
セルテートはダイワを代表するタフネスリール!ツインパワーとの違いは?
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セルテートの特徴
セルテートはダイワから発売されている人気スピニングリールシリーズです。そのコンセプトは「軽量でありながら、なおかつ強靭」。2019年にフルモデルチェンジを果たした19セルテートについて、ご紹介していきます。
フルメタルモノコックボディ

セルテートには2019年のモデルチェンジで、ダイワのハイエンドリールであるイグジストと同じモノコックボディが採用されました。モノコックボディはリールのボディを一つのフレームとして、その中にプレートをねじ込みギアを固定する技術です。
これによりボディがたわみやねじれにより強くなり、リールの剛性が上がる他、内蔵できるギアのサイズも従来よりも大きくなり、さらなる パワーと耐久性の向上につながりました。
ボディの素材には剛性が高く錆びにくいアルミ合金が使われており、海でのタフな使用にも耐えることができます。
マグシールド

出典:DAIWA
もはやダイワのスピニングリールの代名詞とも言えるマグシールド。マグシールドとはマグオイルと呼ばれる磁性流体をリールに組み込むことで、ラインの巻き上げに伴い流入してくる海水やゴミなどからリールを防御し、リール本来の性能の維持やパフォーマンス低下の抑制などを担う機構です。
19セルテートではピニオン部とラインローラー部に採用されています。
ATD(オートマチックドラグシステム)

出典:DAIWA
ATDは2015年にダイワのハイエンドリールであるイグジストに初めて搭載されてから、ダイワの各種スピニングリールに搭載され多くの支持を得ています。
ATDはドラグの滑り出しを良くし、アワセ切れや不意の強烈な引きにも即座に対応できるドラグ機構です。また、ファイト中も魚の引きに応じて適切な力加減でドラグが滑るため、バラシやラインブレイクのリスクが圧倒的に軽減されます。
マシンカットタフデジギア

出典:DAIWA
マシンカットタフデジギアは冷間鋳造で剛性を増したギアに、マシンカットによる形成を施して、その歯面を滑らかに高精度に仕上げる技術で、ギア各々がマイルドに緻密に噛み合い、快適で力強い巻き心地を実現してくれます。
番手の読み方

