メダカの餌を徹底解説!おすすめのメダカ餌や餌やりの量・頻度は?

メダカの餌を徹底解説!おすすめのメダカ餌や餌やりの量・頻度は?

アイキャッチ画像撮影;FISH PARADISE!編集部

メダカの食性について

メダカに適した餌は? 出典:写真AC メダカは野生ではミジンコやゾウリムシなどの動物プランクトンや珪藻類などの植物プランクトン、ボウフラなどの小型の虫類に至るまで、実に様々な餌を食べるグルメな魚です。 飼育環境下でも、めだかの餌は、動物質のもの・植物質のものをバランスよく与えた方が、健康で長生きをしてくれます。 また、めだかは繁殖にも大きなエネルギーを使いますが、繁殖の準備をする上でも餌というのはとても重要になってきます。栄養価の高い餌をバランスよく与えることが、めだかをたくさん繁殖させるコツとも言えます。

メダカが人工餌を食べない場合どうすればいいですか?

メダカが人工餌を食べない場合、以下のような対処法があります。 1. 餌を変える メダカが好む餌を与えてみましょう。市販のメダカ用の餌や、生きたエサ、冷凍餌などを試してみると良いでしょう。 2. 餌の量を調整する メダカが食べきれない量の餌を与えている場合、餌を減らしてみましょう。また、餌を与える時間帯や頻度も調整すると良いでしょう。 3. 餌を浮かせる メダカは、水面に浮かせた餌を好む傾向があります。餌を浮かせる方法を試してみてください。 4. 餌を手で与える メダカが餌を食べることに慣れるまで、手で餌を与えると良いでしょう。手で餌を与えることで、メダカが餌を食べることに慣れ、自分から餌を食べるようになる場合があります。 5. 水質を改善する メダカが健康な状態でない場合、食欲が低下することがあります。水質を改善することで、メダカの健康状態を改善し、食欲を促すことができます。 以上のような方法で、メダカが人工餌を食べるようになることが期待できます。

メダカの餌の種類と選び方

餌は大別すると人工餌と活餌に分けられます。メダカの状態を見て使い分けると良いでしょう。

人工餌

おすすめのメダカの餌を紹介! 撮影:FISH PARADISE!編集部 人工餌は活餌と比較すると、一般的に安価で鮮度の管理がしやすく、栄養バランスが考えられた配合が成されているというメリットがあります。 人工餌はパウダー状やフレーク状など、形状によって種類分けされていいますが、めだかの成長段階に合わせて餌の大きさを大きくしていくと成長が早くなります。 特にめだかの稚魚や幼魚は口の大きさも制御に比べると小さいので、口に入るサイズの餌を選ぶ必要があります。 また、メダカは口が上を向いているので、底面に落ちている餌は物理的に食べることが苦手です。基本的には、浮上性の餌またはゆっくりと沈む餌がめだかには適しています。 また、メダカの餌の中には、色揚げ成分を多く含むものもあります。特に赤い色素などは、色揚げ成分によって大きく色が代わりますので、楊貴妃系のメダカなどには色揚げ効果が高い餌を使うのもいいでしょう。

活餌・冷凍餌

活餌は人工餌と比較すると、高価で鮮度の管理が難しいなどのデメリットがありますが、栄養価が高くメダカの食いつきがよいなど大きなメリットもあります。 ミジンコ 出典:イラストAC メダカの幼魚〜成魚の餌として、ミジンコはとてもいい餌になります。ミジンコは栄養価も高く、細かく動き回るので嗜好性も抜群です。メダカの餌として用いられるミジンコには、タマミジンコ、オオミジンコ、タイリクミジンコなどがあります。 ブラインシュリンプ(アルテミア) ブラインシュリンプはメダカの稚魚の餌 出典:イラストAC ブラインシュリンプは世界中の塩水湖に生息する生き物で、冷凍や休眠卵が販売されています。ブラインシュリンプの休眠卵は、自分の好きなタイミングで孵化させて、生き餌としてめだかに餌として与えることができます。 ミジンコ同様、栄養価が高く、めだかをはじめ様々な観賞魚の稚魚の餌として人気です。 ゾウリムシ ゾウリムシは簡単に増やせるメダカの餌 出典:イラストAC ゾウリムシはミジンコやブラインシュリンプよりもさらに小さい生き餌で、簡単に培養することが可能な便利な餌です。 生まれたてのメダカの針子の初期飼料として、よく用いられます。 その他 上記以外にも、冷凍アカムシなどはメダカの成魚の餌としても用いられます。ただし、アカムシは大きさが大きいので、幼魚などでは口に入らないのには注意が必要です。 最近では、イトメも栄養価が高いことなどから、めだかの活餌として注目されています。また、リンゴ酢で培養が可能な、ビネガーイールもメダカの餌として注目されています。 クロレラも長期保存には向きませんが、栄養バランスに優れ稚魚から成魚まで摂取できる万能餌です。

