
アナゴ釣りに適したタックルや仕掛けは?釣果を伸ばす3つのコツも!
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アイキャッチ画像出典:イシグロ釣行レポート
アナゴの特徴と生態

アナゴはウナギ目アナゴ科に属する海水魚で、アナゴ釣りといえば一般的にマアナゴを狙います。アナゴはウナギのような細長い体に、鋭い歯の並んだ大きな口が特徴的です。夜行性で、日中は砂の中に潜って身を潜めていますが、夜になるとエサを求めて泳ぎ回ります。
また、貪欲な肉食魚でもあり、小魚のほか甲殻類、多毛類、イカ・タコ類など様々な動物を捕食します。アナゴは道南以南の日本各地の沿岸に生息しているため、ほぼ日本全域でアナゴ釣りを楽しむことができます。
/アナゴ釣りの時期・時間帯

アナゴは一年中釣れる魚ですが、一番釣りやすい時期は6~10月頃の高水温期です。アナゴは夜行性のため、夜釣りで狙うのが効率的ですが、濁りが入っているときなどは日中でも可能性があります。
真夏の夜に納涼も兼ねてのアナゴ釣りは雰囲気もよく是非おすすめです。
アナゴ釣りのポイント

アナゴは内湾性が強く、テトラポッドが並ぶ外海よりは港の内側などで釣れやすい傾向があります。漁港内の底が砂地になっているポイントが一番ですが、足元に捨石が沈んでいるような箇所も好ポイントです。
遠投は必要なく、ちょい投げで十分つれるのもアナゴ釣りの魅力です。また、工業用の温排水が流れ込むポイントも有力なので、工業地帯が立ち並ぶ東京湾奥や大阪湾などは魚影が濃いです。
/アナゴの釣り方と仕掛け
アナゴ釣りは投げ釣りやぶっこみ釣りなど、しっかり底をとれる釣法で狙うと良いでしょう。
投げ釣り
アナゴ釣りは遠投の必要はありませんが、やはり広範囲を探れる投げ釣りはアナゴ釣りでも有効です。10~20号負荷で3m前後のロッドが適しています。
リールは3000番程度でナイロン3号を150mほど巻けるもので十分です。仕掛けは片天秤やジェット天秤などに市販のアナゴ釣り仕掛けを結んだもので良いです。
シマノ ホリデーショートスピン (振出)
ゴチュール スピニングリール3000
デュエル カーボナイロンライン CN500 3号
富士工業 ジェット天秤 2JO 15号
タカミヤ SmileShip ショート投げ
タカミヤ SmileShip ショート投げ 3枚セット 針7号−ハリス1.5号
ぶっこみ釣り
アナゴ釣りで一番手軽なのはぶっこみ釣りでしょう。タックルは投げ釣りと同じものでも良いですが、仕掛けはハリスに中通しオモリを通したシンプルなものが使いやすいです。竿を複数本出して様々なポイントを攻めましょう。
アナゴのぶっこみ釣りでは外道でアカエイがよくかかるため、竿を持っていかれないようにドラグフリーにするか竿をヒモ等で結んでおくことをおすすめします。
第一精工 ゴム管入りブッコミオモリ
かわせみ針 U-1ウナギ・アナゴ仕掛 13-4号
沖釣り
アナゴは東京湾など深く入り組んだ湾内であれば、ある程度沖へ出ても釣ることができます。ロッドは取り回しの良い1.5m程度のもの、リールは小型の両軸リールに1号前後のPEラインと先糸としてフロロの5号前後を使います。仕掛けはぶっこみと中通しオモリにハリスを通したものを使用します。船の機動性を活かして効率的にポイントを探っていけるのが強みです。
アルファタックル PFアナゴ 120
アルファタックル(alpha tackle) PFアナゴ120
伝衛門丸 舷天SP 81RH
シマノ PEライン パワープロZ 200m 1.0号
SHIMANO PEライン パワープロ Z 200m 1.0号
ヤマトヨテグス フロロショックリーダー 20m 5号
ヤマトヨテグス(YAMATOYO) フロロ ショックリーダー 20m 5号
がまかつ ウナギ・アナゴ仕掛 夜光仕様
アナゴ釣りのエサ

出典:釣具のポイントブログ
アナゴ釣りのエサは、スーパーで買った魚やイカなどの切り身で十分に釣れます。特にサバやサンマなどは臭いの強いものは、集魚力も高く効果的です。エサ持ちも良いのでおすすめです。切り身をエサに使うときは皮目から針を通して縫い刺ししましょう。
投げ釣りやぶっこみ釣りでの万能エサであるアオイソメでも釣れますが、外道もかかりやすいので、アナゴに狙いを絞るなら切り身がベストでしょう。
アナゴ釣りの3つのコツ
アナゴ釣りをする上でちょっと気をつけたい3つの項目について紹介します。
早合わせは禁物!
アナゴはエサを見つけてもすぐには喰い込まず、何回かエサをかじるようにする前アタリがあります。従ってアナゴ釣りでは、アタリがあってもすぐに合わせず、アナゴがしっかりエサをくわえて竿先がぎゅっと引き込まれるタイミングで合わせると良いです。
アナゴはなかなかエサを食い込まず、最初にアタリがあってから1分以上前アタリが続くこともあります。あせらず根気良く待ち続けることが重要です。
ケミライトを有効活用!
アナゴ釣りは夜間がメインなので、海中は当然真っ暗です。エサから臭いが出ているとはいえ、広い海の中で視覚に頼らずエサを探すのはなかなか非効率的でしょう。
そこで仕掛けにケミライトを装着してアナゴにアピールすると、エサの存在に気づいてもらいやすくなります。また、ケミライトは竿先に装着することで、暗闇の中でもアナゴのアタリが分かりやすくなります。
ルミカ ケミホタル75
ハリスにもひと工夫!
アナゴはフッキングすると針を外そうとして激しく身をよじるため、仕掛けが絡まりやすくなります。1匹釣る毎に絡まった仕掛けを直していたら手返しが悪くなりますし、下手をしたら仕掛けを組みなおさなくてはならないことも・・・。そこでハリスを短くしたり、ビニールパイプを通す等の工夫でこれらのトラブルは軽減できます。いちいち仕掛けが絡まるのはストレスも溜まりますし、快適に釣りをするために、これらの工夫をおすすめします。
もりげん ビニールパイプ 夜光グリーン
アナゴを釣って美味しく食べよう!

アナゴ釣りの魅力のひとつに、その食味の良さがあります。適度に脂が乗りつつもクセのない白身はウナギ同様夏バテに効果があり、かば焼きにするととても美味しく頂けます。
ウナギの値段が高騰している昨今、手軽に自分で調達できて味も良いアナゴを食べない手はありません。是非アナゴを釣って、食べて、暑い夏を乗り切りましょう!