
【決定版】水槽用クーラーおすすめ人気ランキングTOP10!電気代の節約方法は?
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水槽用クーラーとは
冬場には水槽にヒーターを入れるように、夏場の高水温を防ぎたい時には、水槽用クーラーを用いることになります。水槽に設置する水槽用クーラーは、水温を低くすることを目的に開発されており、クーラーの構造などにより冷却方法は異なります。
熱帯魚というと低水温には弱いというイメージを持っている方が多いと思いますが、実は意外と夏場の高水温にも弱い種類が多いのは知られていません。
一般的な熱帯魚の適正水温は、24~28度程度とされていますが、近年の日本の猛暑では設置場所によっては水温が30~35度程度まで上がってしまうことも珍しくありません。そのような環境では、水槽用クーラーなどを使って、高水温対策をする必要があります。
また、日本産淡水魚や海水魚なども水槽用クーラーが必要になる場合があります。特に渓流魚や海水魚の場合は、熱帯魚よりもさらに水温にシビアであるため、高水温対策は必須と言えます。
/水槽用クーラーの種類
水槽用クーラーにはいくつは種類があります。どんなクーラーがあるのか、その違いを知っておきましょう。
ヒートシンク・風冷式クーラー
ヒートシンク・風冷式クーラーは、発生した熱を金属に当てて動力にし、さらにファンを回転させて水槽水を冷却させます。
小型水槽や、配管内の水を局所的に冷却するのに向いています。コストパフォーマンスや性能はヒートシンクの形や大きさで決まります。
ペルチェ式クーラー
ペルチェ式クーラーは、2つの金属の接合部に電気を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動する「ペルチェ効果」を利用したクーラーで、クーラー内にペルチェ素子という半導体が組み込まれています。
振動音が少なく静かという利点がある、小型水槽向けのクーラーです。価格は1万円〜からで、チラー式クーラーに比べると低価格でサイズもコンパクトなのが魅力です。
チラー式クーラー
現在、多くの水槽で使われているのが、このチラー式水槽です。フロンガスを循環させて冷却させる方法で、比較的大きめの水槽でも安定した水温を維持することができます。高性能ですが、価格は高めで動作音も大きいのが特徴です。
ただし、長期的に使用する場合は、故障なども少なくランニングコストは安いです。
/水槽用クーラーの選び方
これから水槽用クーラーの購入を検討している人のために、選び方をまとめてみました。
冷却能力
水槽用クーラーを選ぶ上でもっとも重要なポイントが冷却能力です。冷却能力以上の水量を冷やそうと思っても、クーラーの稼働時間が長くなるばかりではなく、クーラーに大きな負担をかけ故障の原因にもなります。
水量に対して、できるだけ余裕を持った能力の水槽用クーラーを選ぶことが重要です。
基本的には、 水槽の水量に濾過層の水量を足したものを全体の水量として、適合する水槽用クーラーを選びます。ただし、実際には、ヒーターや照明、フィルターも熱を持つため、 さらに一回り余裕を持った冷却能力を選ぶことが重要です。
水槽用クーラーの予算
水槽用クーラーは採用している冷却方法によって、価格が大きく異なってきますペルチェ式クーラーは10,000円程度から購入することができますが、チラー式クーラーは安くても30,000円〜のものが大半です。
水槽用クーラーの寿命を考えれば、ペルチェ式よりもチラー式の方が長いため、ランニングコストを重視するならば、チラー式クーラーを選ぶと良いでしょう。
設定可能温度・使用可能温度の広さ
水槽の水温は外気温に大きな影響を受けます。例えば、 外気温35度以上などの高気温の時では、クーラーの設定温度が20度でも実際には21~22度程度にしか冷却できない場合もあります。そのため、設定可能な温度が広いものの方がより正確な水温に冷却できる場合があるためおすすめです。
設定可能温度がどれくらい広いか、どれくらいの外気温に対応できる水槽用クーラーなのかしっかりと確認してから購入しましょう。
水槽用クーラーのサイズ
水槽用クーラーは外部フィルターなどに接続して使用するため、水槽周りに設置場所を確保する必要があります。より水量が多い水槽や冷却性能が高いクーラーになればなるほど、クーラーのサイズも大きくなる傾向になります。
あらかじめ水槽用クーラーのサイズを考慮して、水槽を設置しましょう。
/水槽用クーラーと冷却ファンの比較
水槽用クーラーは循環水を直接冷却する構造となっており、ポンプやフィルターと接続するため、設置やメンテナンスが少し面倒ですが、高性能で安定した水温を維持することができます。
