
ドジョウ24種類の特徴!日本・世界にはどれくらいの仲間がいる?
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アイキャッチ画像撮影:FISH PARADISE!編集部
撮影:FISH PARADISE!編集部
ドジョウは世界に約700種類いると言われています。ドジョウは地域によって個体差が大きく、分類も非常に複雑なため、もっと多くの種類が今後見つかる可能性が高い魚です。日本国内にはドジョウは11種類が生息していると言われています。ドジョウと言えば、田んぼの泥の中などで生きているイメージですが、渓流のような冷水域などに生息する種類も多くいます。
ドジョウと言えば、普通はマドジョウのことを指します。養殖も盛んで、オレンジや白の固体もいます。30センチ以上に成長するものもいます。中国などに分布するカラドジョウとの交雑が心配されています。
体形はマドジョウと似ていますが、泥の中ではなく、清流の砂礫の中に生息しています。山口県と四国の一部以外の全国に生息しています。幾何学的で複雑な模様が連なった、美しいドジョウです。
シマドジョウとよく似ていますが、体側に筋状の模様があるのが特徴です。分布域は本州中部以西で、シマドジョウと同様、清流の砂底などに生息して います。生息地域によって模様が大きく異なります。
近畿、北陸、中部などに分布します。渓流などに生息し、清らかで冷たい水を好みます。外見はシマドジョウによく似ています。「味女」の名の通り、食べると大変美味で、専門の漁法が発達した地方もあります。
丸顔が特徴のドジョウ。語源は顔が仏様に似ているから、という説もあります。分布域は青森県と中国地方を除く本州と四国。冷たい水を好みます。環境省の絶滅危惧IB類に指定されています。
ヒドジョウはマドジョウの突然変異で、天然で見つかることはとても稀でした。しかし今は養殖で固定され、ヒメダカのように観賞用として普通に流通しています。ヒドジョウとは言いますが、金色、黄色に近いです。
中国地方西部と福岡県だけに分布する小型のドジョウ。シマドジョウの模様とよく似た模様をしています。石が多い川の上流域に生息します。四国にはよく似た「ヒナイシドジョウ」が分布しています。
北海道に生息するドジョウで、20センチに成長する大型のドジョウです。中国からロシア、欧州まで、ユーラシア大 陸に広く分布し、イギリスでもみられます。スポット状の模様があり、清流の砂底などに生息します。
熱帯魚ではおなじみの東南アジアのドジョウで、オレンジと黒のストライプが特徴です。アユモドキのような「ボティア(ボーシャ)」というタイプで、活発に泳ぎ回ります。30センチほどに成長します。
マドジョウに似た姿をしていますが、模様は独特。黄色に黒の縞が入った、特徴的な模様をしています。マレーシアなどに生息しており、底砂の間を活発に動き回ることから、「掃除係」としても有能です。
クーリーローチについては別記事で詳しく紹介しています。
ホースフェイスの名の通り馬面です。砂を吸い込んで餌を探し回り、掃除係として重宝され ます。タイやマレーシアなどの熱帯に生息しています。クリーム色の体に灰色のスポットが規則正しく入っています。
サバ模様というか迷彩柄というか、とても不思議な模様をした非常に個性的なボティアです。パキスタンやインド、ネパールなどに分布しています。大きくても8センチほどで活発に泳ぎ回る、とてもかわいらしいドジョウです。
スカンクボーシャはタイやマレーシアに生息するボティアで、 背筋と尾筒に黒いラインが入っているのが特徴です。他のボティアと比べると攻撃的な面があり、小魚は追い回すこともあるので注意も必要です。
ドジョウにはどれくらいの種類がいる?

ドジョウ24種類を一気にチェック!
にょろにょろした独特の動きにユーモラスなヒゲが特徴のドジョウですが、おしゃれな模様をしたものや、フナやアユのような体形をし泳ぎの早いものまで、タイプは様々です。定番のドジョウから国の天然記念物に指定されている種類まで、色々なドジョウをご紹介していきます。マドジョウ(ドジョウ)

シマドジョウ

スジシマドジョウ

ヤマトシマドジョウ
山口、九州に分布しています。タイリクシマドジョウという別名もあります。シマドジョウなどとよく似ています。染色体数が異なる一群が、更に別種に分類される可能性があります。アジメドジョウ

アユモドキ
瀬戸内海に注ぐ近畿、中国地方に生息していましたが、現在は京都と岡山の2川のみで生息が確認されています。「鮎擬き」と書くように、アユの姿を彷彿とさせ ます。国の天然記念物で、環境省が絶滅危惧IA類に指定しています。ホトケドジョウ

ナガレホトケドジョウ
ホトケドジョウと混同されることが多いドジョウです。紀伊半島から近畿、岡山までの中国地方の瀬戸内海側と、徳島県などに分布します。ホトケドジョウよりも急流に生息し、渓流や沢などに多く見られます。エゾホトケドジョウ
北海道に広く分布するドジョウです。ホトケドジョウと姿は似ていますが、体側に一本、線が入った個体もいます。湿地など の止水域を好みます。環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類に指定されています。ヒドジョウ

イシドジョウ

フクドジョウ

クラウンローチ

クーリーローチ

ホースフェイスローチ

パキスタンローチ

ドワーフボーシャ
4センチほどにしかならない小さなボティアで、メコン川が原産。黒褐色の体に黄色い水玉が入り、小さいながらも存在感は抜群です。ドワーフボーシャは水槽内に発生した巻貝を食べてくれます。スカンクボーシャ

ギュンテリーローチ
インド産のギュンテリーローチは小型のドジョウです。背面に小さな水玉をちりばめたような模様が最大の特徴で、「インドダイヤモンドローチ」などと呼ばれることもあります。丈夫で飼いやすい種類です。ゾディアックローチ
ゾディアックローチは茶褐色の魚体にクリーム色の迷彩柄が入ったような複雑な模様をしたドジョウです。マドジョウのような体形をしていますが、ボティアのようにスマートな泳ぎ方をします。ロージーローチ
ロージーローチはミャンマーなどに生息する3センチ ほどの小さなドジョウですが、日本産淡水魚のモロコのような姿をしています。成魚は鰭が赤く発色するので、バラに例えられてロージーと名付けられました。ビクテリーローチ
ビクトリーローチはインドやネパールに生息するボディアの仲間です。最大で8センチほどに育ち、ボティアにしてはやや細長いイメージです。シマウマのような縞模様が特徴です。ゴンゴダローチ
インド原産のゴンゴダローチはドジョウの仲間ですが、日本産淡水魚のカマツカにとてもよく似ています。頭部が比較的大きく、掃除機のように砂底を口で吸い込んで鰓から吐き出します。バルブッカサッカーローチ
バルブッカサッカーローチはボルネオなどに生息する小型のドジョウです。黒褐色の魚体に鮮やかな黄色い縞が入った美しい姿が特徴。底砂も掘り返しますが、水草や水槽のガラス面を伝うような、一風変わった泳ぎ方をします。色々な種類のドジョウを飼育してみよう!
ドジョウは色々な種類がいるためコレクション性も高く、大きくなる種も少ないことから、色々な種類を複数飼育するのも比較的簡単な魚です。ぜひ、色々なドジョウを飼育してみて、違いをじっくりと観察してみてください。他の魚にはない独特なドジョウの仕草に癒されること間違いなしです。