
フラワーホーンの種類や飼育法!餌や混泳の注意点は?
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フラワーホーンとはどんな魚?

大きなコブが特徴の観賞魚
フラワーホーンは、フラミンゴシクリッドとトリマクラタスを交配させて作られた改良品種のシクリッドです。
名前の通り、頭に花のようなコブ(隆起)があり、その独特の姿から観賞魚として人気が急上昇しています。
この記事では、フラワーホーンの特徴や飼育時の注意点を解説します。
特徴
フラワーホーンは中南米原産のシクリッドを交配して人工的に作られた観賞魚です。通常、人工交配種は野生種に比べて弱いとされますが、フラワーホーンは例外で、非常に丈夫で初心者でも飼いやすいのが特徴です。
最大の特徴は、頭部の大きなコブと、体側にある美しい黒いスポット模様です。
また、育て方によって頭のコブの形や大きさ、色合いが変化します。体長はおよそ30cmほどに成長します。
分布
フラワーホーンは人工的に作られた品種なので、自然界には存在しません。
現在ではマレーシア、シンガポール、タイなどで人気が高く、東南アジアを中心に養殖個体が数多く出回っています。
寿命
寿命はおよそ10年といわれています。ただし、ろ過設備やエサの与え方、飼育密度などの環境によって大きく変動します。
流通量と価格
フラワーホーンは繁殖が難しいため、国内で繁殖している専門店はほとんどありません。
そのため、日本で流通している個体の多くは海外からの輸入です。
価格は頭のコブの発達具合などによって大きく変動し、数百円の個体から数百万円の個体まで存在します。
専門店での購入について

フラワーホーンは改良品種で個体差が大きいため、ネット通販では実物が確認できないデメリットがあります。
できる限り、シクリッド専門店やフラワーホーンを扱う観賞魚ショップで相談して購入するのがおすすめです。
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フラワーホーンの種類(代表的なバリエーション)
フラワーホーンは体色や模様が複雑で、厳密な品種分類はされていません。
しかし代表的なタイプがいくつか流通しているので紹介します。
ラピスラズリ:赤い目と淡青色の体色が特徴。体長は約30cm。色落ちが少なく美しい。
ショートボディ:ずんぐりした体型。赤みの強い個体が多い。寿命は通常のフラワーホーンより短く5年程度。
飼育の基本

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水温・水質:25〜30℃が適温。弱酸性〜中性(pH7前後)で飼育可能。冬場の無加温飼育は不可。
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水槽サイズ:最大30cmに成長するため、本来なら90cm水槽が望ましいが、ストレスに強いため60cm水槽でも長期飼育は可能。
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底床材:底砂なし(ベアタンク)での飼育が一般的。ただし、魚のストレス軽減のために薄くガーネットサンドを敷く場合もある。
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エサ:人工飼料、冷凍赤虫、ミジンコ、小魚、エビなど何でもよく食べる。赤系の体色を維持するためには色揚げ飼料が効果的。

Flowerhorn aquarium layout

The Flowerhorn has a very strong appetite, so it digs up the bottom sand and eats up the roots of aquatic plants.
In addition, since they are strong swimmers, placing driftwood or rocks in the center of the aquarium can hurt their bodies without you even knowing it. Therefore, it seems that there are many people who breed in bare tanks.
However, if there is no sand on the bottom of the glass tank, it will shine by reflection, so if there are individuals who dislike such reflections, I think that laying a thin layer of maifan stone will make the layout look more natural.
混泳について

フラワーホーンは非常に気性が荒いため、基本的に混泳は不可能です。
同種や他のシクリッドとは激しく争い、相手を致命傷にすることもあります。
他種との混泳も基本的には難しく、単独飼育が推奨されます。
繁殖
オス・メスを同居させても喧嘩になることが多く、どちらかが死んでしまうリスクがあります。

また、市場に出回る個体の多くはオスであり、繁殖に適したメスを確保するのが難しい点もハードルとなっています。
ただし、相性が合えば繁殖自体は不可能ではありません。
病気
丈夫な魚ですが、水温の急変や水質悪化で病気になることがあります。
主な病気は白点病や寄生虫で、多くの場合は水換えで回復します。
専用のコンディショナーを使用するとさらに安心です。
まとめ

フラワーホーンは、頭の大きなコブと鮮やかな体色が魅力の観賞魚です。
性格は荒いですが、単独飼育なら丈夫で初心者でも飼いやすい魚です。
種類や個体差も豊富なので、ぜひ専門店でお気に入りの1匹を探してみてください。