一方で、冷却ファンは水面に風を当てて、水を蒸発させその際の気化熱を利用し、水槽を冷却します。
冷却ファンは簡単に設置・冷却ができるのがメリットである一方で、外気温の影響で水温が変動してしまい、一定水温の維持は難しいという特徴があります。
飼育している観賞魚の種類や飼育環境によりますが、予算が許す・安定して水槽を冷却したい場合は、冷却ファンよりも水槽用クーラーを選ぶと良いでしょう。
/おすすめの水槽用クーラー人気ランキングTOP10
それではここでおすすめのクーラーをランキング形式でご紹介します。
ゼンスイ ZC-1300α
大型水槽におすすめのチラー式水槽用クーラーで、1300Lの水量に対応できます。0〜60度まで設定が可能で、作動音も静かなのも魅力的です。
テトラ クールタワー CR-2NEW
ペルチェ式水槽用クーラーで冷えすぎ防止のコントローラーがついているのが特徴です。水温は20~30度で設定ができ、価格もリーズナブルなのが魅力です。
ゼンスイ 水槽用クーラー ZR-75E
ゼンスイの人気水槽クーラーシリーズで、4~40度の範囲で調節が可能です。淡水・海水の両方で使用が可能で、表示温度の補正機能もついています。
テトラ クールパワーボックス CPX-75
チラー式の水槽用クーラーで、設定可能温度は18~30度とやや範囲は狭いものの、その分、対応水量の多さの割りに価格がリーズナブルになっています。サイズもコンパクトな設計になっています。
レイシー 小型クーラー LX-120EXA
10〜35度の範囲で温度設定が可能で、環境に優しい新冷媒を採用している水槽用クーラーです。冷却コイルにはチタンを使用しており、海水での使用も可能となっています。水温が5~8度以下になると凍結防止装置が作動し、凍結によるクーラーの破損を防いでくれます。
ゼンスイ クーラー ZR-mini
ゼンスイのコンパクト水槽用クーラーで、60cm水槽などにも使用できるコンパクトかつハイパワーが特徴です。室外温度も35度まで対応可能です。
ゼンスイ 小型ペルチェ式クーラー TEGARU2(テガル2)
高価格帯の本格クーラーが多いゼンスイの中でも、手に入れやすい水槽用クーラー。40cm水槽までに対応しており、場所も取らないので小型水槽に使い方にはおすすめです。
ニッソー アクアクーラースリム 202
従来よりも25%軽量化し、よりコンパクトかつハイパワーになった水槽用クーラーで、0.1度毎での細かな設定が可能となっています。デジタルLEDパネルを採用し、暗所でも視認性が高いのも使いやすいポイントです。
ジェックス クールウェイ BK-C220
2021年の最新水槽用クーラーで、水槽を正確に測定することができるGTセンサーを搭載しています。160L以下の水槽に適応し、ホースジョイントが360度回転するので設置もとても楽です。
ゼンスイ 小型循環式クーラー ZC-100α
ZCシリーズの最小モデルで、高性能二重構造熱交換器を採用し、冷却効率を向上させています。水温監視アラート機能やオーバータイム機能など、機能も豊富で安定のゼンスイクオリティなのが最大の魅力です。
/水槽用クーラーの電気代と節約方法
クーラーを設置する際に気になるのは電気代。どうしたら節約できるか、その方法をお伝えします。
電気代の目安
1日あたりの電気代の計算方法は上のようになっています。1ヶ月の電気代を求めたい場合は上の計算式に30を掛けてください。クーラーの種類やメーカーによって電気代は様々ですが、小型のものだと600〜1300円/月、大型だと3000円/月ぐらいになるようです。
水槽の大きさに対し適切な大きさのクーラーを設置しないと、電気代がさらにかさむことになるので注意しましょう。
電気代の節約方法
電気代を節約するには、クーラーの動きを少なくすれば良いのです。水温が上がりすぎないように水槽の位置をひが当たりにくい場所に移動するだけでもクーラーの稼働率は下がり、電気代を節約できます。
飼育生物にもよりますが、照明を当てすぎないことも節約になります。最近は熱を持ちにくいLEDライトが主流になりつつありますが、夏場は照明を水面から少しリフトアップするなどして少しでも熱がこもりにくい環境を作るのがポイントです。
少しの心がけで電気代が安くなるので、工夫してみてください。
水槽用クーラーで新たな飼育をやってみよう
今回は水槽用クーラーをご紹介しました。暑さ対策や寒冷域の生物の飼育にもってこいの水槽用クーラー。電気代もうまく考えれば、効率よく水槽を冷却することができます。
様々な種類があるので、これを機にぜひ利用してみてください。