モデルになります。
手巻き操作においてもしっかりと巻き取ることが可能な85-95mm可変ハンドルアームにアルミ樽型ノブが搭載されており、電動スロージギングにおすすめなモデルになります。
スロージギングに適したジグ
オフショアのスロージギングに適したメタルジグの形状やサイズ、カラーについてご紹介します。
形状
スロージギングに適したメタルジグは、弱ったベイトがひらひらとゆっくりフォールする様を演出するため、 薄く平べったい形状になります。なかでもジャーク時に激しくフラッシングするタイプやフォールスピードを抑えるジグなどがありますので、ターゲットやシチュエーションに合わせて選ぶと良いでしょう。
重さ
スロージギングに適したメタルジグの重さは水深×2を基準にしますが、潮の早さやフォールスピードによって調整します。重さは 150g~250g程度を使うことが多く、ターゲットやシチュエーションにより変わります。
また、タックルに合わせたメタルジグを選ぶことが重要で、ライトタックルでは軽め、大物を狙うハードタックルでは重めのジグを選びます。
カラー
スロージギングに適したメタルジグのカラーはベイトを意識したナチュラルの シルバー系と、ベイトのフラッシングで見られる ゴールド系が基本になります。
他にも各メーカーからオレンジやピンク系がリリースされていますが、基本のシルバー、ゴールドを使い、その日のアタリカラーを織り交ぜスロージギングゲームを組み立てると良いでしょう。根魚狙いではゼブラグローカラーも人気です。
メジャークラフト ジグパラバーチカル スローピッチ
ジグパラバーチカルのスローピッチモデルは、簡単に横を向いてなるべく移動距離を抑えた設計になっており、捕食のゾーンが狭い時や、ボトムを徹底的にしつこく攻めたい時に最適なスロージギング専用のメタルジグです。値段が安いのも嬉しいポイントです。
シマノ オシア スティンガーバタフライ ウイング
シマノのオフショアブランドであるオシアシリーズのスティンガーバタフライ ウイングは、フォール時に水を掴む腹部のウイングと、やや後方に重心がある木の葉型ボディが特徴のメタルジグで、フォール中にバイブレーションを発生させ、バイトを誘発します。
スロージギングのラインシステム

スロージギングのラインシステムについて、メインラインやリーダーをご紹介します。
メインライン
スロージギングのメインラインはPE1.5~2.0号が基本になります。スローにメタルジグを落とし込むスロージギングは、激しいアクションを必要としないため、細めのラインで対応し、ターゲットとの駆け引きを楽しみます。
また、長さは狙う水深に合わせ200〜300m程度で、4本撚りタイプより強度の強い8本撚りタイプをおすすめします。
リーダー
スロージギングに適したショックリーダーは、ナイロンラインとフロロカーボンラインがあります。ナイロンラインはしなやかで巻き癖がつきにくいですが根ズレに弱い特徴があり、フロロカーボンラインは根ズレに強く、感度に優れています。
スロージギングではフロロカーボンラインがおすすめで、メインラインの4倍の太さで結束強度の強いFGノットなどで結びます。
スロージギングのフックセッティング

スロージギングのフックセッティングについて、フックの数やサイズ、アシストラインなどをご紹介します。
フックの数
スロージギングに適したフックの数はシングルとダブルがあり、大物にはシングル、小型~中型にはダブルを使います。
シングルフックは1点に力が集中するためしっかりとフッキングすることが出来、大物の首振りなどでフックアウトすることを防ぎ、小型のじゃれつくようなバイトをとっていく場合ではダブルフックでショートバイトを確実にフッキングさせます。
また、通常のジギングではフロントのみにフックをつけますが、スロージギングの場合はフロントとリアの両方にフックをつけることが多いです。
/フックのサイズ
アシストフックのサイズは魚やジグのサイズにあわせることが基本になり、サイズの大小の差でうまくフッキングしなかったり、フック同士で絡んだりラインに絡んだりする場合があります。
目安としては、1/0〜7/0程度までのフックサイズの中で、小型のターゲットには小さめのフックサイズ、大型のターゲットには大きめのフックサイズで、メタルジグにフックが絡まないようなサイズを選ぶことがポイントです。
アシストラインの長さ
アシストラインの長さは使用するメタルジグのサイズで調整することがポイントです。最高4本のフックを使用するスロージギングは前後のフックが絡み合うとメタルジグの本来の動きができないばかりか、掛かったとしてもバラしてしまう可能性があります。
前後のフックが絡み合わないよう、触れない程度の長さのアシストラインを選びましょう。
スロージギングのしゃくり方
スロージギングをする際に基本となる2つのアクションを紹介します。この2つに共通することは、アクションをスローにしすぎないということ。「スロー」ジギングだからといってジグをゆっくり動かすのではなく、あくまでアクションは瞬間的に、ということを意識してください。
スローピッチジャーク
ジグが着底後、リールのハンドルを1/4~1/2回転させてジグを浮き上がらせます。この時ロッドの反発力によってジグがアクションし、その後ジグの重みによってフォールしていきます。
フォールさせたらまたハンドルを回転させてジグをアクションさせる・・・これを連続的に行うのがスローピッチジャークです。
ロングフォール
ロングフォールは竿先を真下に向けた状態から、一気にロッドを真上にしゃくってジグを浮かせた後、ジグのフォールスピードに合わせてテンションフォールさせていくか、フリーフォールさせていきます。
スローピッチジャークよりも遥かに長い距離をフォールさせることができ、よりじっくりと魚にアピールできます。
/ショアスローにも挑戦!

ジギングを陸からやるショアジギングがあるように、スロージギングにも陸から行うショアスローという釣り方があります。ショアスローはスロージギングと同じように、低活性の魚に効果的です。タックルはショアジギングと同じものが使えますが、ショアスロー専用のものを使うのがベストでしょう。
使用するジグはフォールスピードの遅いものが良く、ショアスロー用のジグも発売されています。通常のスロージギングと同じように、ロッドの反発力でジグをアクションさせるため、キャストして狙いのレンジまでジグを沈めたら、スローピッチジャークで誘っていきます。
ショアスローの詳細については、以下の記事をご覧ください。
最適なタックルシステムでスロージギングを楽しもう

スロージギングについて、特徴やタックルシステムなどをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。激しくメタルジグを動かす事を必要としないスロージギングは初心者でも始めやすく、人気のソルトルアーフィッシングになります。ぜひフィールドへ出かけてスロージギングを楽しんでください。