ダイワのスピニングリールはLTコンセプトが採用されてから番手の表記も従来とは異なります。
セルテート LT3000S-CH-DHであれば、3000はリールの番手、Sはシャロー(浅溝)スプール、Cはコンパクトボディ、Hはハイギア、DHはダブルハンドルという意味になります。
/汎用性が高い人気番手のセルテート LT3000-CXH
セルテートシリーズの中でも、ひと際汎用性が高いLT3000-CXHですが、シーバスをメインにとにかく使い勝手がいいモデルです。エギングはもちろんのこと、ライトショアジギングで中型の青物狙いにも使えます。
他にも近年人気のスーパーライトジギング(SLJ)やロックフィッシュ、サーフでのフラットフィッシュ、本流域でのトラウト狙いなど様々なターゲットに対応できます。
シーバス用に合わせるならこのロッド!
ラブラックスAGS 96ML
ダイワ独自のガイドであるAGSを搭載し、エアセンサーシートやVジョイント、高密度HVFカーボンといった技術がふんだんに盛り込まれたハイスペックシーバスロッドです。
96MLはミノー、シンペン、バイブレーションと様々なルアーを扱いやすく、汎用性の高いセルテートLT3000-CXHと合わせることであらゆるフィールドや状況に対応できるタックルセッティングとなります。
エギング用に合わせるならこのロッド!
エメラルダスAIR AGS 86M
軽量さをウリにしたエギングロッドで、86Mで自重88gと驚異の軽さを実現しています。それでいてパワーも兼ね備えており、秋の数釣りシーズンはもちろん春の大型シーズンにも十分対応可能なオールマイティモデルです。
軽くて使いやすいセルテート LT4000-C / LT4000C-XH
セルテートの4000番はシーバスゲームの他、人気の高いライトショアジギングに最適なモデルとなっています。LT4000-Cは巻きが中心となるシーバスゲームやキャスラバ(キャスティングタイラバ)、SLJなどにピッタリ。
LT4000C-XHはルアーやラインスラッグの回収を素早く行えることで、ショアジギングやサーフキャスティング、ロックフィッシュなどに最適なモデルとなっています。
ライトショアジギング用に合わせるならこのロッド!
オーバーゼアAIR 97M
2020年に新登場したダイワのショアキャスティングロッドシリーズであるオーバーゼア。その中でも軽量性と操作性に優れたオーバーゼアAIRはタックルバランスやグレード的にもセルテートとマッチします。
97MはMAX50gまでのジグ、MAX45gまでのプラグに対応し、シーバスや小型青物、フラットフィッシュ、根魚、マダイ、サクラマス狙いなどに最適でうs。
スーパーライトジギング用に合わせるならこのロッド!
キャタリナ BJ エアポータブル 610MS-METAL
オフショアロッドとしては珍しいセンターカット2ピース仕様のモデルです。チタン合金製のメタルトップを搭載しており、繊細なアタリも逃さず取ることができます。
イサキや青物、サゴシといったSLJの人気ターゲット全般に対応しており、繊細さもありつつパワーも兼ね備えた高性能ロッドとなっています。
/オフショアゲームまで対応するセルテート LT5000D-CXH
セルテート LT5000D-CXHはショアジギングの他、磯でのヒラスズキ、ショアプラッギングゲーム、サーフキャスティングゲームなど、大物狙いの釣りにぴったりなモデルです。
ショアだけでなくオフショアゲームにも使用できるスペックを有しており、青物やヒラメ、マダイ狙いのライトジギングにも対応できます。スプールは深溝仕様でPE2.5号を300m巻くことができます。
ライトジギング用に合わせるならこのロッド!
キャタリナ BJ エアポータブル 66HS-S
ジグMAX120gまでのライトジギングロッドです。細身のジグなら160g程度までの重さをしゃくることができ、小型青物からマダイ、ヒラメ、タチウオなどの人気ターゲットを幅広く狙えます。
エアポータブルの名の通り、飛行機や電車での遠征釣行にも最適なセンターカット2ピース仕様のロッドとなっています。
ヒラスズキ用に合わせるならこのロッド!
ラブラックスAGS 110MH-3
磯やゴロタサーフからのヒラスズキゲームにぴったりなロングレングスモデルです。AGSガイド搭載で感度と軽量性は抜群、X45や高密度HVFカーボンにようるブランクス設計でパワーも十分なロッドに仕上がっています。
11ftもの長さがありますが、3ピース仕様となっており、携行性にも優れた1本となっています。
セルテートのその他ラインナップ
軽さと高い剛性が売りのセルテートシリーズ、その他のモデルにどんなものがあるのか見ていきましょう。
セルテート LT2500S
2500Sはノーマルギア仕様となっており、一定のリーリングスピードが重要なバスフィッシングでの巻き物やトラウトゲームに最適なモデルです。モノコックボディとMCタフデジギアによる巻きのパワーで、大物がかかっても安心してやりとりすることができます。
セルテート LT2500S-XH / LT2500-H
XHはエキストラハイギア、Hはハイギア仕様となっており、手返し良く攻めたいバスでの撃ち物や、エギング、シーバス、ロックフィッシュ、ひとつテンヤゲームなど幅広い需要に応えてくれる番手です。
XHはシャロースプール、Hはノーマルスプールになっており、やや太い糸を巻きたい時にはLT2500-Hがおすすめです。
/セルテート LT3000S-CH-DH
セルテートシリーズ唯一のダブルハンドル仕様で、エギングにうってつけの一台です。シングルハンドルよりも10gほど重くなりますが、ダブルハンドルならではの巻きの安定性はエギングにおいては外せない要素です。
もちろんエギングにしか使えないわけではなく、シーバスやロックフィッシュ、タチウオなど色々な魚種に流用することができます。
セルテート LT3000 / LT3000-XH
ノーマルボディのため、コンパクトボディのLT3000-CXHやLT3000S-CH DHよりもパワーに優れたモデルです。シーバスをメインに、ノーマルギアのLT3000は巻き重視のキャスラバに、エクストラハイギアのLT3000-XHは流れのある本流域での大型トラウトゲームにそれぞれ適しています。
セルテート LT5000D / LT5000D-XH
セルテートシリーズの中で最大の5000番ボディになります。ショアからのキャスティングゲームやオフショアでのライトジギング、ヒラスズキなど、LT5000-CXHよりもより大型狙いに特化したハイパワーモデルとなります。
セルテートとツインパワーの比較
セルテートのライバル機種としてよく比較されるのがシマノのツインパワーですが、両者の大きな違いは ボディとローターに現れています。
セルテートはボディはフルメタルのモノコックボディ、ローターはダイワ独自のカーボン素材であるZAIONとなっています。一方ツインパワーはアルミ製の金属ボディに、シマノ独自の樹脂素材であるCI4のボディカバーを合わせたいわゆる半プラボディ、そしてローターはアルミ製の金属ローターです。
メーカーが異なるため一概に比較はできませんが、金属を使用しているという点で強度的にはボディはセルテート、ローターはツインパワーに軍配が上がりそうです。
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他の違いとしては、自重は番手にもよりますが、セルテートの方が5〜10gほど軽くなっており、ベアリング数もセルテートの方が10個でツインパワーの9個よりも多くなっています。
番手はセルテートは2500〜5000番、ツインパワーはC2000〜C5000番となっており、ボディサイズて比較するとツインパワーの方がより小型に対応、セルテートの方がより大型にそれぞれ対応できるラインナップとなっています。
最大ドラグ力(kg):11.0
自重(g):255
巻き取り長(cm):95
PE糸巻き量(号-m):1.2-250,1.5-200,2-150
フロロ糸巻き量(lb-m):3-110,4-90,5-65
ナイロン糸巻き量(lb-m):2.5-160,3-120,4-90
セルテートのカスタムについて
セルテートではどのようなカスタムができるのか興味がありますね。それでは早速見ていくことにしましょう。
スプール互換性

