
ショアジギングラインの選び方とおすすめ5選!ベストな結束方法は?
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アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
ショアジギングラインの選び方
ショアジギングでの使用に最適なラインは、どのように選んでいくことができるのでしょうか。4つの大切なポイントについて見ていきましょう。
ラインの種類

撮影:FISH PARADISE!編集部
メインラインとして使用できるラインの種類としては、主にナイロンやフロロカーボン、そしてPEの3種類を上げることができますが、この中で ショアジギングに適しているのはPEラインです。
というのも、ナイロンやフロロカーボンはライン自体に伸縮する特性があるため、メタルジグにキレの良いアクションを伝達することが難しく、アタリをとらえる感度も悪くなってしまいます。
PEラインには伸縮性がほとんどない素材が使われているため、ショアジギングでのメインラインでの使用に最も適しているラインと言うことができます。
長さ

撮影:FISH PARADISE!編集部
100m前後の距離をフルキャストして、メタルジグを底まで十数メートル沈めた後にジャークを繰り返してアクションしていくこの釣りでは、メインラインにある程度の長さが求められます。
最低でも200mは必要となりますが、使用時のラインの擦れなどで、少しずつカットしながら使うことを考えると300m程度巻いておいた方が、コスパが良く安心感もあります。
カラー

出典:写真AC
PEラインには様々なカラーのものがありますが、10メートルごとに色分けがなされているマルチカラーのものと、すべて一色で統一されているシングルカラー(単色)の2種類に分けて考えることができます。
ショアジギングでおすすめなのはマルチカラーのもので、水深をある程度把握するのに役立ちます。さらに、1m毎にマーキングがなされているマーカー付きラインも存在しており、フォール時のバイトなどの変化も感じ取ることができるのでおすすめです。
撚り数

撮影:FISH PARADISE!編集部
PEラインは原糸を密に編み込んで製造されているアイテムで、編み込む本数によって、4本撚り、8本撚りなどの種類に分けることができます。
4本撚りのものは編み込み自体が若干粗く、多少ガイド等との摩擦による糸鳴りが生じることがありますが、ライン自体に張りやコシが出やすいというメリットもあります。
8本撚りのものは4本撚りもコシは少なくなりますが、ラインの表面が滑らかな仕上がりとなるため摩擦が少なく、糸鳴りを軽減したり飛距離も出しやすくなります。
/ショアジギングリーダーの選び方
ショアジギングでは、メインラインだけでなくリーダーを選ぶ必要もあります。
摩擦に弱く伸縮性のないPEラインをメインラインとして使用するこの釣りでは、メタルジグやルアーとの結び目部分での破断や、岩礁帯での擦れによるラインブレイクを防ぐために、リーダーシステムを組むことは必須となります。
リーダーの種類

撮影:FISH PARADISE!編集部
リーダーの種類としては、フロロカーボンとナイロン素材の2つに分けて考えることができます。ナイロンはフロロカーボンよりも伸縮率が高くクッション性がありますが、耐摩擦性能はフロロカーボンの方が優れています。
どちらを選ぶかは好みにもなりますが、メタルジグを多用する場合は比較的細くても摩擦に強いとされる フロロカーボンの使用が一般的です。
メインラインとのバランス

出典:写真AC
メインラインとリーダーのバランスも重要で、太さ(号数)や強度(lb)が適したものを組み合わせないとライントラブルのもとになったり、リーダーが結び目からすっぽ抜けてしまうこともあります。
PEラインとリーダー(フロロ)のバランスの目安としては、使用するPEラインの号数に対して 4倍の号数のリーダーを使うと良いとされています。例えば1号のPEには4号のフロロリーダーが丁度良いです。
ショアジギングに使うリーダーの詳細については以下の記事をご覧ください。
/ショアジギングラインの太さの目安
では、ショアジギング・ライトショアジギング・スーパーライトショアジギングのそれぞれの釣りで使用するメインラインの太さの目安について見ていきましょう。
ショアジギング

出典:写真AC
ショアジギングでは主に60g以上のメタルジグを使うことが多くなります。ターゲットとしても、ブリやヒラマサなどの中型~大型青物まで視野に入れているため、メインラインの強度もある程度必要です。目安としては、2号から4号までをフィールドやタックルに合わせて選ぶのが良いでしょう。
大型青物がヒットする確率の高い場所では太めのPEラインを選択し、タフなコンディションで大型魚が少なく確実にヒットをものにしたい場所では、細めのラインの使用をおすすめします。リーダーはフロロカーボンの10号(40lb)前後を目安とすると良いでしょう。
ライトショアジギング

