
ジギングロッドに必要な要素とは?選び方とおすすめ15選!
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ジギングってどんな釣り?
ジギングとは、メタルジグと呼ばれる金属製のルアーを使うルアーフィッシングで、ショアジギングは岸からキャストするスタイル、オフショアジギングは船やボートからメタルジグを落とし込み、シャクリながら釣るスタイルになります。一般的にジギングというとオフショアジギングのことを指します。
ターゲットは小型の根魚~ヒラメやマゴチ、大型のブリ、ハマチ、超大型のビンチョウマグロまで幅広く、ソルトルアーフィッシングの中でもダイナミックで魅力ある釣り方になります。使うジグやターゲットによってライトジギングやスーパーライトジギングなどに細分化されています。
ジギング

ジギングで使うメタルジグのサイズは12センチから25センチくらいのロングタイプのモデルで、ウエイトは 150~250g程度になります。
このサイズのメタルジグで狙うターゲットはブリやヒラマサ、タチウオなどの大型魚でオフショアジギングでは人気の釣り物になり、季節を問わず楽しめるスタイルになります。
ライトジギング

ライトジギングは 60~180g程度のメタルジグを使ったジギングになり、ターゲットは小型の青物や根魚、タチウオなどの中型魚になります。しかし、タックルの進化により、ライトジギングでも大型魚を狙う場合もあります。
大型魚を狙う体力勝負のジギングが、タックルの進化によりライト感覚でジギングを楽しめるようになった釣りがライトジギングと言えるでしょう。
スーパーライトジギング

スーパーライトジギングはライトジギングを更に手軽にしたジギングで、ジグのウエイトも 20~80gの軽量ジグを使用します。ターゲットはイサキやアジ、小型のタイなどで使用するロッドもウルトラライトの柔らかめのモデルを使用し、ライトなタックルで魚との駆け引きを楽しむジギングになります。
スロージギング

スロージギングは明石地方で生まれたとされるジギングで、主にメタルジグをひらひらとフォールさせてボトムまで落とし込み、派手なアクションを必要とせず、スローなアクションでヒラメ、イシナギ、ホウボウ等の根魚、ヒラマサ、ワラサ、イナダ等の回遊魚などを狙うジギングになります。
激しくシャクる必要が無いので初心者にも手軽に始められます。
ディープジギング

カテゴリからすると普通のジギングに含まれますが、通常のジギングが水深50m前後なのに対し、 水深100m以上の深場を狙うことでディープジギングと呼ばれています。
ディープジギングは、水深100m前後までメタルジグを落とし込んでシャクリあげるジギングになり、ターゲットはタチウオや青物、大型の根魚などになります。狙う水深によってはキンメダイやアカムツ、タラなどの深海魚も釣ることができます。
電動ジギング

電動ジギングは、その名のとおり電動リールを使用したジギングになります。今まで手巻きのリールでは難しかった100m以深の中深海や深海でのジギングが、電動リールの小型、軽量化に伴い可能になり、多くのジギングファンが楽しむようになりました。
ターゲットは中深海のタラや大型魚のヒラマサなどで、手巻きのリールではファイト出来なかった魚種を電動リールで狙うジギングになります。
本記事ではジギング=オフショアジギングという前提で、 ジギングおよびライトジギングロッドをメインに解説を進めていきます。
/ジギングロッドの選び方
ジギングロッドを選ぶ時の目安をご紹介します。参考にしてみてください。
長さ
ジギングは船で行う釣りなのであまり長いと取り回しが悪く、ハイピッチやショートといった細かいジャークで誘いづらくなってしまいます。
一方で短すぎると魚がかかった時に船下に潜られると対応しにくかったり、ジグをキャストする場合には飛距離という点で不利になります。一般的には 6ft(約1.8m)前後の長さがバランスが良く扱いやすいとされています。
硬さ
ジギングロッドのパワーはライト~ヘビーまで幅広いラインナップでリリースされています。MLやM、MHなどアルファベットで硬さを表記するのが一般的で、硬さの序列は以下のようになります。
硬い XH(エクストラヘビー)
↑ H(ヘビー)
MH(ミディアムヘビー)
M(ミディアム)
ML(ミディアムライト)
↓ L(ライト)
柔らかい UL(ウルトラライト)
Hタイプロッドは大物とのファイトを安心して楽しめますが、小型魚をメインにしたジギングでは取り込みが楽になり楽しみに欠けてしまいます。
逆にMLやLタイプの柔らかいロッドで大物を掛けた場合はロッドパワーが魚の引きに負けてしまい、疲れが増すほかターゲットが左右に走りますので同船しているアングラーに仕掛けを上げてもらうなどの迷惑が掛かってしまうことになります。
また、シマノなど一部メーカーのジギングロッドでは、硬さの表記にアルファベットではなく数字を用いているものもあります。番手の最後に主に0〜8までの数字で表され、数字が大きいほど硬く、重いジグを操作することができます。
適合ジグウェイト
ジギングにおいてジギングロッドの適合ジグウェイトは重要なポイントになります。狙うターゲットやスタイルによって合わせるジグも変わってきますので、狙う魚種に適合したジグを選びましょう。
ジギングで使用するメタルジグは数十~数百gになりますが、ジギングの基本的なターゲットの 青物であれば150~200g程度のジグが適合ジグになります。
ジギングロッドの適合ウェイトよりも軽すぎるジグでは抵抗が無くシャクリやすいメリットがありますが、ジグが跳ね上がりすぎたりしますのでアクションが付けにくいデメリットがあります。
また、逆に重すぎるジグではロッドの反発力を活かせずジグをアクションさせにくかったり、最悪ロッドの破損にも繋がってしまいます。ジグを選ぶ際にはロッドの適合ジグウエイト内のものを使うようにしましょう。
ロッドタイプ
ジギングロッドはリールに合わせたタイプを選ぶようにしましょう。タイプはスピニングタイプとベイトタイプの2つのタイプがあり、グリップ部分に指を掛けるトリガーがついているモデルがベイトタイプで無いモデルがスピニングタイプになります。
どちらを選ぶかは狙うターゲットやスタイルによって変わってきます。
スピニングロッド
ジギングにおけるスピニングロッドのメリットはキャストが出来る点にあります。船やボートの上から真下にメタルジグを落とすだけではポイントが限られますが、キャストすることによって幅広くポイントを探ることが出来ます。
また、ギア比の高いモデルではジグの回収速度が速く、手返し良く攻めることが出来ます。デメリットはパワー不足になることです。大型魚や水深の深いポイントではどうしてもターゲットのパワーに負けてしまい、ファイトがしにくくなります。
ベイトロッド