水草

メダカの餌になる水草で、比較的入手しやすいのがミジンコウキクサです。動物性食が多い際などに入れてあげると栄養バランスが取れて良いでしょう。 非常に小さな水草で、小さな葉だけで水面を漂うため、メダカがつついて食べやすいのが特徴です。また、簡単に増やすことができるのもメリットです。

メダカ飼育に活用したいおすすめの餌

メダカに適した人工飼料が各メーカーより発売されています。それぞれのメダカの餌に特徴がありますので、自分にあった餌を見つけてください。

おすすめの人工餌

ヒカリ メダカの舞シリーズ メダカの舞シリーズは成長段階に合わせて粒の大きさを調整してある、ベビー・ネクスト・コンプリート、色揚げ効果を高めたスーパーオレンジ、産卵繁殖に特化したブリード、消化効率をあげたメンテナンスの6種類があります。 それぞれの飼育スタイルに合わせて、選べる豊富なラインナップが魅力です。 キョーリン メダカのエサ 産卵・繁殖用 「産卵・繁殖用」を謳うだけあり、高栄養価な人工餌です。消化を助ける「ひかり菌」が含有されていることが特徴で、メダカの成長を促進してくれます。 ヒカリ メダカベビーハイパー育成用 稚魚を早く大きくしたい人におすすめのメダカ餌。ひかり菌により、水の汚れもグッと抑えられます。 キョーリン ちびっこメダカのエサ メダカの幼魚におすすめの人工餌です。幼魚の育成に必要な栄養がすべて含まれており、幼魚が食べやすいように顆粒が0.2mm以下に揃えられています。 スドー 特撰メダカの餌 容器付 (20g) メダカの成魚を意識した人工餌です。繁殖を控えたメダカのために、高い栄養価の配合が成されています。餌やり容器が付属している便利な商品です。 テトラ キリミン フレーク状の人工餌なので浮いている時間が長く、メダカが食べやすい点が特徴です。34種類の原料を配合しているので、栄養バランスに優れた商品です。 キョーリン メダカのエサ 安価で栄養がバランス良く配合されている人工餌です。メダカの育成に必要な栄養が完全に含まれている、ロングセラー商品です。 日精丸紅飼料 おとひめB2 安価で栄養価などが高く、プロのブリーダーにも支持されているメダカの餌。キロ単位の大きな袋でも販売されているので、たくさんのメダカを飼育している人にもおすすめです。 コメット 3日間フード 自宅を何日か開ける場合に便利なメダカの餌。最大で12日分の餌を補給できるので、長期での旅行や出張が多い方にはおすすめの餌です。 テトラ 留守番ごはん メダカが産卵しているタイミングで、少し家を空ける場合などに重宝するお留守番フードです。栄養価が比較的高く、それでいて水を汚しません。 ヒカリ メダカのエサ 1DAY補給食 日中家を空けることが多い人におすすめの餌。ゆっくりと餌が溶けていくので、水を汚さずにメダカはいつでも餌を食べることができる優れものです。

おすすめの活餌

タマミジンコ 名前の通り玉のような丸みを帯びたフォルムをしたミジンコです。栄養価が高く人工餌よりも食いつきが良いので、繁殖させてメダカに与えるアクアリストもいます。 培養などには少しコツが必要ですが、サイズも幼魚が食べることができるので、成長促進を目的とした餌としても最適です。 オオミジンコ タマミジンコよりも大型になる種類のミジンコで、大人のオオミジンコはメダカの成魚でも食べることができないくらい大きいです。 タマミジンコに比べると管理が圧倒的に楽で、水槽内でも増えるので生まれた小さなミジンコが幼魚や成魚の餌になります。 ゾウリムシ(インフゾリア) ゾウリムシは動物プランクトンの一種です。餌として見た時の栄養価が高く、サイズも体長0.2mm前後と食べやすいため、特に針子や幼魚の成長を促進してくれます。 ゾウリムシは培養も簡単で、一度種水を購入すれば簡単に誰でも増やすことができる便利な活き餌です。 ブラインシュリンプ ブライシュリンプは一般的な観賞魚の活餌ですが、メダカもよく食べてくれます。卵として休眠している状態で販売されており、餌として与える前にふ化させる作業が必要です。 栄養価はとても高く、自分の好きなタイミングや量を孵化させることができるのがメリットといえます。

