
ロックフィッシュ(根魚)を釣ろう!どんなタックルやリグが適している?
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ロックフィッシュとは
ロックフィッシュとは、根魚とも呼ばれ、メバル・カサゴ・アイナメ・ソイ・ハタ等で、岩場や、海藻の間などに生息している魚を指します。防波堤や、テトラ周り、磯周りがポイントで、餌釣りによる仕掛けの他、近年はロックフィッシュゲームとして多くのソルトルアーアングラーが楽しんでいます。
代表的なロックフィッシュ
代表的なロックフィッシュは、メバルやカサゴ、アイナメ、ハタ類(キジハタ、オオモンハタ)、ソイ類(クロソイ、ムラソイ)等です。
メバル

メバルは基本的に夜行性で、幼魚は群れになって岩場の底付近に生息し、落ちてくる餌を捕食する魚です。成長すると30cmまで大きくなり、豪快な引きが楽しめます。
餌は青イソメや、ゴカイ等のムシ餌系、エビ等の甲殻類で、釣れる時期としては年中釣れるのですが、旬は春から夏の時期が最も美味しい季節と言われています。
カサゴ

カサゴは主に冬場から春にかけて釣れる魚で、ロックフィッシュの代表的な魚です。種類としては、一般的なカサゴに加えて、アカカサゴにオキカサゴ、大型に成長するウッカリカサゴなど様々で、どれも背ビレ付近がが尖っていますので、取り扱いには注意が必要です。
フィッシュイーターのカサゴは肉食系で、餌は甲殻類のエビやゴカイ等の虫系、小魚などを捕食します。
ソイ類

ソイ類は、年間を通して釣れる魚ですが、旬はカサゴと同様で、冬場から春にかけてがベストシーズンになります。ロックフィッシュゲームとしてのターゲットは、クロソイやムラソイで、フィッシュイーターらしく貪欲にベイトフィッシュを追いかけ、捕食する肉食系の魚です。
またベッコウソイと呼ばれるタケノコメバルは、メバル類に分類されます。
アイナメ

アイナメは、カサゴ目に分類される魚でカサゴによく似ているのが特徴です。晩秋から初冬にかけてでがベストシーズンで、産卵時期の初冬はシャローエリアに上がってきますので、ショアから狙えます。
その後は深場へ落ちていきますので主にオフショアのルアーフィッシングのターゲットになります。白身で上品な味わいは食べて美味しい高級魚としても有名です。
ハタ類

ハタ類は、基本的に夏場の暑い時期に釣れる魚で、ロックフィッシュゲームの対象魚は、アカハタ、キジハタ、オオモンハタ等です。ベイトフィッシュが多くいれば場所を選ばず日中でも漁港や防波堤、磯周りなど、どこでも釣ることが可能な魚です。
引きも強く、食べても美味しい高級魚のため、ソルトルアーアングラーの人気の対象魚になります。
/ロックフィッシュが釣れる場所