ジギングにおけるベイトロッドのメリットはそのパワーにあります。大型の青物や、中深海でのジギングでも両軸リールの利点を生かして魚との駆け引きを楽しむことが出来ます。
デメリットはスピニングロッドとは対照的に、キャストが出来ない点が挙げられます。無理してキャストすると、バックラッシュを起こし、最悪ラインブレイクにもつながります。ギア比の点でもノーマルギアタイプでは巻取りに時間を要し、手返しも悪くなります。
/おすすめのジギングロッド15選
各メーカーからリリースされているおすすめのジギングロッドの仕様や特徴などをタイプ別にご紹介します。
ダイワのジギングロッド
ヴァデル
ヴァデルシリーズのロッドはダイワからリリースされているオフショアジギングロッドで、これからジギングを始める方に最適なロッドになります。
コストパフォーマンスに優れた低価格ながらも、ダイワの最高峰モデル「ソルティガ」の基本性能がしっかりと引き継がれたロッドで、スピニングとベイトを合わせた6機種のラインナップになります。
ブラスト
ダイワのジギングロッド、「ブラスト」シリーズは、ジギングロッドのミドルクラスのモデルで、スピニングとベイトモデルを合わせた7機種のラインナップで構成されています。
カーボン繊維の密度を高めた「高密度HVFカーボン」はより筋肉質でパワフル。強さと粘りを必要とするジギングロッドに最適な素材となっています。
キャタリナ エアポータブル
キャタリナ エアポータブルは遠征釣行に特化したマルチピースモデルで、コンパクトカーや沖縄を含む離島遠征時の航空機積み込みに便利なサイズのジギングロッドになります。
マルチピースモデルでありながらVジョイント採用によりスムーズなベンドカーブと強度の両立を実現。ジギングモデルはスピニングのJ63MHSとベイトのJ59HBの2ラインナップとなっています。
シマノのジギングロッド
グラップラーBB タイプJ
グラップラーBBタイプJはジギング入門に最適なシマノのエントリーモデルになります。シマノ独自のハイパワーXを採用し、ねじれに強く操作しやすいブランクス設計になっています。ガイドはライントラブルを軽減するKガイド仕様にもなっています。
ゲーム タイプJ
ゲーム タイプJはグリップジョイント2ピースの曲がりを徹底的に突き詰め、ワンピースロッドのような強度と美しい曲がりが特徴のモデルです。
スパイラルXコア搭載により、十分な強度の保持と、ブランクスの細径化に伴うネジレやパワーロスなどの不快なフィーリングを徹底抑制されたモデルでジグウェイトに合わせた17機種のラインナップでリリースされています。
オシアジガー
オシアジガーシリーズはシマノのジギングロッドの中でも最高峰機種でメタルジグを意のままに操る事をコンセプトにリリースされているモデルになります。
シマノのテクノロジーハイパワーXとスパイラルXはブランクスの強化を実現、メタルジグの操作性の向上につなげています。ラインナップはジギングからライトジギングまでジグウェイトに合わせた幅広い機種を取り揃えています。
メジャークラフトのジギングロッド
ソルパラ ジギング
ソルパラジギングは手軽にジギングを始めたい方に最適なモデルでコストパフォーマンスに優れたジギングロッドになります。
タイプも本格的なジギングモデルから近海でのライトジギング、小型魚を狙うスーパーライトジギングモデルまで幅広いラインナップでリリースされていて、ジギングデビューにおすすめのロッドです。
クロステージ ジギング
クロステージ ジギングはオフショアシリーズの入門ロッドの枠を超えた上位機種に劣らない軽量かつシャープな使い心地の性能を実現。
定番のオフショアジギングアイテムから最新の釣り方に対応する電動専用、スロージギング専用モデルまで豊富なラインナップでリリースされていて、持ち運びに便利な完全2ピースもモデルはコンパクトカーでの運搬にも適しています。
ジャイアントキリング5G ジギング
メジャークラフトのジャイアントキリングはメタルジグをシャクる楽しさを追求した本格ジギングロッドになります。
ジグをしゃくった時のアクションにおいてアングラーがロッドへの入力を最小限に抑えることで体への負担を軽減、ジグを思いのままに操り続けることを可能にしたR360構造。スピニングモデル4機種、ベイトモデル4機種のラインナップでリリースされています。
その他メーカーのジギングロッド
アブガルシア ソルティーステージKR-X ジギング
アブガルシアのソルティーステージKR-X ジギングシリーズはコストパフォーマンスに優れた本格ジギング専用ロッドで最新KRコンセプトガイドを搭載したモデルになり、ジギングビギナーの方から中級者までにおすすめのジギングロッドです。
ジャッカル バンブルズ ロッド
ベイトタックルによるスロージギングから、高速リトリーブやジャークに対応できるスピニングタックルでのジギングまで幅広いラインナップでリリースされています。
テイルウォーク ジグフォースSSD
テイルウォーク ジグフォースSSDは自然なメタルジグのアクションを突き詰めたベーシックジギングロッドで、各セクションに適度なハリを持たせることで軽快なシャクリを可能にしたジギングロッドになります。
ヤマガブランクス ギャラハド
ヤマガブランクスのジギングロッドシリーズ「Galahad」は2019年よりシリーズの再構築&リニューアルで生まれ変ったモデルになります。ラインナップはニーズの高いゲームに絞り込みつつも、あらゆる状況に対応できる、スピニングモデル5機種とベイトモデル4機種がリリースされています。
天龍 ホライゾンMJ
天龍のホライゾンMJはハイピッチからスロー系まで幅広い速度域を自在にコントロールさせ、テクニカルなゲームを楽しめるジギングロッドシリーズになり、ジグウェイトに合わせた5機種のラインナップでリリースされています。
MCワークス NARROW STINGER
MCワークス NARROW STINGERはライトラインゲーム専用ロッドで、なかなか口を使わない狡猾な大物を獲る為のジギングロッドとして開発されたモデルになり、ジグウェイトと水深に合わせた5機種のラインナップでリリースされています。
/ジギングロッドにはどんなリールを合わせればいいの?