同じ19セルテート同士であれば、スプールサイズが同じ番手同士であれば互換性があります。例えば、3000番であれば、LT3000、LT3000-XH、LT3000-CXH、LT3000S-CH-DHであればどれも互換性はあります。
コンパクトボディのLT3000-CXHは2500番とボディサイズが同じですが、スプールの互換性はありません。あくまで 番手の数字が同じ機種同士でのみスプール交換が可能となっています。
また、LTコンセプトが採用された19セルテートと、それ以前のセルテートのモデルではスプール互換性はありませんので注意が必要です。ダイワ専用のカスタムブランドであるSLPワークスからカスタムスプールが発売されているため、自分好みのデザインや糸巻き量でカスタムしても面白いかもしれません。
自重(g):37
PE糸巻き量(号-m):1.2-310、1.5-200、2-170
ナイロン糸巻き量(lb-m):10-190、12-150、14-130
ハンドルやハンドルノブの交換

セルテートのハンドルは LT2500からコンパクトボディのLT5000-Cまでのリール間で互換性があります。5000番ボディのLT5000D、LT5000D-XHだけはその他の番手との互換性がありませんので注意が必要です。また、ハンドルに関してはLTコンセプト以前の従来のモデルとも互換性があります。
ハンドルノブは 19セルテート間であればどの番手でも互換性があります。また、他のリールとの間でも、 Sタイプのハンドルノブ規格であれば、全てのノブと交換可能になります。セルテートであればSLPワークス製のパワーライトノブがおすすめです。
適合するリールスタンドは?

リールスタンドはリールを地面に置く際にスプールやボディのキズを防いでくれるカスタムパーツです。
セルテートでは、ダイワの1000〜3000番ボディに装着可能なタイプなら取り付けができます。ゴメクサスのリールスタンドが安価で人気が高いです。ただし、5000番の番手には適合する規格がなく、現状取り付けられるリールスタンドがありません。
また、SLPワークス製のローリングフックホルダーはLT2500〜LT4000までの機種に取り付け可能ですが、別途ハンドルパッキン185189というパーツを取り付ける必要があります。
セルテートSWが2021年に新登場!

出典:DAIWA
タフなスピニングリールの代表的な存在であるセルテートに、大型のソルトウォーターモデルが2021年に新登場しました。SWはソルトウォーターの略語です。
19セルテートよりも強度と軽量性に優れたG1ジュラルミンタフデジギアを搭載。番手は5000〜18000番をラインナップで、ヒラマサやマグロ、GTなどの超大物にも対応可能な大型スピニングリールとなっています。
セルテートを手にしよう

非常に汎用性があるこのセルテートシリーズ。ライトショアジギングからオフショアジギング果てはブラックバスやトラウトまでをカバーする懐の深さがあります。剛性だけでなく軽さと操作性も兼ね備えたセルテート。ぜひセルテートを手にとって快適でパワフルな釣りを楽しんでみてください。