出典:写真AC
ライトショアジギングで使用するメタルジグは、20~60gがメインとなります。ターゲットは、中型までの青物や真鯛、さらにはハタ系の根魚等がメインとなることが多いでしょう。
この場合、使用するメインラインとしては0.8~1.5号程度の太さを目安とすることができます。60g前後を多用する場合は若干太めのセッティング、20~30g程度の軽めのメタルジグを使うことが多いのであれば、1号前後の細めが扱いやすいでしょう。
リーダーはフロロカーボンの5号(20lb)前後が目安となります。
スーパーライトショアジギング

出典:写真AC
スーパーライトショアジギングでは、かなり軽めのメタルジグ(20g以下)を使用することが多くなります。小型の青物から真鯛、マゴチやヒラメなどのフラットフィッシュなども狙っていくことができます。
使用するメタルジグも軽く、ターゲットもそこまで大型ではないため、メインラインの太さは0.6号前後が目安となります。それ以上細くすると、キャスト時のメタルジグの重みで指をかける部分が擦れていき、突然の高切れが発生することもありますので注意が必要です。
リーダーはフロロカーボンの2.5号前後を目安とし、根の荒さに応じて太さを調整しましょう。
/ショアジギングのおすすめメインライン5選
ショアジギングにおすすめのPEラインをご紹介します。PEラインには大きく分けて4本撚りと8本撚りがあり、8本撚りの方が強度は高いですが値段は少し高くなります。
ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²
タフPEと呼ばれる、原糸1本1本が通常よりも太く真円に近い状態のものを使用していることで、耐摩耗性や耐久性がかなりアップしています。編み込みも非常に密になっているため、滑らかで適度なコシがありライントラブルも少なくなっています。
シマノ ピットブル8
シマノ独自の技術"VT工法"の採用で、均一かつ密な編み込みがなされており、表面硬度のアップによる耐摩耗性の向上や大幅な感度アップが実現しています。操作性も抜群で、ストレスフリーでショアジギングを楽しむことのできるPEラインとなっています。
バリバス アバニ キャスティングPE マックスパワーX8 ショアマスター
ショアからのキャスティングゲーム用としてリリースされたPEラインですが、ショアジギング用としても十分な性能を発揮してくれるアイテムです。スーパーフッ素コーティングが施されているためラインの滑りが非常に良く、ロングキャストで遠くのポイントを効果的に攻めることが可能です。
ラパラ ラピノヴァX マルチゲーム
コスパが非常に良いと人気のラパラのPEラインです。ラパラ独自の特殊コーティングが施されているため、ライントラブルも非常に少なく、飛距離もしっかりと出すことができます。ただ安いだけのラインではなく、扱いやすく長持ちする非常に優秀なアイテムです。
よつあみ Gソウル スーパージグマン
ジギング用PEラインとして絶大な支持を得続けている、よつあみの「Gソウル スーパージグマン」です。ハイテンションを掛けながら原糸8本をしっかりと組み上げていく”WX組工法”により、直線強力や耐摩耗性、そしてジギングゲームで必要となる感度も大幅に向上しています。
/ショアジギングラインの結束方法は何がいい?

出典:写真AC
ショアジギングでは比較的重めのジグをキャストし続けること、大型の魚がヒットする可能性が高いことから、メインラインとリーダーの結束部分の強度も非常に重要です。
エギングやライトソルトで良く使われる電車結びでは強度的にやや不安なので、ショアジギングでは FGノットやPRノットなどの摩擦系ノットが適しています。
少々複雑な結び方ですが、ショアジギングにおいては必須とも言えるので、マスターしておきましょう。手軽にノットを組めるノッターという道具も発売されています。
最適なライン選びと設定はとても重要

出典:写真AC
ショアジギングにおいてロッドやリール選びと同じくらい大切なライン選び。狙う魚によって太さを使い分ける必要があり、きちんとメインラインとリーダーのバランスも考慮しなければいけません。
また、ラインは使用していくうちに劣化して切れやすくなってしまうので、釣行の前に必ずラインの状態をチェックし、常にベストなライン設定を心がけるようにしましょう。