ジギングロッドに合わせるリールは、スピニングなら6000~10000番程度で、PE3号を300m程巻ける大型のものが適しています。ベイトであれば、ダイワなら10~35番、シマノなら100~300番でPE2~3号を300m巻けるものが良いでしょう。
詳細については以下の記事でまとめているので合わせてご覧ください。
ジギングロッドに流用できるロッド

スーパーライトジギングやライトジギングでは、 硬めのバスロッドやエギングロッドなどを流用することもできますが、専用ロッドと比べるとパワー不足感が否めず、ジグの操作や大物とのファイトがしにくいといったデメリットがあります。
また、オフショアキャスティング用のロッドについては、ロッドパワーについては問題ありませんが、長さがあるため取り回しが悪く、ジグの操作性が悪くなります。体にかかる負担も大きくなるので、やはり専用のジギングロッドを使うことをお勧めします。
/ジギングロッドでキャスティングゲームはできる?

ジギングロッドはオフショアジギングに適したスピニングタイプとベイトタイプがあり、オフショアキャスティング用ロッドは主にスピニングタイプになります。
なぶら打ちなどキャストしてターゲットを狙い撃ちする場合に使用しますが、ベイトタイプのジギングロッドではキャストが難しくなります。また、専用のオフショアキャスティングロッドと比べると、ジギングロッドは長さが短いため、飛距離という点で不利になります。
ジギングとキャスティングを兼用したい場合は、7ft前後のオフショアキャスティングロッドを選ぶと良いでしょう。ただし上の見出しでも述べましたが、やはり専用のロッドを用意した方がトラブルなく快適に釣りを楽しむことができます。
ジギングにおいてロッドはとても重要

ジギングでは大物とやり取りすることが多いので、ロッドの性能が魚をキャッチできるかどうかに非常に影響してきます。せっかくヒットした記念すべき1匹を逃さないためにも、最適なロッドを選ぶことは重要です。
またロッドの強さひとつとっても、魚とのファイトの楽しみ方も変わってきます。是非自分のスタイルにあったロッドを選んでジギングを楽しんでください。