
ハクレンの釣り方や味は?ジャンプが凄い巨大魚!
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分類 | コイ目コイ科ハクレン属 |
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和名 | ハクレン |
学名 | Hypophthalmichthys molitrix |
分布 | シベリア東部から中国にかけての河川。日本では利根川・霞が浦など。 |
特徴 | 銀白色の体色をもつ。目は口のやや下方に位置する。 |
ハクレンってどんな魚?

ハクレンの特徴・生態
ハクレンは体長1.2m、体重30kgを超えるほどに成長する大型の淡水魚です。魚体は側扁し体高は高く、大きな頭部を持ちます。体の割に目は小さく頭部の中心付近、口のやや下方に位置します。コイ科の魚ですが口ヒゲは持たず、体色は全体的に銀白色です。 ハクレンの食性は主にプランクトン食で、稚魚期は動物プランクトンを、成魚になると植物プランクトンや小さな植物を摂食します。この生態から在来種に与える影響が軽微なため、国内においてもアオコの除去などを目的に放流されている水系があります。中国四大家魚の一角
ハクレンは中国四大家魚の1種として知られています。家魚とは家畜の魚バージョンの言葉で、中国では養殖され食用として利用されているメジャーな魚です。四大の言葉が示す通りハクレンの他にアオウオ・ソウギョ・コクレンの3種がいます。 なぜこの4種なのかというと、これらの魚の食性が養殖するうえで非常によくかみ合うからです。アオウオの好物は貝類で、ソウギョは植物を好み、ハクレンとコクレンはそれぞれ植物プランクトンと動物プランクトンを主食としています。 そのため、この4種が同居している池などに刈り取った植物を放り込んでおけば、ソウギョが植物を食べてフンをし、そのフンを養分にタニシなどの巻貝や植物プランクトンが増殖、植物プランクトンが増えれば、それを餌とする動物プランクトンが増殖するので、他3種の餌も確保できる、という算段です。 養殖システムとしては大雑把なものですが、広い水場を確保しやすい中国の内陸部ではうまく機能し、これらの魚は貴重な水産資源として昔から利用されてきました。 ちなみに、ハクレンは食用に移入されたソウギョの種苗に混ざって、日本国内に持ち込まれました。動物性タンパク質の確保のため全国的に放流されましたが、ハクレンの繁殖形態から国内で繁殖・定着したのは、利根川・江戸川水系ならびに淀川水系など一部だけです。ハクレンとコクレンの見分け方

梅雨の利根川名物、ハクレンジャンプ!
ハクレンは日本で梅雨の時期に当たる6月上旬〜7月中旬にかけて産卵をおこなうため、河川を遡上します。利根川では埼玉側にある久喜市の栗橋付近がちょうど産卵場所となるのですが、その時期になるとハクレンたちは集団でジャンプをし利根川の名物としてニュースにも取り上げれられます。 1m近い巨体が何千匹とジャンプする様子は圧巻です。なぜ、このようなジャンプ行動を取るのかははっきりとはわかっていないようです。 産卵が行われると卵はプカプカと浮いたまま川を流されていき、海に到達する前に孵化します。日本の河川は中国の河川に比べると流域面積が小さく、ハクレンが産卵しても卵が孵化する前に海に到達してしまうことから日本では利根川などにしか定着しなかったと言われています。ハクレン釣りのタックル

ハクレン釣りのロッド
ハクレンの引きはなかなか強烈です。禁漁期を除けば1年中狙うことができ、特に水温の高い初夏から初秋にかけては力強い引きが楽しめます。ハクレンの引きに耐えられるよう、長めの鯉竿や海の磯竿・投竿などがおすすめです。ハクレン釣りのリール
リールは3000番前後のスピニングリールがおすすめです。ハクレンはヒットすると何度もジャンプをしたり、高速で走り回りますので上手にドラグを使ってファイトしましょう。ハクレン釣りの仕掛け
ハクレン釣りの仕掛けは、ヘラブナの仕掛けを巨大にしたものを使います。1本針もしくは2本針に鯉釣り用の大きな棒ウキをつかうと良いでしょう。オモリはウキと餌の浮力が調整しやすいように板オモリと使うと便利です。ハクレン釣りの餌
マッシュポテトをベースとして、固まりやすくするためにグルテンを入れると良いです。グルテンを入れすぎると比重が大きくなり、ウキの浮力が負けてしまうこともありますので注意しましょう。 大体ですがマッシュポテト:グルテン=8:2くらいが良いかと思います。餌は針にピンポン玉くらいに結構大きめにつけましょう。ハクレンの釣り方のコツ
