
ヒラマサの特徴や見分け方は?釣り味抜群で食べても美味しい!
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分類 | スズキ目スズキ亜目アジ科ブリ属 |
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和名 | ヒラマサ |
学名 | Seriola lalandi |
分布 | 北海道〜九州南部の日本海、東シナ海、瀬戸内海、インド-太平洋、アルゼンチンなど |
特徴 | 体は細長く、側扁する。体色は背が青緑色、腹が銀白色で、体側には太い黄色の縦帯がある。 |
ヒラマサの生息域
ヒラマサは世界中の温帯から亜熱帯地域の海に分布していますが、熱帯地域ではあまり見られません。日本の近海では、北海道から九州までの日本海側および太平洋側で見られ、沖縄県ではあまり見られません。沿岸部から沖合の比較的浅い場所を好み、中層から低層を小規模な群れを作って回遊しています。ヒラマサの生態
ヒラマサは平均でも体長1m前後、大きなものでは2mを超える大型海水魚で、魚体は強く側扁しており、体側の中央にはっきりとした黄色の帯が入ることが特徴です。産卵期は5~8月頃で、分離浮性卵を産卵します。稚魚は主に沖合で生活し、同属のブリなどのように沿岸の流れ藻につく個体はあまり見られません。稚魚の頃は体側に10本前後の縞模様が入りますが、成長とともに消失します。ブリよりも成長が早く、寿命は10年ほどと考えられています。食性はイカなどの頭足類や甲殻類、小魚を食べる肉食性です。ヒラマサの名前の由来
ヒラマサは漢字では「平政」と表記し、名前の由来はブリよりも体形が左右に平たく、真っ直ぐに長い様子から来ています。あるいは、魚体に入る黄色の帯が直線状(柾:まさ)であることから名付けられたと言われています。英名では「Goldstriped amberjack」と呼ばれており、amberjack はブリを意味しているので、黄色の帯模様が強調されています。ヒラマサって出世魚なの?
ヒラマサの近縁種には、成長の度合いによって名前を変えることで有名な、ブリとカンパチがいます。大きさによって呼称が変わる魚を出世魚と言い、ブリは関東では「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」と呼称が変化し、カンパチは同じく「ショッコ→シオゴ→アカハナ→カンパチ」と呼ばれています。しかし、ヒラマサは大きさによって呼称が変化することはないので、出世魚ではありません。ヒラマサの見分け方
ブリ属に分類されているブリとカンパチ、ヒラマサは「ブリ御三家」とも呼ばれており、外見がよく似ています。ここでは、ヒラマサと近縁種を見分けるためのポイントをご紹介します。ヒラマサとブリの違いは?
ヒラマサとブリを見分けるためのポイントとしては、口の後端の形、魚体の形と模様、胸ビレと腹ビレの長さなどが挙げられます。ヒラマサは口の後端が丸みを帯びているのに対して、ブリの口の後端は角ばっています。また、魚体はヒラマサの方が側扁しており、黄色の帯もブリよりもはっきりしています。それから、胸ビレの長さと腹ビレの長さを比較した際、ヒラマサは胸ビレの方が短いのに対し、ブリは同程度の長さです。ヒラマサとカンパチの違いは?
ヒラマサとカンパチを見分けるためのポイントは、頭部の模様や体色、魚体の形などが挙げられます。カンパチにはヒラマサやブリにはない、漢数字の「八」に見える黄色い模様が頭部に入ります。それから、ヒラマサよりも体色は全体的に黄色を帯びる傾向にあり、体側の黄色い帯は比較的に不明瞭です。また、ブリと同様にヒラマサよりも、魚体に厚みがあることも判断材料です。ヒラマサは釣りの好ターゲット!
ヒラマサは磯や堤防からでも狙える大型魚で、50km/hにもおよぶスピードで泳ぐこともあり、強い引きが楽しめる人気の釣魚です。ヒラマサのジギング

ヒラマサのキャスティング

ヒラマサの旬とおすすめレシピ
ヒラマサはブリよりも美味しいと評する人もいるほどの高級魚で、味が良い時期が長くて様々な調理法と相性が良いです。ヒラマサの旬
ヒラマサの旬は春から夏です。しかし、年間を通して味の変化は少ないと言われています。その身はブリ属に特有の透明感のある白身で、血合いが美しく熱を通すと締まります。ヒラマサは4kg程度までのものがより美味しいとされ、5kgを超える大型のものはシガテラ毒の報告例があるので、ご自身で釣り上げたものについては注意してください。おすすめレシピ
