
アフリカンランプアイの飼育法や混泳のコツ!青い目が綺麗な美魚!
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アフリカンランプアイってどんな魚?

「ランプアイ」というフレーズが印象的ですが、どのような魚種なのでしょうか。まずはアフリカンランプアイの特徴などをご紹介します。
特徴
アフリカンランプアイはカダヤシ目カダヤシ科に属する淡水魚です。灰色を基調とした半透明の体色をしており、目の上部に青色の蛍光色が入ることが特徴です。
暗がりではこの目の色がランプを灯したように光って見えます。体形はメダカによく似ていますが、メダカはダツ目に分類されているので両者は種としては遠縁です。
分布
アフリカンランプアイはアフリカ大陸に生息しており、特にカメルーンやナイジェリアなど西アフリカの淡水域でよく見られます。
寿命
アフリカンランプアイの寿命は2~3年で、成長しても体長は3.5cmほどの小型魚です。飼育環境を上手にコントロールできれば、これよりも長く生きる個体もいるようです。
流通量と相場
アフリカンランプアイの養殖は容易なので流通量も多く、1匹あたり数十円~数百円で販売されています。通常は群永させて飼育するので、10匹で1セットなどある程度まとまった数で販売されていることが一般的です。
アフリカンランプアイの飼育方法
アフリカンランプアイは水質の変化にやや敏感な面がありますが、熱帯魚飼育の基本さえ守れば初心者でも飼いやすい魚です。
水温・水質
アフリカンランプアイに適した水温は 23~27℃です。夏はクーラーや冷却ファンを、冬はヒーターを用意して水温の管理をしてください。高温には比較的弱く30℃を超えてしまうと危険です。
水質は pH6.0~7.5の弱酸性から中性を保てば問題ありません。水質の変化にはやや敏感な面があるので、新しく水槽に迎える時は水合わせをきちんと行ってあげてください。
水槽サイズ・フィルター
アフリカンランプアイは成長しても体長3.5cmほどの小型魚なので、30cmクラスの水槽でも飼育できます。しかし、水槽のサイズが小さいと水質や水温の維持が難しくなることには留意してください。
鑑賞性のことも考慮すると、60cmクラスの水槽に20匹ほどを群永させることがおすすめです。このクラスの水槽であれば水草を植えたり、他種との混泳もできるので非常に見栄えの良いアクアリウムにできます。
水質の変化にはやや敏感なので、フィルターはろ過能力が高い上部式や外部式を選択すると良いでしょう。
また、アフリカンランプアイは上層から中層を泳ぎ、水槽から飛び出すことがありますので、しっかりと蓋をするなど対策を行ってください。
底床材
アフリカンランプアイのみを飼育するのであれば底砂などの床材は必要ありません。よって、混泳させる相手にとって適した底床材を選択しましょう。
ただし、アフリカンランプアイのみを飼育する場合でも、繁殖させたい場合は産卵床となる水草が必要なので、水草が生育しやすい底床材を導入してください。
/アフリカンランプアイの餌

アフリカンランプアイは生餌から人工餌まで何でも食べる雑食性です。しかし、小型魚ゆえに口が小さいので大きな餌は食べることができません。アフリカンランプアイに合ったサイズの餌を与えてください。
また、アフリカンランプアイは上層から中層を泳ぐ習性があるので、餌は浮上性のものの方がよく食いついてくれます。餌は1日に1~2回、食べ残しが生じない程度の量を与えましょう。
アフリカンランプアイの混泳
アフリカンランプアイは混泳相性の良い魚で、様々な魚種と混泳できます。
同種での混泳

通常は群れを作って生活しているので、同種との混泳は何の問題も生じません。ただし、野生とは異なり水槽はスペースが限られているので、あまり過密にならないように注意してください。
安全に飼育できる個体数は60cmクラスの水槽で20匹前後と言われています。また、臆病な魚なので身を隠せる水草を入れてあげると落ち着くようです。水草を導入すれば、陰で目が青く発光する様子を観察できるようになるので、鑑賞性の観点からもおすすです。
他種との混泳
アフリカンランプアイは、臆病で温和な性格をしているので他種との混泳相性も良好です。しかし、体の大きい肉食魚にとっては捕食対象になるので混泳はできません。
また、同程度の大きさでも、ベタなどの気性が荒い魚種には攻撃されてしまうので注意してください。相性が良い魚種はネオンテトラやプラティ類です。
遊泳層が重ならないコリドラスやオトシンクルスとも相性が良く、混泳させるアクアリストも珍しくありません。
/アフリカンランプアイの繁殖

アフリカンランプアイの繁殖は容易で、群れを水草水槽で飼育していたらいつの間にか稚魚が見られるほどです。具体的な方法としては、60cmクラスの水槽にアフリカンランプアイを10~20匹導入します。
さらに、産卵床となるウィローモスなどの水草も用意しておきましょう。産卵は水草に絡めるようにして行います。
卵は小さいので、そのままにしておくとアフリカンランプアイに食べられてしまう可能性が高いです。卵を確認したら別の水槽に隔離した方が良いでしょう。隔離した卵は強い水流にさらされないよう軽くエアレーションして酸欠を防ぎます。
ふ化後は稚魚がろ過装置に吸い込まれることを防ぐためにスポンジフィルターで管理することをおすすめします。
アフリカンランプアイの病気
気を付けるべき病気は「白点病」です。白点病は白点虫に寄生されることで発症し、症状としては魚体全体に白い斑点が現れ、体をかゆがりあちこちに擦りつけるように泳ぐことが挙げられます。
対処法としては、白点虫が拡散しないよう罹患した個体を別の水槽に隔離します。
その後、白点虫の活動が低下する30℃ほどまで水温を上げつつ、「グリーンFゴールド」などの魚病薬を用いて薬浴させます。ただし、アフリカンランプアイは高温に弱いので、水温を上げる際は30℃に到達することがないよう注意してください。
/アフリカンランプアイは落ち着いた魅力がある熱帯魚!

アフリカンランプアイは華やかさには欠けますが、暗がりで青色に発光する様は落ち着いた美しさを持ちます。
水質に対してやや神経質な面もありますが、定期的な水替えと冷暖房機器による水温の管理で十分に対処可能で、これらは熱帯魚飼育の基本でもあります。
混泳相性も良く水槽レイアウトにも凝ることが可能なので、見栄えのするアクアリウム作りの研究にはもってこいの魚種です。ぜひアフリカンランプアイを飼育して、ワンステップ上のアクアリウムを目指してみてください。