
遠投サビキ(投げサビキ)で大物狙い!竿の選び方や仕掛けの仕組みとは?
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遠投サビキ(投げサビキ)とは
ウキを取り付けたサビキを沖に向かって投げることで沖側の魚を狙う釣り方で、 飛ばしサビキとも呼ばれます。遠いポイントを狙うことで、足元で狙うサビキ釣りよりも型の良い魚を狙うことが可能になります。 ウキ止めを使って水深を持続することができるので、回遊魚の位置を探りやすく狙いやすいのが遠投サビキの特徴とも言えるでしょう。長所としては、岩場やテトラポットなど足元のコンディションに左右されることなく、ストレスフリーで遠投サビキが楽しめることですね!普通のサビキ釣りとはどう違う?

狙える魚種

ベストシーズン
遠投サビキ釣りのトップシーズンは、海水温が上がり始めてくる 4月から10月になります。水温が高くなるとプランクトンが発生してくるため、魚たちが餌を求めて回遊してくるのです。この時期、接岸しにくい岩場やテトラポットなどの場所でサビキ釣りをする場合には遠投サビキがおすすめです。釣れる時間帯は?夜でも釣れる?

遠投サビキのタックル
遠投サビキは少し遠いところを狙って仕掛けを投げるため、サビキの仕掛けが絡みやすくなるので注意が必要です。竿(ロッド)

遠投サビキ専用の竿は発売されていないため、通常は 3~4号程度の磯竿を使います。遠投サビキでは仕掛けの全長が長くなるため、しっかりと仕掛けを振り抜けるように、竿の長さも 4~5m程度は欲しいところです。
シーバスロッドやショアジギングロッドなどのルアー用ロッドも使えますが、竿の長さが短いためキャストがややしずらい難点もあります。ルアーと兼用で使いたい場合には、 最低でも10ft(3m)以上のものを使うと良いでしょう。
リール

遠投サビキには扱いやすさや飛距離の出やすさから、スピニングリールがおすすめです。番手は2500番から4000番程度と幅広く使えますが、番手が大きいと重量も重くなるので最初は 3000番程度から始めてみると良いと思います。糸巻量はナイロンラインの3号を150m程度巻ければ十分です。
ライン

釣りのラインにはナイロン、フロロカーボン、PEなどの種類がありますが、遠投サビキにはライントラブルが少なく扱いやすい ナイロンラインが適しており、3~4号の太さがおすすめです。
遠くに仕掛けを投げることやキャスティング時の負荷を考えると、通常のサビキ釣りよりもラインにかかる負荷が大きいので注意しましょう。
遠投サビキの仕掛け・餌
仕掛けを遠くに投げることができれば誰でも釣れるようになります。その前に、仕掛けの構造などについてしっかりと学んでおきましょう。仕掛け
遠投サビキの仕掛けにはウキがついているため、仕掛けを投げ込んだ水深をキープすることができます。遠投サビキの仕掛けにはエサカゴ(かご式、袋式、プラスチック式)をとりつけるため、ウキ下に加重がかかってきます。そのため、遠投サビキの仕掛けに使うウキは6~8号が扱いやすいですね。 遠投サビキで使う針の号数は、狙う魚種により号数を選ぶ必要がありますが、まずは6号から試してみましょう。針の号数は釣れた魚のサイズに合わせて調節していくことが大切です。 上カゴと下カゴはどちらが良い?
餌(コマセ)