メダカの餌やりの頻度と量

メダカの餌やりの頻度や量は飼育環境や季節によって大きく異なってきます。

メダカの活性(水温)に合わせて調整しよう

メダカの餌やりは水温を見ながら 出典:写真AC メダカの餌やりの頻度や量は、水温合わせて調整してあげることが重要です。 メダカは変温動物なので、水温が低くなると活性も低くなり餌を食べる量も減ります。反対に、水温が高い夏場などは運動量も多いので、餌はたくさん必要とします。 夏場であれば、一日2~3回5分程度で食べきる量を与えてあげましょう。反対に、春や秋は、1~2回程度に回数を減らしましょう。冬場は水温が低下してきたら、餌やりは完全に止めてしまっても大丈夫です。 室内で飼育しているメダカやヒーターで加温飼育しているメダカは、基本的には一日2~3回、5分程度で食べきる量を与えてあげると良いです。 ・一度にあげる量は、5分程度で食べきるくらいが良い ・あげる頻度は、メダカの活性を見ながら臨機応変に

暗くなってからは餌やりは控えよう

暗くなってからメダカに餌はやらない 出典:写真AC メダカも夜は眠ります。夜は代謝も落ちているため、餌をあげてもほとんど食べてくれません。 そのため、昼にあげられなかったからと、日が暮れてから餌をあげても食べ残しが多くなったり、消化不良に陥る可能性があることから、暗くなってからの餌やりはやめましょう。 また、暗くなってから、ライトで照らすなどしてわざわざ餌をあげる人もいますが、ライトで照らすことがメダカのストレスになるためおすすめしません。

色々な餌をバランスよくあげよう

メダカの餌はいろんな種類をバランスよく 出典:写真AC メダカの餌には先ほど紹介した通り、様々な種類があります。基本的には自分の飼育スタイルにあった人工飼料を中心に与えていれば大きな問題はありません。 ただし、一種類の餌だけでは栄養のバランスが悪くなる可能性もあるため、できれば数種類の餌を交互にあげるなどしてあげるとなお良いでしょう。

メダカが餌を食べない!?その原因とは

メダカが餌を食べない原因 出典:写真AC メダカが餌を食べない原因は、様々ですが、主には以下の原因が挙げられます。多くは何かのトラブルの兆候として、食欲の低下が現れます。 ・水質の悪化 ・水槽内の微生物を食べている ・病気 ・水温の低下 ・餌の好き嫌い 水質が悪化するとメダカの体調が悪くなり食欲がなくなる場合があります。逆に、微生物が繁殖できるような良い環境下(グリーンウォーターなど)では、それらの生物を捕食しているために餌を食べなくなることがあります。 病気の場合はその個体を隔離し、薬浴や塩浴による治療が必要です。その際は、餌は普段よりも少なめにしてあげます。調子次第では、餌を完全に止める場合もあります。 水温が低下するとメダカは活動量が低下するので、餌をあまり必要としなくなります。さらに、メダカも個体によって好き嫌いがあるので、食いつきが悪い場合はいろいろな餌を試してみると良いでしょう。

冬はメダカに餌をあげる?

メダカの餌は冬もあげるの? 出典:写真AC 前述した通り、メダカは水温が低下すると活動量も低下します。特に冬の低水温の時期は冬眠状態になり、水底に潜ったままじっとしておりほとんど活動しなくなります。 餌をあげる場合はメダカが活動している時に限り、食べきれるだけのごく少量を与えるにとどめた方が良いでしょう。目安の温度は10度で、10度よりも水温が低くなったら餌やりは止めます。 活動していない時に餌をあげても食べず、食べ残した餌が水を汚してしまいます。冬眠時の水質の悪化はメダカにとって大変な負担となるので注意してください。

旅行中・出張中のメダカの餌やりについて

旅行・出張中のメダカの餌管理について 出典:写真AC 旅行や出張などで自宅を離れなければならず、メダカに餌をあげられない時のために、メダカが餌なしで生きられる期間や、餓死させないための便利な道具についてご紹介します。

メダカは何日くらい餌なしで生きられる?

メダカが餌なしで生きられる期間は飼育している環境によって異なりますが、普段からしっかりと餌を与えていれば10日間程度は死んでしまうことはありません。 しかし、成長に多くの栄養分を必要とする針子や幼魚の場合は、2~3日を過ぎると餓死の危険が高まります。 また、メダカには胃が存在しないので、食い溜めておくことはできません。外出前に数日分餌をあげるなどしても、食いだめはできないのでやめましょう。 上記でご紹介した留守番フードなどを上手に使って、外出時の餌やりを補いましょう。

不安な人はフードタイマーを使うのもおすすめ

長期間留守にする場合は、フードタイマーやオートフィーダーと呼ばれる自動給餌装置の使用もおすすめです。設定した時間になると決めた分量の餌を自動的に与えてくれる便利な装置です。

餌は飼育の基本!

メダカの餌の重要性 出典:写真AC 人間と同様にメダカにとっても、食事は健康に対する寄与の大きい要素です。餌が少なすぎたり栄養のバランスが偏ると、病弱になったり冬眠に耐え得る体力を蓄えられません。 また、多く与えすぎると肥満体になったり消化不良を起こして、かえって寿命を短くしてしまいます。 餌に対して正しい知識を身に着けて、メダカにとって健康的な食生活を送らせてあげてください。
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