ロックフィッシュが釣れるポイントは、対象魚や釣れる時期にもよりますが、基本的には回遊しない根魚なので 漁港や防波堤、磯周り等の岩礁帯や、海藻類の間、またテトラポットの隙間などの穴釣りでも釣れます。
また海釣公園などの設備が整った場所からも狙えますので、初心者や女性アングラーでも手軽に釣ることができます。
ロックフィッシュを釣るタックル:ハードロックフィッシュ
ハードロックフィッシュゲームは、近年人気のスーパーライトジギングで釣る小型のメバルやカサゴ狙いと違い、大型のキジハタやクエ、アイナメなどを狙い、繊細なあたりとダイナミックな引きを楽しむロックフィッシュゲームになります。
ロッド
ハードロックフィッシュゲームに適したロッドは、パワーのあるベイトモデルや、操作性に優れたスピニングモデルで、ショアから狙う場合、長さは 7ft~9ft、オフショアでは6ft~7ftの先調子で敏感な穂先に魚を根から一気に引き抜くパワーのあるバットを兼ね備えたロッドになります。
ルアーウェイトは10g~60g程度までが使用できればOKです。
継数(本):2
仕舞(cm):134
自重(g):167
ルアーウエイト(g):7-45
適合ライン(号):0.8-2.5
リール
リールはショアから狙うスピニングリールなら 3000番台で、最大ドラグ6~7kg、ラインはPEライン1.5号が200m巻ける程度になります。また、ハイギアとローギアは好みのタイプで選びます。
ベイトリールはオフショアから狙う大型のロックフィッシュゲームに最適で、最大ドラグ力7kg程度、ラインキャパシティは1.5号で200m程度巻けるものが適しています。
最大ドラグ力(kg):5
自重(g):195
巻き取り長(cm):86
ナイロン糸巻き量(lb-m):14-115、16-100
ライン
ハードロックフィッシュゲームに使用するラインは、根ズレに強いフロロカーボンラインを使う場合と、根からやや上を狙う場合のPEラインに分かれます。
どちらも飛距離や根ズレに対するメリット、デメリットがありますが、対象魚種やポイントによって使い分けます。 フロロカーボンラインなら太めの16~20ポンド、PEラインなら0.8号~1.2号程度を使用します。
/ロックフィッシュを釣るタックル:ライトロックフィッシュ
ライトロックフィッシュはライトめのタックルで手軽に楽しむことができ、キジハタ類や、カサゴ等の小型の魚が対象とされ、初心者や、女性アングラーでも始めやすい人気の釣りです。
ロッド
ロッドは長さ 6.5ft~7ft台でバットパワーのある先調子のロッドになります。ベイトモデルもありますが、キジハタ類や、カサゴ等の小魚が対象なので操作性に優れたスピニングモデルが最適です。ルアーはウェイトが軽量のジグや、ワーム等でジグヘッドリグ等を使います。
仕舞(cm):110.5
自重(g):123
ルアーウエイト(g):5-16
適合ライン(lb):4-8
リール
使用するリールは 2000番台のスピニングリールで、最大ドラグ力4kg、ラインキャパシティはPE1.0号、ナイロン6ポンドが100m程度巻けるものを選びます。
不意な大物にも耐えられるパワーがあり、浅溝スプールのリールを選ぶことがポイントです。ベイトリールは最大ドラグ力5kg程度、ラインキャパシティはPE1.0号で200m程度巻けるものが適しています。
最大ドラグ力(kg):5
自重(g):200
巻き取り長(cm):81
PE糸巻き量(号-m):0.4-200、0.5-170、0.6-150
ナイロン糸巻き量(lb-m):2.5-200、3-150、4-100
ライン
ライトロックフィッシュは根ズレに強いフロロカーボンラインや、飛距離が伸ばせて感度の良いPEラインを、狙うポイントに合わせて使い分けます。
太さは フロロカーボンラインの6~8ポンド、PEラインなら0.6号~0.8号をメインに使用します。ポイントが根の荒い場合はフロロカーボン、根の上や、海藻周りを狙う場合はPEラインを使用します。
ロックフィッシュを釣る仕掛け(リグ)
ロックフィッシュゲームは、主にワームを使用し、ジグヘッドリグやテキサスリグ、ダウンショットリグを使い分けます。
ジグヘッドリグ
ジグヘッドリグは、ロックフィッシュゲームの基本的なリグで、ジグヘッドフックに小型のワームを装着し、ボトムバンピングやズル引き、スイミングなどで狙います。操作がしやすいため、初心者でも簡単にアクションがつけられます。
テキサスリグ
テキサスリグは根が荒いポイントでも、根がかりを恐れずワームを送り込むことが可能なリグになります。アクションは、リフト&フォールのタテのアクションを多用し、ジグヘッドのスイミング等で食いが悪い時に、威力を発揮します。
ダウンショットリグ
ダウンショットリグは、ブラックバスフィッシングに革命を起こしたリグで、特徴は、フックから下にラインを20cm程度垂らし、先にシンカーを装着することにより、必然的に根の上を狙うことができる簡単なリグになります。
ビフテキリグ
ビフテキリグはシンカーが誘導式のリグで、タテにダイレクトに落とし込むことと、魚の目の前までワームを送り込むことが可能なリグになります。魚に違和感なくアピールすることができますので、食いが渋い時などに試してみると良いでしょう。
ジカリグ
シカリグは、フックのアイの部分に直接シンカーを装着し、魚がいついている根に一気に落とし込むリグになります。魚がいることがわかっている時に有効とされ、ゼロダンとも呼ばれていて、ここぞという時に試してみたいリグです。
ロックフィッシュで使うルアー
ロックフィッシュで使うルアーは、小型のメタルジグやミノー、ハードロックフィッシュを狙う大型のメタルジグ等です。
ハードルアー
メタルジグは軽量の20gから40g程度のモノを使用し、フックサイズもジグに合わせたサイズを使用します。シングルフックとダブルフックがありますが、シチュエーションに合わせた装着と時にはブレードをチューニングして、高アピール化する場合もあります。
ミノーは小型のものから大型のものまで対象魚とポイントに合わせて使用します。
ソフトルアー(ワーム)
ロックフィッシュに使用するワームは、主に2~4インチまでの、小魚に見立てたピンテールワーム、テールアクションが大きなシャッド系や、クラブ系ワーム、甲殻類のエビ等をイメージしたクロー系ワーム等です。
どれも水質の変化を見極め、カラーローテーションさせ、最適なワームをチョイスすることが好釣果に結びつきます。
ロックフィッシュに必要なその他装備
ロックフィッシュのタックル以外の必需品として、まず忘れてはならないのが自らの命を守る ライフジャケットです。オフショアフィッシングでは、国交省より既に着用の義務付けが開始されていますが、ショアではまだ着用していないケースでの事故が後を絶ちません。
必ず着用しましょう。また、魚をつかむフィッシンググリップや、ルアーやフックを外すプライヤー等も装備することをおすすめします。夜間での釣りはヘッドライトが役に立ちます。
ロックフィッシュゲームを始めよう

ロックフィッシュ(根魚)は、漁港や防波堤、設備の整った海釣り公園等のショアから狙うライトなものや、オフショアから本格的な磯周りを狙うハードなスタイルまで幅広く楽しむことが可能です。
釣った後は高級魚に舌鼓を打つことも楽しみの一つですね。皆さんもぜひロックフィッシュゲームを始めてみてはいかがでしょうか?