遠投サビキのやり方

仕掛けをキャスト
キャストの仕方は2つあります。一つ目は【上から投げる方法】で、刀を振る動作によく似ていて飛距離が出やすいのが特徴です。力が入りやすく飛距離が出ることはよいのですが、エサカゴに入れていたアミエビが着水する前に散乱してしまうこともあります。 二つ目は【下から投げる方法】で、飛距離は出ませんが遠投サビキ初心者の方でも簡単に仕掛けを投げることができます。竿を振ってコマセを出す
通常のサビキ釣りは竿を上下に振ってコマセを出しますが、遠投サビキでは仕掛けを投げ入れた後はゆっくり巻き取りしていきます。一度投げ入れたポイントに連続してキャストすることで、よりコマセ効果が高くなり釣れやすくなります。アタリが出たらアワセを入れる
ウキが沈んだらアタリの合図ですが、遠投サビキ釣りではアワセの必要はほとんどありません。ウキが沈むころにはすでに魚が針を咥えている状態だからです。サビキ釣りでかかる魚はアジ、サバ、イワシなどが主な魚種になりますが、これらの魚たちは口切れを起こしやすいのも特徴の一つです。 魚が針を咥えてウキが沈んだ瞬間にアワセを入れると、口切れを起こして逃げられてしまうかもしれません。アタリがでたらアワセを入れずに、落ち着いてリールを巻き取りましょう。遠投サビキで釣果を伸ばすコツ

飛距離を伸ばして釣果アップ
遠投サビキ仕掛けはエサカゴからウキまでの距離が長いため、竿は長いものを選ぶ必要があります。短い竿ではキャストしても飛距離が出ず、狙ったポイントまで仕掛けを飛ばすことは難しくなります。飛距離を伸ばしたい場合、竿の長さは5m程度のものを選ぶと良いでしょう。ウキ下の長さを調整する
まずは遠投サビキ仕掛けを投げ入れてみて、どの水深に魚がいるのかタナを探すところからはじめます。竿が5mであれば遠投サビキ仕掛けの長さも5mということをイメージしてみましょう。 タナが見つかったらウキ止めを調節して仕掛けをどの水深まで垂らすか考えればよいのです。水深のあるところでアタリが来ない場合、ウキ止めを50cmずつ上げて仕掛けを深く垂らして海の底を探ってタナ取りしてみましょう。潮目を狙う
潮目とは水温や塩分濃度、速さなどが異なる2つの潮がぶつかる場所のことです。潮目にはプランクトンが集まりやすく、それを狙ってイワシやアジなどの小魚が集まり、さらにはそれらの小魚を狙うサバや青物などの大型魚も回遊してきます。 広い海の中で釣果を上げるためには、こうしたポイントを積極的に打っていく事が重要です。
また、干潮や満潮などの時間は潮止まりとなるため、魚たちの動きが停滞して釣りにくくなります。潮の流れが停滞してきたら休憩をいれるなど、潮の流れも注視しながら遠投サビキのキャストを楽しみましょう。釣れている人の真似をする
釣りスポットの近くにある釣具屋さんに立ち寄って、目的地周辺で釣れる魚種や釣果、どんな仕掛けが適しているのか詳しい情報を聞いてみましょう。また、どんなに準備をばっちり整えて行っても「今日は船入りが多く回遊魚が近くにいないよ」などの思いがけない情報をもらうこともあります。
インターネットで探せばたくさん情報はありますが、やはり現地の釣り人に勝る情報はありませんよね。また、釣りをしていると周りの人は釣れているのに自分だけ釣れないという状況もままあります。
そういう場合はウキ下の長さや、針の大きさ、餌などが間違っている可能性があります。自分の仕掛けと釣れている人の釣り方を見比べて、真似をすることで釣果をあげられる事があります。
遠投サビキをする際に気をつけたいこと

他の釣り人とのオマツリに注意!
遠投サビキに限ったことはありませんが、仕掛けが潮に流され隣の釣り人の仕掛けに複雑に絡み合った経験のある方も少なくないことでしょう。もしオマツリとなってしまえば、遠投サビキの仕掛けは構造が複雑なため糸を切る羽目になってしまいます。 そんなトラブルを未然に防ぐためにも、小まめに仕掛けを巻き取ってキャストするように心がけましょう。釣りを終えたら釣り場の清掃をしよう
当たり前のマナーですが、 使い終わった仕掛けや余った餌などはゴミ袋に入れるなどして持ち帰って捨てましょう。釣り人であれば、水辺にごみが散乱して不衛生になることで、生き物の生態系にも直接影響がでることはすでにお分かりのはずです。 釣り人全員がマナーを守ることは、生き物や釣り場を守ることにもつながります。このことを念頭に置いて、釣りを楽しみましょう!コツを掴んで遠投サビキをエンジョイ!
